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国際機関への就職に関するQ&A
(2004/02)


2003年の7月からゲストブックに寄せられた「国際機関への就職」に関する質問と、それに対する自分なりの答えを、こちらにまとめて記録に残すことにしました。私の知識と経験の範囲内で最善の答えをしているつもりですが、私の答えが100%正しいという保証はありませんのでご了承ください。これを読んでまだ質問がある人や、国際機関勤務の経験者などでコメントやさらなるアドバイスがある方は、是非ゲストブックへご記入ください。


障害者と国際公務員
Q: はじめまして。実は私は難聴というハンディがあるのですが自分のようなハンディのある人に貢献したいと思う気持ちが強く、日本にいたから経済力などのおかげで補聴器などを購入したりすることができたのですが、海外では補聴器が手に入らなかったり、補助器具がないとか、障害ということの知識を広めたりとかいう社会福祉をやってみたく、そして国際公務員になりたいという夢があるのですが、国連では僕のような障害者は働いているのでしょうか?慶長さんが働いている所ではいるのでしょうか?(サタン)

A: サタンさん、はじめまして。僕が勤めている世界銀行には、車椅子を利用している方が何人かいますが、難聴の方がいるのかどうかは知りません。でも、そういう例があるのかないのかというのは、あんまり重要じゃないですよ。仮に過去にそういうケースがないとしても、自分が最初のケースになればいいじゃないですか。少なくとも、こうして文章でコミュニケーションができるのですから、活躍の場は大いにあるはずです。

 ちなみに途上国の開発という分野でも、障害者に関する援助が最近注目を集めてきました(以下に関連サイトをリンクしています)。障害者の社会参加などを進める政策的アドバイスをしたり、障害者のためになるプロジェクトを発掘する上では、実際の障害者の方が有利なのではないでしょうか。ハンディを乗り越えて、是非、夢を実現させてください。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)
http://www.worldbank.org/disability

WHOにおける医療政策のアドバイスと勤務地など
Q: はじめまして。CLUB JPOのメールを拝見させていただいてやってまいりました。慶長さんのホームページは大変意見交換が活発でその内容の充実振りに感激しているところです。

 Q&Aコーナーの医学部とWHOのところを特に興味深く読ませていただきました。というのも、私は現在医学部3年生で、大学入学前からWHOに興味を持っていました。その気持ちは今も変わっていません。1つ質問がありまして投稿させていただきます。私は予防医学、その中でも医療行政(医療・保健分野の政策アドバイス等)に関わっていきたいと考えています。自分の情報収集力の無さのせいか、その勤務実態とでも言うべきものが見えてこず困っております。医療行政と一言にいってもその仕事の内容(医療・保健分野の政策アドバイスの他には?)や勤務地(その分野の人は基本的にはジュネーブの本部で働くのか、それとも各支局にいることの方が多いのか?)やWHO内の他の仕事(例えば新興感染症発生の際に派遣される専門家チームや特定の感染症撲滅チーム)の人々との関わり(アドバイスを送る、実際に行動を一部共にする、一切関わらない?)などを是非知りたいので、どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら御教示頂けると幸いです。参考となるサイトでもいっこうにかまいません。よろしくお願いします。(ゆうた)

A: WHOのtoffeeです。医療政策のアドバイスのほかには何をするのかというご質問ですが、一国の政策アドバイスをするって大変なことだと思いませんか?どんなにエビデンスを集めて分析しても完璧なアドバイスはできませんし、大変難しいことだと感じています。勤務地は本部の場合もありますし、地域や国の事務所の場合もあります。ケースバイケースです。WHO内の人的ネットワークは幅広くあります。

 ちなみに、私には医療行政という言葉はあまり馴染みがありません。医療政策のほうが一般的では?それとも違う意味なのでしょうか。。。あと、予防医学の中の医療行政とは具体的にどういったことをイメージされていますか?私のイメージでは医療政策の一つに予防があるような。。。(つまり逆)あと、予防医学とは感染症の予防?それとも非感染症?逆に質問ばかりですみません。斜め読みで回答していますので、勘違いなどあったらごめんなさい。会議の時間です。ではまた。(toffee)

