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2001年5月27日 デーリー東北新聞より




「途上国の子どもにもっと関心を」

〜慶長さん(八戸出身・世銀勤務)がパネル使い小中生に講話〜
「何ではだしなの?」「ランドセルないの?」驚きの児童ら国際理解深める

 「何でみんなはだしなの?」「ランドセルは持ってないの?」・・・。八戸市出身で世界銀行(本部・米国ワシントン)に勤める慶長寿彰さん(37)が二十四日、市内の江南小学校と湊中学校を訪問。自らが撮影したバングラデシュなどの発展途上国の子供たちの写真パネルを使い、児童、生徒と対話した。児童らは、日本との国情の違いに驚き戸惑いながらも、国際理解を深めたようだ。

 慶長さんは同行の上席都市環境専門官。六月、豪州ブリスベン市庁へ出向するのを機に里帰りしたもので、市教育委員会が国際理解教育のために講話を依頼した。

 写真は、赴いた発展途上の各国で「生き生きと輝いた」子供たちの笑顔に魅了されて撮影。1997年、「アジア・アフリカの子供たち」と題し数十点のパネルを同市に寄贈していた。

 江南小では、三年生と五年生の児童約八十人が、バングラデシュの写真について「イスラム教で禁じられた豚肉を、秘密で食べたらどうなるの」、「何で子供は裸足なんですか」、「どうして道路がせまいの」、「冬はないんですか」などと質問攻め。

 ある幼い女児の写真を指した慶長さんが、「この女の子は自分の年を知らないんです。こちらでは誕生を記録に残す制度がなく、お父さんやお母さんも字を書けない人が多いんです」と話すと、児童たちは「考えられない」と一斉に声を上げ、驚いた様子だった。

 学校にも行けず働いている子供たちがいて、裸足の方が当たり前、校舎はなく青空の下か空き家で勉強することもあるとの説明にもショックを受けたよう。「向こうの人から見たら日本人って不思議なのかな」と真剣に尋ねる子もいた。

 慶長さんは、「日本との違いばかりでなく、同じアジアの国であるという共通点にも目を向けてほしい。途上国の情報や生活についても、もっと関心を持ってもらえれば」と話していた。

 なお、慶長さんの写真パネルは、来年三月まで市内各校を巡回、国際教育に活用される。



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