感 想 | ブリスベンでクィーンズランド大学のKAZUさんにいただいた本です。著者はオーストラリアに拠点をおくプロのギャンブラーで、学者としての超多忙なイギリス人妻と、15歳で大学に通い始めた天才息子を持つ。どうしてこの著者がこんなに凄い学者と結婚できたのかは、この本を読めば読むほど謎です。著者はオーストラリアの教育制度とかジェンダーに関しては結構いい事を言っていますが、でもはっきり言って不思議な本でした。学術書や古典からの引用があったかと思うと、次の行では下品な下ネタになったり、教育論から文化論へ、経済からジェンダー、そして家族の話からばくちの話へと話題がぶっ飛びすぎる。著者としては、どれも不可欠なストーリーなのでしょうが、僕としては少々読みにくかったです。
ところで、この本に面白いクイズが載っていました。「父親と息子が乗っていた車が交通事故に遭い、父親は死亡し、息子は頭部を強打して脳神経外科の手術ができる大病院に運ばれた。この病院には、幸いにして同じような手術を何度も経験し、この分野の権威と呼ばれる著名な脳外科医がいた。一刻を争う緊急事態で、即時に脳切開手術の準備が整えられ、この脳外科医が手術室に入った。ところが患者を見た途端にこの脳外科医は取り乱し、『この患者は私の息子である。だから私には手術ができない』と言った。」さて、この脳外科医と患者の関係は如何に?答が分かった人はゲストブックにでも書いて下さい。でも、この本を読んだことのある人は黙っててね。 |