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国際機関への就職に関するQ&A
(2003/09)


2003年の7月からゲストブックに寄せられた「国際機関への就職」に関する質問と、それに対する自分なりの答えを、こちらにまとめて記録に残すことにしました。私の知識と経験の範囲内で最善の答えをしているつもりですが、私の答えが100%正しいという保証はありませんのでご了承ください。これを読んでまだ質問がある人や、国際機関勤務の経験者などでコメントやさらなるアドバイスがある方は、是非ゲストブックへご記入ください。


日本の大学院とアメリカの大学院
Q: こんにちは!先日はJPOに関する質問に対する的確なアドバイスをありがとうございました。これからの参考にさせていただきます。今までは日本の大学院に進学しようと思っていましたが、自分の分野を極めるというつもりでアメリカの大学院に進学することを本格的に視野に入れることになりそうです。どちらにしても、慶長さんのアドバイスのおかげです。ありがとうございました!とりあえずは、自分なりのペースで目標に向かって努力していこうと思っています。これからもこのHPを参考にさせていただきます!どうもありがとうございました!(taeko)

A: taekoさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。「日本人で国際公務員になった人は、アメリカの大学院を出た人が多い」というのは、おそらく紛れもない事実でしょう。でも当たり前ですが、アメリカの大学院を出たから必ず国際公務員になれるとは限らないし、日本の大学院を出て国際公務員になった人だって少なからずいるはずです。英語圏の大学院ということであれば、アメリカだけではなく、イギリスやオーストラリアなどの大学院も視野に入れた方がいいかもしれません。要は、自分の目標とそれを可能にするカリキュラムはどこにあるのか、さらに、コストなどの情報を基に総合的に判断するしかないのでしょうね。後悔しないようじっくり決めてください。ちなみに僕は、日本にある米軍基地内のアメリカの大学院で学びました。では、頑張ってください。(慶長)

途上国の栄養改善
Q: 私は今年大学を卒業し、管理栄養士の資格を取得してからシドニーに語学留学にきています。小学校を父の仕事の関係でケニアとフィリピンで過ごしたこともあり、ずっと国際協力には興味を持っています。途上国の栄養改善にぜひ携わりたいと思って栄養学を学び、資格を取得したので、就職して協力隊に応募するつもりでいましたが、たまたまシドニーに住む機会ができたので語学の向上のために来ました。今でもいつかは途上国で栄養改善や飢餓の対策などに関わる仕事がしたいと思っています。

 国連に限らずNGOなどでも実務経験が重要であると思うのですが、栄養改善などに携わっている方はどんなバックグラウンドをお持ちかご存じでしょうか?どんな形で実務経験を積むか、どうやって途上国への仕事へと持って行ったらいいのか迷っています。労働もできるビザを現在持っているので、オーストラリアで栄養士として(特に地域公衆栄養活動など)働くことも視野にいれはじめています。慶長さんの座右の銘はとても心に響きました。(yuu)

A: シドニーのyuuさん、はじめまして。「途上国の栄養改善に関わっている人たちが、どんなバックグラウンドなのか」というご質問、はっきり言って栄養改善は全くの専門外なのでよく分かりません。このサイトをご覧の方で、誰か分かる方、是非書き込みください。

 ただ一般論としては、国際機関やNGOなどでのインターンとか、青年海外協力隊、国際交流団体のボランティア・プログラムなど様々な機会があるはずです。僕の場合は、大学院の実習の一環としてインドネシアに派遣されました。yuuさんが考えているオーストラリアでの地域公衆栄養活動なんて、とてもいいと思いますよ。特に、アボリジニのコミュニティーを対象にした活動なら、途上国への応用が効くかもしれません。シドニーにいるうちに何らかのチャンスを見つけて、インドネシアか東チモールか、パプア・ニューギニアあたりに行ってみてはどうでしょう。それでは今後ともよろしくお願いします。 (慶長)

