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国際機関への就職に関するQ&A
(2004/7)


2003年の7月からゲストブックに寄せられた「国際機関への就職」に関する質問と、それに対する自分なりの答えを、こちらにまとめて記録に残すことにしました。私の知識と経験の範囲内で最善の答えをしているつもりですが、私の答えが100%正しいという保証はありませんのでご了承ください。これを読んでまだ質問がある人や、国際機関勤務の経験者などでコメントやさらなるアドバイスがある方は、是非ゲストブックへご記入ください。


外務専門職と国際公務員、専門性と資格
Q: こんちは。初めて訪れます。今私は進路について凄く悩んでいるので何か助言頂けたら幸いです☆現在某大学経済学部二年です。海外滞在歴フランス語圏5年、英語圏二年半、仏検二級のtoefl 230です。私は今来年カナダのケベック州に留学するかどうか悩んでいます。もちろん語学力は付けたいのですが、外務専門職という資格にも現在惹かれているからです。外専を取るなら、来年はダブルスクールです。外専が取れれば、どんどんそちらで経験を積んでいくことになります。(恐らく)そうした場合、大学院への進路+4年間の実務経験をなかなか踏めず、国際公務員への道が遠くなります。しかし外専の内容は、ある特定の地域の専門性を高めるとのことで国際公務員のお仕事と当てはまるものを感じます。この場合、外専での経験は院卒業後の経験としてカウントしてもらうことは可能でしょうか?つまり以下なるパターンは現実的ですか?

資格→経験(資格を生かした)→院→国連採用
院→資格→経験(資格を生かした)→国連採用
院→経験(院の専門を生かした)→国連採用

どの道が一番現実的なのでしょうか。国連職員は不安定なので資格を持っていたいのですが、外専と国連職員は経歴として両方有りうるのでしょうか。教えて下さい。(マシュマロ)

A: マシュマロさん、初めまして。残念ながら僕は「外務専門職」については全く知りません。もしかしたら「外務省の専門職」っていうことですか?それって、資格なんでしょうか?単なる採用試験のような気もしますが、よく分かりません。国際機関を目指すなら、あんまり日本の中での資格にこだわらない方がいいかもしれませんよ。もし、「外務専門職」と国際公務員との関係について誰か情報をお持ちの方がいたら、是非書き込みください。

 国際機関に入るためには、大学院が先か、職務経験が先かというのは、どちらでもいいと思います。大事なのは順序ではなく、自分の専門分野で学位と経験を両方備えているということです。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

A: 初めまして。現在、某市役所で国際関係(国際性はあまり高くありませんが)の仕事をしている、魔界村といいます。どうぞ、よろしくお願いいたします。幼い頃海外で生活していたこともあり、私もここにこられているたくさんの方と同じように将来的には海外で働いてみたいと考えてる一人であり、いつも参考にさせて頂いています。どうも、ありがとうございます。そんな中で外務専門職の話ですが、これは単なる外務省への就職試験であり資格とは全く関係ありません。レベルの高い国家U種試験と考えていただければ良いと思います。ノンキャリで入省するため、昇進などは無いと考えた方が好いですが、外務省限定の試験であるため海外には当然行けますし、海外の大学or大学院に行かせてもらうチャンスはあるようです。ただし、20以上の語学が対象になるため自分の求める語学に当たるかはわからないようです。(魔界村)

A: 魔界村さん、ありがとうございます。そうですよね。外務専門職とは資格ではなく、外務省への就職試験のひとつですよね。それを経て国際公務員を目指すのなら、その外務専門職の試験に合格すること自体よりも、外務専門職でどういう経験を積むのかということがより重要になってくるんだと思いますよ、マシュマロさん。その経験が、目指している国際機関のポストに合致すれば、かなりプラスになるんでしょうけど。では。(慶長)

A: マシュマロさん、慶長さん、魔界村さん、こんにちは。マシュマロさんの書き込みを読んで、自分の学部時代のことを思い出したりしました。私からアドバイスできることは、急がずに着実に駒を進めてはどうでしょうか?ということでしょうか。あと、選択肢がある場合には「その時に取れるもの(その時期を逃したら取れないもの)を、それに関心があるのなら、そこで取る」ということでしょうか。

 国家公務員に関心が少しでもあるならば、在学中に試験を受けないと採用してもらえない事実には注意を払うべきでしょう。その点、留学はほぼ「いつでもできる」と思います。所属機関から派遣という機会もあるでしょうし、退職して留学もできるわけです。が、語学は若いうちにやった方が良いことも確か。今留学したとしても、復学して24歳くらいまでに公務員試験を受ければ大丈夫。。。という計算ができると思いますよ。日本では一般企業等の学卒採用に24歳以下という区切りがあったような気がするのですが(今はない?)、そのような「節目」に気をつけてさえいれば若い時(20代)の1年や2年の差なんて大したことありません。ましてや、国際機関等は30代でも「若手」なので、しばらく年齢制限なんて気にしなくてもよろしいわけです。