転職はハンディになるか? 博士号は必要か?
Q: 初めて書き込みします。どうぞ宜しくお願いします。JPOを狙っており、日本国内の大学院に2005年度入学を考えています。アメリカの大学卒、現在29歳、派遣社員扱いで放送局のライターをしています。日本とアメリカで1社ずつ正社員として働いたあと、派遣ライターになりました。このような現状のもと、3つ質問させて下さい。どなたかお答え頂けたら嬉しく思います。
@上手く入学できたとして2007年3月卒業、と考えたとき、年齢制限の観点から見て受験資格はありますか?
Aまた、転職を2度した後派遣ライターになった、という職歴はハンディになり得ますか?(つまり、1つの会社にずっとおらず、2年程度ずつしかいなかった、という意味で)。
B「少なくとも博士号がないと採用されにくい」と言う噂を聞いたことがありますが、本当ですか?(ほーりー)

A: ほーりーさん、初めまして。@については、外務省の国際機関人事センターのウェブサイトなどを基に、ご自分で判断ください。卒業年月日ではなく、ご自分の生年月日が受験資格の分かれ目になると思います。

 Aについては、もし僕が採用担当者であれば、転職は全くハンディにしません。まあ、転職の理由くらいは聞かれるかもしれませんが、正当な理由があれば、あんまり気にしなくていいと思います。それよりも、目指す機関の専門職種と、大学院での専攻、職歴が一貫性があることが大事だと思います。

 Bについては、最近の傾向はよく分かりません。誰か、最近のJPO試験の動向をご存知の方がいたら、お知らせください。僕自身は、もう10年くらい前ですが、博士号を持たずにJPOに合格しました。まあ、他の条件が一切同じであれば、修士号より博士号を持っている人の方が当然有利でしょう。それでは、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

高齢者問題、社会学、Social Assessment
Q: 慶長さん、初めて書き込みさせてもらいます。今、私はアメリカ、ロサンゼルスにある大学院の社会学部、博士課程で、社会老年学という学問を専攻しています。今の時点で論文にしようと考えているのは、高齢者介護やそれに関わる家族、政府のありかたなどの、国際比較です。学位取得後の進路を考えていく中で、国際機関での就職に興味を持つようになりました。私が探しているのは、高齢者問題に関わる機関、あるいは、もっと一般的に、社会学のようなバックグラウンド(主に文化比較、社会調査といったもの)を生かせるような機関なのですが、何かお心あたりは、ありますか。(むーみん)

A: むーみんさん、はじめまして。高齢者問題ならWHOじゃないですか?Ageingの問題はWHOで扱ってるはずですよ。そうですよねえ、toffeeさん。

 それから「社会調査」っていうのは、「Social Assessment」のことですか?もしそうだとしたら、最近は大抵の開発援助プロジェクトには、「Social Assessment」が「環境アセスメント」とともに義務付けられていますよ。だから、僕がいる世銀などの開発金融機関では、途上国での「Social Assessment」をdesignしたりsuperviseしたりできるスキルのある人を求めています。「Social Assessment」は、プロジェクトの案件や対象地域によって実に広範な問題をカバーします。ちょっと例をあげると、stakeholder analysis、poverty assessment、gender、involuntary resettlement、indigenous peopleなどなどを扱います。もしこういう分野に秀でていれば、是非とも将来世銀にトライしてみてください。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

WHO就職に必要な勤務経験、WHOと肥満問題
Q: 初めまして。HILLSIDEと申します。質問から申しますとWHOへのAPPLY時に私の勤務経験が審査の対象となるか分かる範囲でよろしいので教えていただければとありがたく思います。

 私は現在25歳で大学在学中よりエアロビクスインストラクターとしての勤務は5年以上になります。得意分野は生活習慣病対策のエクササイズや栄養摂取の方法です。大学メジャーはPOLITICAL SCIENCEですが大学を休学し1年間専門学校に通いました。昨年仕事を辞め現在LAで留学中ですがそのさなか青年海外協力隊のWEBに目がとまりエアロビクスインストラクターとして試験を受け現在最終結果を待つのみとなっております。幸運にも派遣が決まれば派遣終了後の米国大学院進学を考えております。(肥満対策を主に勉強できればと考えています。)体育系MAのみはWHOにACCEPTされないのは確認しました。個人的には5年先は現在よりも肥満問題が世界的に更に問題となり私の活躍出来る場はWHOにあると信じております。先の事を見すぎであきれられてしまうと思いますがよろしくお願いします。(HILLSIDE)