Q: 突然の私事の相談に親切に答えていただき、ありがとうございました。アボリジニ−のコミュニティーへの公衆栄養活動の話はここでも少し耳にしたことがあり、とても面白そうだなと思っていたことでもあったのでとても嬉しく思いました。多文化の中での地域公衆栄養活動はその先の夢にも勉強になることが多いように思うので、日本で栄養士として働くよりも障壁は高いですがせっかくここに住むチャンスがあるので挑戦してみたい、と思ってはいましたがさらに励まされる思いがしました。目標をしっかり設定し、強い意志を持って進んでいきたいです。こちらこそどうぞよろしくお願いします。(yuu)

A: 現在HIV/AIDS撲滅?に向け、組織あげての方向転換中で大騒ぎのWHO本部勤務のtoffeeです。yuuさんはじめまして。WHOでも栄養改善に取り組んでいます。ご存じかもしれませんが、以下のリンクご参照ください。(toffee)
http://www.who.int/nut/

国際機関とSocial Science
Q: こんにちは。2回目の書き込みです。わたしは今シドニーの語学学校にいるさくらです。以前この掲示板でも誰かが言っていたように、ここにくるとなにか不思議な感じがしてきます。慶長さんとここに書き込みをしているひとりひとりの方々に対してとても親近感を覚えるとともに、自分の夢を再確認して、“がんばるぞ”という気持ちが沸き起こってきます。とっても不思議ですよね。そしてここにくるたびに、いつの日か国際公務員になって活動している自分を想像しています。質問なのですが、私の専攻はsocial scienceで、artsという学部に入るのですが、以前国連で働きたいと知り合いに相談したところ、それならlaws等を勉強する必要があると言われました。なので今とても心配なのですが…。どうなんでしょう?(さくら)

A: シドニーのさくらさん、こんにちは。僕のこのホームページが、さくらさんの「夢の再確認」にお役に立ててとても光栄です。夢は持ち続けることが大事なんだと思います。どうか、叶うまで持ち続けてください。

 さて、質問に対する答えです。途上国の開発を主に担っているUNDP、ユニセフ、世銀などの国連の各専門機関では、Social Scienceの専門家が多く活躍していますよ。中でも、Poverty、GenderやWomen in Development、Social Assessment、Community OrganizationやCommunity-driven Development、Participatory Developmentなどに関する仕事は、山ほどあるはずです。こういう科目を修得し、途上国での実践経験があれば、国際機関では引く手あまただと思います。頑張ってください。(慶長)

JPO選考過程の問題点
Q: ご無沙汰しております。ここ数日で東京もずいぶん秋らしくなってきたような気がします。JPOの試験は残念ながら語学審査で不合格でした。もう一度自分の今の仕事を見つめなおすよい機会になりました。仕事に優劣などないと思いますが、いざ試験に落とされるとやはりがっかりするもので、合格した連中には決して負けない仕事をしようと考えるようにしています。

 言葉といえば、先日ブータンからの留学生の送別会に参加しました。帰国する彼は以前ブータンの同じ職場で働いていたのでよく知っているのですが、久しぶりに会って、日本語の流暢なのに驚きました。彼は英語で話すときは少し攻撃的な印象があるのですが、日本語で話すととても穏やかな人間に見えました。おそらく敬語を中心に勉強したので、話し方が丁寧だったということもあるのでしょうが、言葉でこうも人格が変わって見えるものかと改めて感じました。それでは、今後ともよろしくお願いいたします。(Masa)

A: Masaさん、こんにちは。JPO試験は残念でした。でも本音を言えば、Masaさんのような人にこそ、国際機関で働いてほしいです。僕は常々外務省のJPO選考過程に問題ありと思っていました。それは、国際公務員としての総合力ではなく、英語力にバイアスがかかっている点と、日本政府の官僚枠があるために、真剣に国際機関を目指している一般の若者の枠が狭められている点です。これらの点については、もしかしたら改善されているかもしれないので、最近JPOを受けた他の人からも試験の感想を書き込みをしていただけたらと思います。「合格した連中には決して負けない仕事を」という、その意気込みでこれからも頑張ってください。

 それから、ブータンからの留学生の話は面白いですね。実は僕自身も、話す言葉によって性格が変わると思っています。僕も英語を話すときは少し攻撃的になって物事をはっきり言ってしまいます(このままだと性格が悪くなりそう)。もうほとんど忘れましたが、以前インドネシア語を話していた時は、妙に陽気な気分でした。やはり日本語を話している自分が、一番自分らしいかもしれません。(慶長)