 ところで、外務省専門職トラックの職員の方は何人か知ってますが、結構魅力的な仕事だと思いますよ。もっとも、外務省にしてもどの省にしても、そして地方自治体にしても(stakeholdersの縮図に接することができる、という点では地方自治体は優れていると思います)、政府機関での経験というのは国際機関では重宝されると思いますし、自分の経験からいえば応募者CVの中でも、結構目立ちます。マシュマロさんの問題意識を活かしたキャリアトラックが築けると良いですね。ご健闘ください。(まとはふ)

Q: まとはふさん、ぶしつけな質問で申し訳ありませんが、どのような点で重宝されるのでしょうか?自分は入社して数年ですが、技術屋ではないので、自分の専門性の確立をどうしようか考えておりまして、教えて頂ければ幸いと思います。 よろしくお願いします。(魔界村)

A: 魔界村さん、こんにちは。専門性というのは実はあんまり国際機関の職員そのものには求められていない気もします。コンサルタントに「投げる」ことが普通である部署もありますし。これは機関・部署によって異なることではありますが。政府機関での経験が重宝される、というのは、技術協力(国際機関の仕事のかなりの部分を占めると思います)の分野ではカウンターパート(国際機関の主たる「顧客」)との関係が大事になり、カウンターパートが政府機関であることが多い(自治体を含め:NGOであることも多くなってきている)という背景があります。ガチガチのアカデミックよりは、カウンターパートと最終的なプロジェクトの受益者たる住民との関係というのが感覚的に解られている政府機関経験者の方に、採用する方にも魅力があると思うのです。

 前にも書きましたが、専門性というものは、職歴を「文書上で再構築してみる」ことで「作れる」ものであると思います。何かを「organize」した経験、というものを書き出してみて、それを「サービスの流れ」と「お金の流れ」に注意しながら整理されてみたらどうでしょうか?組織の歯車になっていると自己を見失いがちですが、歯車たる自分を見つめ直してみれば職歴で築かれた「専門性」が浮かび上がることがあると思うわけです。これについては異論もあると思いますが、一意見まで。(まとはふ)

Q: 慶長さん、魔界村さん、まとはふさん、お返事遅れて申し訳ございませんっ。こんんなにも沢山のそして、お考え頂いたレス、長期的な闇に迷い込んでいた者に光が差し込められた心中です。なんか日本語が変でしたらすみません。さて、外務専門職は就職採用試験であることが分かりました。その後の調べによりますと、それの対象語研修で海外の大学や院に行く時、その時に修士を取得することは可能だそうです。よって、まだ修士取得に関する情報が乏しいのですが、修士取得留学を目先の目標とせず、むしろ外務専門職を目指そうと今考えが変わりつつあります。外務専門職で働くにしても、国際機関で働くにしても語学力はカナリ重点が置かれているようです。よって、学部中に留学して語学力を磨いて、外務専門職を目指すのもありかなと思いました。そしてもう一つ物凄く重点が置かれていると思うもの→専門性。空きポストに自分の経験を生かせるものがないと、採用は難しいですよね。例えば自分は経済学部なのでその分野の知識をもっていても、UNDP等ではなくUNICEFやUNHCRのポストしかあいていなかったら、なかなかいかせませんよね?すみません、更に質問を増やしてしまいました。どなたかが回答願います。(マシュマロ)

A: マシュマロさん、まとはふさん、魔界村さん、大分間が空いてしまいましたが、ご容赦ください。少なくとも国際機関に職を得るためには、専門性はかなり大事だと僕は思いますよ。まとはふさんが仰るように、「コンサルタントを使う」場合もあることはありますが、その場合でもきちんとコンサルタンとをsuperviseしなければなりません。時間と人手がないからコンサルタントを使うだけで、そのコンサルの仕事の成果に責任を持つのはあくまで国際機関側の職員でしょう。

 僕も日本で地方公務員をしていたので、どちらも public interest を追求するという点では、日本の地方公務員の経験が国際公務員の仕事に活きる場面は多いような気がします。ただ、その場合でもやはり一般事務職でいろいろな部署をまわっていたのでは、アピール度が低いと思います。地方自治や行政経営に関する特定専門分野の「売り」があった方が強いでしょう。

 最後にマシュマロさんは経済学部だそうですが、エコノミストは結構つぶしが利くというか、かなり多くの国際機関で活躍の機会が多いように思います。最初からUNICEFやUNHCRを排除して考える必要もないでしょう。まあ、自分が何をやりたいかを中心にお考えください。それでは皆さん、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

国際公務員への応募の仕方
Q: 僕は今高校二年生です。将来はWHOで仕事をすることを夢見ています。応募の仕方を教えてください。(のぎぐち)

A: のぎぐちさん、初めまして。WHOへの応募の仕方は、いくつかあると思います。ひとつは、日本の外務省が募集・派遣しているJPOという見習い職員から正規職員として残る方法。もうひとつは、空席公募に応募して採用される方法です。JPO制度については、以下の外務省国際機関人事センターのサイトを参考にしてください。空席公募については、WHOのサイトを参考にされるといいでしょう。これから長い道のりですが、目標を見失わずに頑張ってください。では。(慶長)
http://www.mofa-irc.go.jp/