A: WHOのtoffeeです。はじめまして。私の印象では、どういった勤務経験でも学歴でもWHOが求めている人材像に合致すれば良いと思いますので、hillsideさんのご経験も十分アピールできるものではないかと思います。ご参考までに、WHOへはバーのホステスさんから軍人、さらに大学教授まで多種多様な人がapplyするそうですので、もしご専門と合致する公募ポストが見つかったら、是非どんどんapplyされるのが良いと思います。

 一つ質問なのですが、hillsideさんは体育系MAのみではacceptされないと確認されたようですが、どこかにWHOのofficial statementかなにかあるのですか?こういったconditionがあると聞いたのは初めてですので、是非どこで確認されたのか教えてください。(toffee)

A: HILLSIDEさん、はじめまして。肥満(obesity)は、HILLSIDEさんがおっしゃる通り世界的に重要な健康問題だと思います(僕も含む)。WHOのウェブサイトを見ても、いろいろ肥満に関するWHOの取り組みが載っていました。エアロビクス・インストラクターという国際公務員としてはユニークな経歴も、ひょっとしたら武器になるかもしれません。ただそれも、アピールの仕方と学歴や他の経験も含めた総合的判断でしょう。青年海外協力隊に行くのであれば、エアロビクス・インストラクターをしながらでも、その国の肥満の現状や肥満対策上の問題点などなどをリサーチしてきたらいいのではないかと思います。先のことを見すぎとは思いません。むしろ、明確な目標をお持ちで感心いたします。どうかその目標を持ち続けて頑張ってください。今後ともよろしくお願いします。(慶長)

JPO派遣先の決め方、フィールドか本部か
Q: はじめまして。今年度のJPO派遣候補生のサクラです。大学院では医療経済学を専攻しています。WHOを派遣希望先としているのですが、12月のQ&Aに、「・・WHOではJPOは使い捨てになるケースがかなりある」とのコメントがありすこし考えさせられています。つまり、JPOでは長期的なプロジェクトや責任のあるポジションにつくことが難しいということでしょうか。私は特にWHOの3by5イニシアティブに関心があるのですが、この分野で引き続き人材を必要としているのか、また、医療経済の分野でフィールドに行く可能性はWHOではどれほどあるのでしょうか。WHO関連の質問ばかりになってしまいましたが、コメント又はJPO派遣準備にあたりアドバイス等ありましたら宜しくお願いします。(サクラ)

A: サクラさん、はじめまして。WHOのtoffeeです。私の専門も医療経済です。宜しくお願いいたします。WHOにおけるJPOについて私が以前こちらに書き込みしたのは、あくまで現場で見て噂などを聞いた結果をまとめたものにすぎませんので、正式にはやはり外務省と相談されるべきだと思います。一般的には、WHOではJPOから正規採用(fixed-term)となるケースは他機関と比べるとそれほど多くないと言えるのではないかと思いますが、あくまで噂ですしケースバイケースとご理解いただけたらと思います。ちなみにWHOでは契約が1年未満のshort-termの正規職員というのがあり(私もそうですが)、JPO後にfixed-termのポジションをとれなかった場合、このshort-termで残っている方が多いのではないかと思います。

 JPOで長期的なプロジェクトや責任のあるポジションにつけるかどうかというご質問は、私はJPO出身ではないのでよく分かりませんが、少なくともJPO期間中は正規職員として長期的なプロジェクトの一部を担う責任のあるポジション(P2レベルで)につけるのではないかと思います。

 3X5はご存じだと思いますが、2005年をターゲットとしたHIV/AIDSのイニシアティブですので、とりあえずのゴールは2005年です。このイニシアティブでは短期的に多くの人材を必要をしているようですが、長期的には分かりません。また、どうやって多額のお金を集めるかなど問題もいろいろとあるという噂も聞きます。とはいえまだスタートして間もないので、いったん軌道に乗れば人材も含めて積極的な動きが出るのではないと思います。ちなみに、3x5は全組織をあげて取り組んでいますので、私は直接は関係のない部署ですが間接的に関わっています。

 医療経済分野でフィールドポストはあります。例えば、現在の空席広告でプノンペンでHealth EconomistのP4ポストが出ていますので、ご覧になったら如何でしょうか?以上、取り急ぎ。追加のご質問などありましたら、何なりとおっしゃってください。。。下っ端職員なのになぜかWHOへの就職アドバイザー?のように偉そうにコメントしてよいのかどうか悩む今日この頃です。(toffee)