A: 慶長さん、こんにちは。JPOのことを書かなくちゃ、と思っていたところMasaさんの書き込みが目に入りました。Masaさん、はじめまして、たかすです。私は2002年度JPO候補生(つまり昨年合格したもの)で、この10月からパキスタンに派遣されます。語学審査で不合格とのこと、残念でしたね。でも、もしやる気があったら、ぜひ来年度もチャレンジしてみてはいかがでしょう。1年はあっという間です。今のお仕事でJPOに受かったら働きたい機関に自分を売り込むための経験を積みつつ、語学を地道に勉強しなおせば次のチャンスは巡ってくると思いますよ。

 私はこれから赴任なので、JPOという制度の良し悪しはまだ分かりません。でも私にとってはひとつのチャンスだし、こういうことがやりたいと思っていたことを叶えてくれるシステムです。慶長さんのこのHPは国際公務員になりたい人が多く読んでいるようなので、MasaさんをはじめとしてJPOに興味を持っている人に時々個人の体験談をご紹介できれば、と思います。今の制度が英語偏重かどうかちょっと分からないのですが、TOEFLで高得点さえとれば語学審査は通るというのはある意味とても分かりやすい尺度だし、この「高得点」はとにかくすごい量を読み書きさせられるといわれるUN機関で働くには取れていたほうが良いのでは、というのが個人的な感想です。あと、自分や同期や最近JPO制度を受けて落ちたという友人などの話を聞いていて、結構バックグラウンド(それまでの職務経験や途上国経験)と面接重視な気がします。

 で、英語ですが、私は大学院を受けた際にペーパーベースのTOEFLを受けて、トップスクールのミニマムスコアだった630点をクリアするまで本当に何度も受けました。で、大学院を卒業したのにまたTOEFLかよ、しかも今度はコンピューターベース、と悲しくなりましたが、やっぱり2度受けてまあ満足いく点を出してから送りました。ま、何をやるにもハードルはあるわけで、努力すれば時間かかっても越えられる可能性があるハードルは、がんばって飛び越えるしかないですよね。慶長さんご指摘の官僚枠ですが、最近は随分減っているみたいですよ。60人強の候補生の半数が官僚枠といわれたのは昔のことみたいです。(たかす)

A: たかすさん、最新のJPO試験の情報を有難うございました。僕がJPOを受けた時(約10年前)よりは、やはりいろいろと改善が見られるようです。でも、やはり英語力が多少劣っても、専門を活かした途上国での勤務経験が豊富な人を救うような選考方法もあっていいと個人的には思います。英語力は、後からついてくる場合もありますし。あとやっぱり官僚枠は廃止して、官僚も全く同じ土俵で勝負させるべきだと思いますけど。たかすさん、次は最新のJPO面接の話を聞かせてください。(慶長)

留学、異文化体験の時期について
Q: はじめて書き込みさせていただきます。いつも楽しく拝見させていただいてます。早速ですが質問があります。私は現在高校生なのですが、私の学校から一名が一年間留学できるらしいのです。(校内選考などいろいろありますが・・・)私は将来、国際関係の仕事に就こうと思っているので英語が必要になるとおもうのです。だから、この機会を利用するのもいい手なのかな?と思いました。でもそんなに急がなくても、大学生になってからでもいいのかな?とも思います。もし良かったらアドバイスをください。(sakura)

A: sakuraさん、初めまして。書き込みありがとうございます。さて、「高校時代に一年間留学した方がいいかどうか」という事ですが、僕の個人的な意見を言わせてもらえば、「異文化体験は早い方がいい」と思います。ただ、英語学習だけではなく、いろいろ見て聞いて体験してきてください。きっと今までの物の見方が変わりますよ。行く先は英語圏でしょうが、できればその次は発展途上国と呼ばれるアジアやアフリカの国々も訪れてみてください。くれぐれも欧米偏重ではなく、バランス感覚が大事だと思うからです。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

