Q: はじめまして。少し前に慶長さんのお友達からこのサイトを教えて頂き、いつも参考にさせて頂いています。私は数年間会社勤めをしながらいくつかの子供支援系NGOでのボランティア経験を経、現在は関西にある中規模のNGOでインターンとして働いています。将来は子どもの労働問題、ストリートチルドレン保護などの問題に取り組む仕事がしたくて模索中です。そこで幾つか(ややバラバラな)質問がありますので、このサイトをご覧の方でご意見やアドバイスが頂ければ大変ありがたく思います。
1)国際機関やNGOなどで、上記に述べたような分野でのプロジェクト立案やプロジェクトマネージメントができるようになりたいと考えています。同じ職種でもNGOで求められるスキルと政府機関や国連などの機関で求められるスキルに何か違いはありますか?
2)このような分野に興味がある場合、何を勉強すれば一番役に立つでしょうか?元々は開発・教育・マネージメントを組み合わせたようなものが勉強したいと漠然と思っていましたが、労働法や国際法などの方がより近いのでしょうか?ちなみに子どもの権利に関するワークショップなどは受講したことがあります。それともうひとつ、そういう分野での修士号を海外の大学で通信で取得したいと考えているのですが、このことについてメリット・デメリットを教えてください。事情があって留学ができず、やむなく働きながら通信をと考えているのですが、学位を取得した場合、「修士」を持っているという面ではプラスになると思いますが、実際に大学院に通っていないと教授とのつながりや、インターンシップの紹介、学内で得られる人脈など多くのものを得られないことになると思うと、通信で学位を取ることにどれほどの意味があるのか迷っています。
3)最初のスキルに関する質問と少し重なる部分があるのですが、NGOに入るには会計知識があった方が断然良いと現在インターンをしている団体の職員から言われました。それはプロジェクト担当者が日ごろから自分で会計処理をしなければいけないというNGO特有のものですか?例えばJICAや国連機関でプログラムオフィサーとして働いている場合、会計知識があることが重視されますか?初めての投稿で大変長くなってしまい申し訳ございません。まだまだ国際協力業界での仕事について分からない部分が多く、不明瞭な質問内容なのかも知れませんが、何か情報をいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。(Hikki)
A: Hikkiさん、初めまして。僕に分かる範囲でお答えしますが、「Child Labor」や「Child Protection」については全く専門外ですのでご容赦ください。誰か、そういう専門の人に書き込んでいただけたらいいんですけど。まず、NGOと国際機関で求められるスキルの違いについてですが、他分野の僕の経験から言うと、NGOは実際に住民と接してサービスの提供を担う場合が多いですよね。それに対して、国際機関側は相手国政府の尻を叩いて、そのサービスをいかに持続可能たらしめるかに影響力を及ぼそうとする場合が多いです。従ってNGOに求められるのは、住民を組織化したり、そのサービスに関する技術を住民に移転をしたりするスキルであるし、一方、国際機関の職員は、その分野の政策立案や政策評価に長けていることが求められるような気がします。まあ、オーバーラップするスキルも多々あるかもしれませんけど。
「Child Labor」や「Child Protection」の分野で働くには何を専攻したらいいかということですが、それは各大学各学部によってカリキュラムが違いますので、一概には言えません。ユニセフの公募サイトを覗いてみましたが、「Child Protection」のポストの学歴要件は、あるポストでは「Social Science, Law, Economics, Education, or Other Related Field」となっていましたし、他のポストは「Development related subject with a strong focus on child rights」となっていました。これを見ても分かるとおり、絶対この学部じゃなきゃダメだというのはないのです。カリキュラムの詳細をリサーチして、自分がやりたい事に一番マッチするところを選べばいいのではないでしょうか。
通信で修士を取ることのデメリットは、Hikkiさんのおっしゃる通り(海外でのインターンシップの機会や学内でのネットワークの機会がないことなど)かもしれません。しかし、日本で働きながら修士を取るのであれば、日本の職場から得られるメリットもあるわけでしょう。それらを天秤にかけて慎重にご判断ください。僕は、アルバイトをしながら日本にある米軍基地内の大学院で学びました。自分の努力次第ではデメリットを最小限に食い止めることは可能ではないでしょうか。
最後になりますが、JICAのことは分かりませんが、国際機関では自分の専門分野がきちんと確立しておれば、特に会計処理の知識は必要ありません(まあ、ないよりはあった方がいいのでしょうが)。それよりも、自分の専門分野での経験がモノを言うと思いますよ。それでは今後ともよろしくお願いします。(慶長)
A: 「child labor」に関してはILOがさまざまな活動をしているとILOスタッフの方に聞いたことがあります。もうご覧になったかもしれませんが、もしまだのようでしたらILOのサイトをご覧になってはいかがでしょう。ではでは。 (toffee) |