A: サクラさん、はじめまして。JPO合格おめでとうございました。派遣に際しては、どの機関に行くか、フィールドか本部かなども含めて、納得の行くまでいろいろ調べた方がいいでしょうね。でも「正規職員として残りやすいかどうか」よりも(こういう噂はあんまりあてになりません)、結局最後は「自分が何をやりたいか」で決めた方がいいと思いますよ。JPOからすぐに正規職員になるというのは、どこの組織でも同様に難しいことだと思いますから。では今後ともよろしくお願いします。

 toffeeさん、いつもありがとうございます。偉そうだなんて思っている人はいないと思いますよ。それぞれの立場で知りうる情報を分かち合うのは、非常に意義のあることです。ですから、これからもよろしくお願いします。(慶長)

国際公務員になるには学部留学か大学院留学か
Q: はじめまして。慶長さんから少しアドバイスをもらえれば、と思い書き込みをさせてもらっています。私は漠然とした夢ですが、将来国際公務員として働きたいと思っている高校3年生です。今親の事情で海外に住んでいる(ちなみにEU圏です)ということもあり、大学はアメリカ・スイスなどを受験しています。しかしながら、最近国際公務員になるには修士以上必要だと知り、学部留学よりも日本の大学→院留学 の方が良いのではないだろうか?と思えてきました。(一番気にかかることは学費でもあるので)国際関係学に一番興味があるのでそれを専攻したい ということを除いて、進路が不安です。慶長さんは学部からの留学をすすめますか?意見が伺えれば幸いです。(悩める羊)

A: 悩める羊さん、初めまして。「学部からの留学を勧めるか、大学院での留学を勧めるか」という質問ですが、僕が思うに選択肢は「日本か留学か」ではないでしょう。大事なのは「自分の明確な目標は何」で、「それを可能にするカリキュラムを世界のどこの大学、大学院が提供しているか」ということです。当然、大学選びも、職業選びも、地球規模で選ぶ時代でしょう。あなたの夢を叶えるカリキュラムが日本にあるのか、アメリカなのか、またはもっと別の国なのか、僕には分かりません。綿密な情報収集をして、「アメリカのA大学B学部か、日本のC大学D学部か、イギリスのE大学F学部か」と具体的に絞りこんでください。

 と書きましたが、僕が今から大学に入りなおすとして、経済的に余裕があるとしたら、大学も大学院もアメリカかイギリスなど英語圏の有名どころにしたでしょう。教育の質もさることながら、国際社会ではそういった大学の「ネーム・バリュー」が本当に大きいのです。残念なことですが、日本の大学教育の世界的評価は低いと言わざるを得ません。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

オファーが来やすい受験科目、通信制の修士は不利か?
Q: わたしは、国連競争試験とJPOの2本立てで挑戦しようと考えています。政治での受験をしようかと考えていたのですが、ある本に「経済・統計での受験者には仕事のオファーが来やすいが、政治での受験者は合格後もなかなかオファーがこない」と書かれていました。ただ、これは私が図書館から借りてきた本に書かれていたもので、10年前に発刊された本です。受験科目と採用&オファーに関して、最近の動きをご存知の方、どうかお返事ください。

 あと、経済的理由およびキャリア構築の観点から、通信制での修士号取得も考えています。通信制での修士号取得者で採用試験に合格された方って、実際にいらっしゃるのでしょうか?書類審査や面接などでその旨を聞かれたり、リサーチされたりするなど、通信制修士号が不利に働くことはありますか?(ほーりー)

A: ほーりーさん、こんにちは。国連競争試験の受験科目とオファーの動向はよく知りませんので、誰かご存知の方がいたら書き込みください。

 でも、入りやすい分野で受けるなんていうのは(仮にそういう分野があるとしても)邪道でしょう。それよりも、自分のやりたいことや得意な分野を貫いてください。いったい何がやりたくて国際公務員になりたいのですか。そういう確固たる目標とそれを成し遂げる専門的スキルがなければ難しいですよ。スプリンターはあくまで短距離でオリンピックを目指すべきで、五輪代表枠が少しくらい多いからといって、いきなりマラソンに変更はできないでしょう。国際公務員になるということは、自分がやりたいことを成し遂げるための手段だと思います。それ自体が目的ではないはずです。