就職後の大学院進学、薬学関係の国際公務員
Q: はじめて書き込みさせていただきます。私は薬学部を卒業して地方公務員をしています。最近国際公務員に興味があり、このサイトを発見しました。国際公務員になるには大学院への進学が必要ですよね、もう就職してしまったのですが、一体どうすれば??という気持ちでいっぱいです。夜間部の大学院もありますが、公務員を辞めて大学院に入りなおすのが一番なんでしょうか?あと、薬学部(卒研はダイオキシンやシックハウス等環境問題を扱っていたのですが)の延長にある国際公務員の仕事にはどんなものがあるのでしょうか?(のん)

A: のんさん、はじめまして。現在は地方公務員だそうですが、僕も以前は故郷で地方公務員をしていたので、親近感を覚えました。さて、「もう就職してしまったのですが、一体どうすれば?」というご質問ですが、国際公務員になるには一般に「修士プラス職歴」が必要ですので、就職してしまったあなたは、はっきり言って有利です。あとは修士号を取ってください。夜間の大学であろうと、インターネットによる通信講座であろうと関係ありません。もちろん、公務員を辞めて大学院に入り直してもいいでしょう。それは、あなた自身が決めることです。ただし、修士での専攻と職歴が一致しないと弱いですよ(薬学や環境関係の仕事をしているなら、それに関連する専攻、あるいはそれを補強する専攻を修士で選んでください)。

 薬学を扱う国際公務員と言えば、WHO(世界保健機関)でしょう。環境ということに広げれば、UNEP(国連環境計画)や世銀などの国際金融機関にもいっぱい仕事があります。各国際機関のウェブサイトで、どういう業務があるのか探してみてください。では、頑張ってください。またのご訪問をお待ちしています。(慶長)

A: 慶長さん、はじめまして。ジュネーブのWHOに勤務しておりますtoffeeと申します。いつも楽しくhpを拝読させていただいております。WHOの話題が目につきましたので、はじめて投稿させていただきます。私はごく最近まで日本で会社員をしていましたが、縁あってWHOに転職したばかりの新人?です(だいぶ年期の入った新人ですが)。私の専門は医療経済・政策で、現在は医療の質に関する研究チームに所属しています。差し出がましいようですが、「のん」さんのご質問に関して、私に分かる範囲内で追加情報をいくつか。。。

 まず、WHOには薬剤関連の部署「Health Technology and Pharmaceuticals」があり、薬学部御出身でしたらまずこちらを考えるのが一般的ではないかと思います。また、御専門に近い環境関連の部署「Sustainable Development and Healthy Environment」もあります。以下urlですのでご覧になってください。
http://www.who.int/technology/
http://www.who.int/environmental_information/
http://www.who.int/water_sanitation_health/en/

 大学院については慶長さんがおっしゃっているとおりだと思います。あえて付け加えるなら、WHOでは(どの国際機関でもそうでしょうが)PhDを持っている人が非常に多いので、もし進学されるのであれば、PhDも視野に入れてご検討されたらと思います。また、発展途上国での業務・研究経験もかなりプラスになると思いますので、ご参考まで。ちなみにごくごく少数ですが、修士号がなくてもWHOの専門職として勤務されている人もいるようですよ。詳しくは存じあげませんが、ご専門での勤務経験が評価されて採用されたのではないかと思います。WHOでは世界各国出身の元気の良い若手が頑張っていますが、若手の日本人職員はやはり少ないですね。公募ポジションへの応募も日本人は非常に少ないと聞いたことがあります。言葉のハンディなのか国際機関に興味のある人が少ないのか分かりませんが、もっと日本人が増えると良いなと思います。のんさん、是非頑張ってください。慶長さん、今後とも宜しくお願いいたします。(toffee)

法律関係の国際公務員
Q: はじめまして。私は青森市出身。同県出身者ということで、どうぞよろしく?!さて私は国際公務員になってユニセフで「子どもの人権」擁護に関わりたいと考えています。国立大学・大学院と法律を勉強し、まずは弁護士の資格をとろうと勉強中です。しかし本気で国際公務委員を目指すなら海外の大学院に行ったり、国際公務員試験やAPに応募すべきなのでしょうか?また法律の知識を生かせる国際公務員になるとして、弁護士以外に有利な職歴ってありますか?(spring)

