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八戸市立江陽小学校の皆さんからの手紙




八戸市立江陽小学校の皆さんからの手紙

エチオピア、エリトリア、ジブチの写真を見て疑問に思ったこと、知りたいこと

・なぜ戦争をしたのか。
・髪型が日本人と違って縮れているのはなぜか。
・私たちの服と違うのはなぜか。
・子供たちだけで生活しているのはなぜか。
・身なりが整っている人とそうでない人と差があるのはなぜか。
・写真に写っているのは何歳くらいの子なのか。
・学校には行っているのか。
・アフリカの子供たちはどんな勉強をしているのか。
・学校のカバンや制服はあるのか。
・学校にはどんなものがあるのか。
・学校は楽しいですか。
・アフリカの家の造りは日本の家とどこが違うのか。
・家の中にはどのようなものがあるのか。
・着ている服は何で作られているのか。
・エリトリアとはどんな国か。
・エリトリアには冬があるのか。
・エリトリアの人は主に何を食べているのか。
・三カ国の気候について。
・三カ国の人口について。
・ふだんどんな生活をしているのか。
・食料はどのようにして集めているのか。
・ふだんどんな食事をとっているのか。
・どんなところに住んでいるのか。
・子供から働いているのは本当なのか。
・何人家族が多いのか(兄弟の数)。
・どんな仕事をしているのか。
・子供たちはどんな遊びをしているのか。
・町や村の様子について。
・国の名前の由来について。




江陽小学校の皆さんへ慶長からの返事

 アフリカの子供たちの写真を見ての質問を送っていただき、ありがとうございます。私が撮影した写真が、このように世界の国々に対する生徒さんたちの関心を高め、理解を深めるのに少しでも役立っていると知ることは、大きな喜びです。私は、国際理解の第一歩は、自分たちとの違いに気づくこと、そしてその違いを認め合うことだと思います。皆さんの質問を見ると、皆さんがアフリカの写真から、自分との違いや日本との違いに気づき、多くの疑問を持ったことが分かります。その全ての質問に答える時間がないのがとても残念ですが、以下は、皆さんの質問のうちのいくつかに対する私なりの意見です。人口や気候、歴史に関する質問もありましたが、これらは自分たちで資料を探して調べてみてください。

1.「なぜ戦争をしたのか。」

エリトリアの女の子  これは大変難しい質問です。戦争とはいろいろな原因で起こりますが、最大の原因は人間の愚かさだと思います。数十年も続いたエチオピアとエリトリアの戦争の場合は、エリトリアがエチオピアから独立して自分たちの国をつくりたいと思い、エチオピア側はそれに反対するという、いわばエリトリアの独立をかけた戦争でした。何年か前にエリトリアは独立を果たし、その後この二つの国は友好な関係にあったのですが、残念なことに最近またこの二つの国どうしで戦闘が始まりました。今度は、領土をかけた戦いです。海に囲まれた日本と違って陸続きの国々では、国境付近の領土がどちらの国に属するかをめぐって争いが起きることがあります。エチオピアとエリトリアの両国に行ったことがあり、何人か知り合いもいる私としては、早く両国の争いが終わることを祈らずにはいられません。皆さんも、もし外国人の友達がいたら、その友達のいる国が戦争をせずに平和でいてほしいと思うことでしょう。私は、世界のいろいろな国に友達を持つことが平和を達成するひとつの方法だと思っています。

2.「写真に写っているのは何歳くらいの子なのか。」

 どの写真のことを言っているのかわからないので、何とも答えられませんが、アフリカ諸国のような多くの発展途上国には、自分の年齢を知らない子供がたくさんいます。その理由は、日本のように子供が産まれたら役所に届ける「出生届」のような制度がないため、あるいは親が読み書きができずに、その子がいつ産まれたかという記録が残せないためなどだと思います。

3.「ふだんどんな食事をとっているのか。」

 エチオピアやエリトリアでは、人々はよく「インジェラ」と呼ばれる食べ物を食べていました。これが、日本のご飯に相当する彼らの主食のようです。私の記憶が正しければ、インジェラとはとうもろこしの粉をねったものを発酵させて作るらしく、見かけは灰色のスポンジのようで、少しすっぱいパンみたいな食べ物です。彼らはこれを、辛く煮込んだ肉や野菜と一緒に食べます。私自身はこのインジェラはあまり好きではなく、現地ではパスタやピザなどのイタリア料理をよく食べていました。昔イタリアの植民地だったエチオピアやエリトリアでは、イタリア料理のレストランも結構多いのです。

4.「学校には行っているのか。」「子供から働いているのは本当なのか。」「どんな仕事をしているのか。」「何人家族が多いのか。」

エリトリアの子供たち  これらは関連しているのでまとめて答えます。アフリカに限らず多くの発展途上国では、実際にかなりの数の子供たちが学校にも行かずに働いています。道ばたで花や新聞を売ったり、靴磨きをしている子供たちが多いようです。私もエリトリアで、靴磨きの子供に靴を磨いてもらいましたが、とてもきれいに磨いてくれたのを覚えています。途上国の貧しい家庭では、子供と言えども一家の収入を支える貴重な人手であり、これは、貧しい家庭ほど子だくさんという事実と関係しているようです。子供が多いということは、一家の収入が増える可能性があるからです。これを聞いて皆さんはどう思いますか。勉強をしなくてもいいから羨ましいと思いますか。それとも、学校に行けなくてかわいそうだと思いますか。皆さんで話し合ってみてください。

(先生方へ:小学生には少し難しすぎるでしょうか。子供たちの理解を深めるために、手助けをしていただければ幸いです。)

アメリカ合衆国ワシントンにて 1999年2月7日 慶長寿彰



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