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LOCAL PERSPECTIVE

「効率の議論」から「戦略の議論」へ




<リンカーン・フォーラムMLへの投稿>

 八戸出身で現在世銀から豪州ブリスベン市庁に出向している慶長です。少し遅くなりましたが、市町村合併について一言。

 去年行われた八戸市長選の際の公開討論会でも市町村合併に関する質問がありましたが、なかなか突っ込んだ議論にならなかったような気がします(総論賛成、各論先送り)。そもそも、「合併対象になる市町村の首長や市町村議会議員の候補者の方々が合併云々を論じるのは、利益相反ですので本来は望ましくない」という意見もあります。僕個人としては、自分の選挙区だけではなく、広く地域や世界を見渡せるのがリーダーの資質の一つであると思うので、市町村合併を地方選挙の際の公開討論会の主要テーマにしてもいいと思っています(ただ実際の合併プロセスは、彼らだけには任せられないように思いますが)。

 そこで、討論会の質問としては、(1)合併の是非、(2)合併が必要な(あるいは必要ない)理由、(3)合併の区域、(4)合併のプロセス、(5)合併後のビジョンというのが考えられますが、できれば最後の合併後のビジョンに重点を置いてほしいのです。僕は、市町村合併は、議員や首長の削減や規模の経済といった「効率の議論」より、新たな行政システムを構築できる最大のチャンスなので、「戦略の議論」をしてほしいと思っています。具体的には、合併後にどのような街づくりをするのか。どのような役所運営をするのか。どのような行政サービスをするのかということです。長くなりますので、このあたりで端折りますが、合併は行政区域を生活圏に近づける作業です。それぞれの候補者が、選挙区を超えてその生活圏に対するどのようなビジョンを持っているのかを、公開討論会で見極めることが重要だと思います。

2002/2/11 慶長寿彰



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