A: springさん、初めまして。弁護士の資格を目指して勉強中だそうですが、頑張ってください。法律関係の国際公務員になるなら、弁護士の資格は不可欠だと思います。それも日本の資格だけではなく、アメリカなど海外の弁護士資格があれば、かなり有利でしょう。弁護士以外にも、僕の友人の検事さんは国際機関で働いていましたよ。途上国の法制度確立のためのお手伝いなども、国際機関の仕事です。国際公務員になるのに、必ずしも海外の大学院に留学する必要はないですが、日本人の国際公務員は海外の大学院を出た人が多いのも事実です。やはり、海外の大学院を出ていると、少なくとも英語力と専門性の証明になるからかもしれません。日本にいても、英語と専門をきちんと身につければ問題はないはずですが、職歴という点では、途上国での勤務経験が少しでもあるかないかで大きく差がつくと思います。それでは、同県人ということで今後ともよろしくお願いします。(慶長)

環境分野での国際貢献
Q: はじめまして。今、受験勉強中の高3です。僕は環境理工学部という学部を志望しています。まだまだ先の話ですが、大学、大学院と進んで、出来たら留学をして、将来は国連に入って、環境問題などに取り組みたい、と思っています。中学生のころに、発展途上国に行ってボランティア活動をしている方に出会って、自分も将来はそういう風になりたいと思ったのがきっかけで、最初に思ったものとは形は変わってしまったのですが、自分は環境問題という方向から国際貢献していきたいと、今は心に決めています。だから今は、国際公務員という目標を目指しています。ただ、国連では環境学を学んで、採用してもらえるのでしょうか?別の職業を目標にしたほうが良いでしょうか?もし良かったらアドバイスをください。(夏一)

A: 夏一さん、はじめまして。書き込みありがとうございます。環境理工学部を目指しているそうですが、はっきり言って、環境分野での国際貢献の仕事は沢山ありますよ。多くの国連機関や国際機関が、地球環境問題や途上国の環境問題を改善するために働いています。ですから、環境で国際貢献という夏一さんの考えは、間違っていないと思います。地球は、夏一さんのような若者を必要としているのです。頑張ってください。(慶長)

途上国の水環境問題
Q: 慶長さん、始めまして。私は現在、大学で環境工学(昔の衛生工学)を勉強している4回生です。まだまだ勉強不足なので大学院への進学を決めました。現在は卒業論文に取り組んでいます。慶長さんは世銀で途上国の都市計画等に関する仕事に携わっていらっしゃるようですが、私も将来的には途上国の開発の問題に係りたいと考えています。少しだけ具体的に言うと、工学的技術を用いて途上国の水環境を改善したり、環境工学という視点から途上国の都市計画に携わるというような仕事を探しています。そのためには、公務員か企業に就職して実務経験を積む必要があるのでしょうか。修士課程を修了しただけでは駄目な気がするのですが。また、今所属している研究室では、先生に認められればアメリカのイリノイ大学やテキサス大学(上水道関連の研究をすることになるようです)に留学させてもらえるようですが、アメリカで博士課程を修了した後でもそのような職業につくことができるのでしょうか?いきなり変な質問をしてしまってすみません。どんなことでも良いので教えていただけないでしょうか。(マサ)

A: マサさん、はじめまして。マサさんが目指している途上国の水環境に関する仕事は、正に僕が今やっている仕事です。僕も学部では都市工学(都市計画+環境工学)を専攻しました。ご存知のように途上国の水問題は深刻で、世銀でも水関係のプロジェクトへの融資は、大事な業務分野のひとつです。

 おっしゃる通り、国際機関でそのような仕事に就くには、修士号だけでは難しいと思います。最低数年の実務経験がほしいですね。博士号があれば、実務経験は免除される場合もありますが、僕は実務経験があった方が絶対有利だと思います。その際、できれば途上国での勤務経験があれば、なお有利です。それから、工学が専攻とはいっても、できれば水道事業の経営手法(民営化、民間委託、公営企業の利点と欠点など)や水道に関わる政策的側面(望ましい料金体系と徴収手法など)も、ある程度は知っていることが不可欠だと思います。では、頑張ってください。 (慶長)




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