 通信制の修士号に関しては、全く不利にならないと思いますよ。通信制というからには、フルタイムの学生ではなく、何らかの職業をしながらと想定します。国際公務員の採用は、学位プラス職歴の総合判断で決まるはずですので、通信制の修士での専攻と同時並行の職業に一貫性があれば、学位と職歴を同時に修得できるという点で、むしろ有利かもしれません。まあその間は大変でしょうけど。それではまた。(慶長)

国際公務員を目指すキャリア形成、広報官など
Q: 初めまして。お聞きしたいことがあり、書き込みさせて頂きます。私は現在、社会人1年生(もうすぐ2年生)です。民間企業にて人事・労務/事業計画を担当しています。大学では経営学を専攻し、数年後に大学院への進学を希望しています。先日、大学時代の恩師に進路相談をしたところ、「国際公務員にチャレンジすることも考えてみたら?」とアドバイスを受けました。 以前から週に1・2回、NGOボランティアをしているものの、私にとって国際公務員は「雲の上のもの」でしたので、とても驚きました。

 国際公務員になるためには「一貫したキャリア」が必要であると聞いたのですが、実際にはどのようなキャリア形成をすることが好ましいのでしょうか?学習不足で申し訳ございませんが、アドバイス頂けると幸いです。※ちなみに今秋、国際交流インターンとして渡英予定ですので、私のキャリアは以下のようになります。
経営学部→民間企業→国際交流インターン→(再就職)→大学院(Com)

A: Comさん、初めまして。おっしゃる通り、国際公務員になるには一貫したキャリアを持っている人のほうが強いでしょうね。中でも、大学院での専攻と職歴が一致していないと難しいでしょう。それに途上国で自分の専門を活かした活動暦があると有利です。「国際交流インターン」というのは、具体的に何をするのかよく分かりませんが、ただの交流ではあんまりアピールできるとは思えません。

 Comさんの場合、今の仕事を活かして、国際機関の人事を担当したいのなら、MBA(経営学修士)かMPA(行政経営学修士)を取って、さらに国際的な組織の人事案件を経験できれば鬼に金棒でしょう。僕のまわりで経営学修士を取得した国際公務員は結構多いですが、彼らは金融機関での勤務経験があり、国際機関でも主にファイナンス部門を担当している場合が多いようです。国際機関で何がしたいのかをよく考えて、キャリア形成の戦略を練ってください。それでは、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

Q: 職歴と大学院での専攻に一貫性がないと難しい・・・というのは、本当ですか?私はジャーナリズムの職歴が数年あり、軍縮系の機関か、発展途上国支援機関(難民弁務官事務所など)で報道官もしくは広報官として勤務できたら、と考え、大学院では国際関係論、国際政治などを主専攻にしようかと考えていました。しかし、職歴との一貫性という観点から、報道官などになるには、大学院もジャーナリズム専攻にしたほうが良いのでしょうか?(ほーりー)

A: ほーりーさん、こんにちは。一般的には、大学院での専攻と職歴に一貫性がないと国際公務員になるのは難しいでしょう。全く同じでなくても、補完性が強ければいい場合もあるでしょう。でも、報道官とか広報官といったポジションのことは、はっきり言って僕はよく知りません。ちなみに、世銀で広報を担当している職員は、大学院でコミュニケーション学、ジャーナリズム、国際関係などを専攻しているようです。ではまた。(慶長)

Q: 慶長さん、上記のご回答ありがとうございました。もう一つお聞きしたいのですが、キャリア形成を考える際に、より重要視すべきものは職種と業種のどちらでしょうか?日本の企業では、人事異動によって突然職種が変わってしまう場合がありますよね?私はインターンに参加してしまうので一時キャリア中断になってしまいますが、帰国後の再就職時には職種と業種のどちらを優先すべきでしょうか?(Com)

A: Comさん、こんにちは。「職種と業種でどちらを重要視すべきか」という難しい質問をいただきましたが、国際機関を目指すならおそらく職種ではないかと思います。でも、その業種にしかない職種とかもあるでしょうから、よく分かりません。それと、よく分からない理由のひとつは、日本語の「職種」という概念が結構あいまいな気がするからです。英語でいうなら大事なのは、「expertise」であり「skill」でしょう。自分の専門分野において、状況把握能力や、分析力、政策提言能力、問題解決能力などのスキルを磨いてください。ちょっと答えになっていなかったら、御免なさい。では。(慶長)




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( http://www.keicho.com )