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リーダーシップ論(1)





「人望とはスキルである。」

著者・発行伊東 明  光文社 2003
感動度実用度☆☆☆
娯楽度☆☆ファッション度☆☆☆
感 想心理学者の著者は、「人望」の習得は英語学習のようなもので、誰でも学び身に付けることができると説いています。「本当にそうなんだろうか」と半信半疑で読み始めましたが、読み終わってもまだ半信半疑です。というか、正確には四信六疑くらいでしょうか。

この本によると、「人望」を得るには「ほめる」、「しかる」、「人を動かす」、「励ます」、「目標となる」という五つの分野での言動を変えさえすればいいということになっています。確かにこれらを改善することによって、「人望」を多少は得られるかもしれませんが、「人望」ってそんなに単純なものじゃないんじゃないでしょうか。僕は「人望」とは、こういった言動におけるコミュニケーション・スキルに加えて、その人の考え方や性格、人生観や職業観、倫理観など生き方そのものの部分が大きいような気がします。「人望とは、スキルだけではない」と思うのです。でもこの本は、コミュニケーション・スキルを向上させたいという人には結構お薦めかもしれませんよ。



「なぜ、あの人は存在感があるのか」

著者・発行中谷彰宏  PHP研究所 2001
感動度☆☆実用度☆☆☆
娯楽度☆☆ファッション度☆☆☆
感 想これも成田空港で題名に引かれて買ったのですが、実用度はイマイチでした。よく、「日本人は海外のビジネスでは全く存在感に欠ける」という評判を聞きますが、僕ももう少し存在感を増したいと思ったんです。でもこの本では、「疲れた顔であらわれない」とか、「たまにはミラクルショットを出す」とか、結構それって「分かってるんだけど、できないんだよ」っていう感じのアドバイスが多いんです。参考になったのは、「会いそうな人について、事前に調べる」っていうのくらいでした。それに、この本はおそらく日本社会での存在感について書かれていて、イチローを引用したりはしていますが、国際的な視点に欠けるような気がしました。その意味でも、期待はずれでした。まあ、存在感を増すには、こういう本に頼るよりも、毎日の生活や仕事を通して自分を磨く以外に近道はないということでしょう。



「リーダーの資質」

著者・発行稲盛和夫(責任編集)  PHP研究所 2001
感動度☆☆☆実用度☆☆☆☆
娯楽度☆☆ファッション度☆☆☆
感 想今年始めに行われた、リーダーシップに関する国際会議の講演録です。稲盛和夫、中坊公平、大前研一、堺屋太一、中曽根康弘といった面々が、リーダーシップを語っています。「日本が世界でリーダーシップを発揮するには、日産のゴ−ン方式のように政治をFA化して、民主党党首にゴア氏、財務大臣にルービン氏、外務大臣にオルブライト氏を招くしかない」とは、大前氏の言葉です。エール大学のポール・ケネディ教授は、政治のリーダーに必要な5つの資質として、(1)ビジョンを描ける能力、(2)リスクを犯す勇気、(3)時代を見極める洞察力、(4)同盟獲得の説得術、(5)国際機関を活用する手腕、を挙げていました。将来、カッコいいリーダーになりたいので、私は今「リーダーシップ論」に入れ込んでいます。



「この一粒の知恵の種」

著者・発行船井幸雄  三笠書房 2001
感動度☆☆実用度☆☆☆
娯楽度☆☆ファッション度☆☆☆
感 想「今の痛みに耐え、明日を良くしようという『米百俵の精神』こそ、今日の我々に必要」という、小泉首相の所信表明演説が話題になりましたよね。私は、長岡藩大参事・小林虎三郎の「米百俵の精神」について全く無知であったため、何かいい本はないかと探していました。例によってアマゾン・コム・ジャパンで見つけたのが、この本です。「成功する人の物の考え方・小林虎三郎『米百俵の精神』」という副題につられて買ってしまいました。まあ、「目先の利益に捕らわれずに、戦略的な視点を持とう」というのが、小林虎三郎の教えですが、この本は、小林虎三郎だけでなく、実に多くの先人が次から次へと登場してきて、非常に読みづらかったです。まあ、最後の伊能忠敬は結構よかったですけど。それと筆者は、先人の教えを無理やり現代のビジネスに当てはめようとしているのですが、何か余計なお世話っていう気がしました。



「代表的日本人」

著者・発行内村鑑三  岩波文庫 1995
感動度☆☆☆実用度☆☆☆
娯楽度☆☆ファッション度☆☆☆
感 想この本は、内村鑑三が1908年に英文で書いた「Representative Men of Japan」の日本語訳です。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人の代表的日本人についての、欧米人に向けた伝記風解説となっています。当時は、欧米に日本と日本人を紹介する上で貴重な作品であったことでしょう。今読んでも、先人に学ぶべきことが多いです。本の中から、名文句を少し紹介してみます。

「文明とは正義の広く行われることである。豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない」、「機会には二種ある。求めずに訪れる機会と、我々の作る機会とである。大事なときには、機会は我々が作り出さなければならない」、「どんなに方法や制度のことを論じようとも、それを動かす人がいなければ駄目である」〜西郷隆盛

「キュウリを植えればキュウリとは別のものが収穫できると思うな。人は自分の植えたものを収穫するのである」、「誠実にして、はじめて禍を福に変えることが出来る。術策は役に立たない」、「なすべきことは、結果を問わずなされなくてはならない」〜二宮尊徳


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