感 想 | 題名から分かるように、「世界がもし100人の村だったら」の二番煎じです。はっきり言って期待を大きく裏切られました。やっぱり二番煎じはイケマセンね。「地球がもし100センチの球だったら、富士山は0.3ミリ、エベレストは0.7ミリ、飲める水はスプーン一杯、空気の層は1ミリ....」とまあ想像通りの内容でした。スケールを縮めて地球環境の重要さを訴えたいのでしょうが、今ひとつインパクトが弱いのはどうしてでしょうか。ひとつは、資源の貴重さは主張できても、その貴重な資源が人類の消費によって、どう変化しているのかという時間的傾向が見えにくいこと。そしてもうひとつは、水質汚濁や大気汚染といった、資源の質的変化が見えにくいことです。でも、もしこの本が「世界がもし100人の村だったら」より先に出版されていたら、インパクトはもっと大きかったんでしょうが。 |