グッド・ガバナンスについて
Q: 最近、アフリカの経済とIMFの勉強をしていて、グッドガバナンス、特に途上国の市民参加の政治による経済の改善、ということに大変興味を持ち、政治制度の改善に関する職を得られないかと考えています。3点お尋ねします。

1.IMFで構造調整のコンディショナリティを設定する仕事、というのは、上記のような希望にそうものでしょうか。また、それに就くには、どのような専攻が望ましいのでしょうか。(院の専攻として、公共経営・政策学や、国際政策学などを考えていますが。。)

2.最近はグッドガバナンスといっても、単なるや汚職撲滅の標語となっている、  と聞きましたが、実際のところ、市民参加などは重視されていますか?

3.IMF以外にグッドガバナンスに関われる職場には、どこがあるでしょうか?(JICAなどはあまり積極的でないようなので。。)よろしくお願いいたします。(Yuki)

A:  Yukiさん、返信が大変遅くなり申し訳ありませんでした。手短にお答えします。1については、僕はIMFの構造調整について詳しくないので、何とも言えません。それから、僕が知る限り、IMFの専門職員はほとんどがエコノミストだったような気がします。誰かIMFに詳しい人がいたら、書き込みください。

2について、Yukiさんが仰っているのは、政治制度としての市民参加、要するに民主化のことですよね。国際機関は一国の政治には介入しない方針ですので、民主化要求まではなかなか直接にはできないのかもしれません。それよりも、例えばプロジェクト・レベルでの計画や実施、評価などへの市民参加は、これはもう絶対に必要なものとして強力に要求しています。

3については、手前味噌ですが、Good Governance は世銀が主導していると自負しています。関連サイトを以下にリンクしておきますので、研究してみてください。
http://www.worldbank.org/wbi/governance/

それからGovernance に関してはUNDPもいろいろやっているみたいです。以下のサイトをご参照ください。実は、僕の友人がこのオスロ・センターで最近働き始めたということで、このセンターを知りました。(慶長)
http://www.undp.org/oslocentre/

教師と国際公務員
Q: 私は国際公務員を目指している佐賀県に住む中学1年生です!私がこの仕事を選んだのは世界中の人を助けたいと思ったからです。でもこのごろは養護学校の教師になってみたいと思うようになりました。国際公務員にもなりたいけど教師にもなりたいです。この二つができる職業があったら教えてください!(ゆきみ)

A: ゆきみさん、初めまして。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。「国際公務員にもなりたいし、教師にもなりたい」ということですが、二ついっぺんにはちょっと無理かもしれません。でも、例えば最初に教師になって教育現場の経験を積んでから、ユニセフなどで途上国の教育を支援する国際公務員になることは、いいキャリア・プランだと思いますよ。では、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

途上国の農業や環境の支援、空席公募
Q: 発展途上国に農業技術を伝えたり、環境を守ったりする機関はありますか?また、国連には、いろんな機関がありますが、全部が全部に空席がでるのでしょうか?もし、僕が農業関係の機関に入りたくて農学部に進んだとしても空席がずっと出なくてその機関に入れないということがあるのでしょうか?教えてください。よろしくお願いします。(俊)

A: 俊さん、発展途上国を支援する機関として、農業ならFAO、環境ならUNEPが代表的なところでしょうか。でも、その他、世銀やアジア開銀、アフリカ開銀などの開発金融機関も、そのようなことを手広くやっています。UNDPもいろいろやってます。これらの機関のウェブサイトで詳しく研究してみてください。農業や環境に関して、具体的にどういう機関がどういう仕事をしているのか、イメージが掴めるはずです。

 それから、「農業関係の機関に入りたくて農学部に進んだとしても、空席がずっと出なくてその機関に入れないということがあるのでしょうか」という質問ですが、それは大いにありうるでしょう。国際機関の空席公募は専門分野を詳しく特化している場合が多いので、自分の専門分野の空席が長く出ないということは考えられます。仮に空席が出た場合でも、世界中からの公募ですので、一般には応募しても入れない方が多いでしょう。ですから、最初から国際機関一本に絞るよりも、どこかで関連する職歴を積んでチャンスをうかがう方がいいかもしれませんよ。では。(慶長)

難民救済
Q: はじめまして。徳島に住んでいる国際公務員をめざしている俊というものです。突然ですが、僕は難民救済の仕事機関に入りたいんですが、全然どういった大学、そして学部に入れば外務省のJPOに対して有利なのかわかりません。アドバイスをくれませんか?お願いします。 (俊)

A: 俊さん、初めまして。難民救済といっても、実に様々な分野があります。それに応じて求められる専門分野や職務経験もいろいろです。例えば、僕は都市工学・環境工学が専門でしたが、JPO合格時に、難民帰還地の住環境整備担当のポストをUNHCRからオファーされたことがあります。このサイト(特に「メジャー・デビューしようよ」のコーナー)をすみずみまで読んでいただければ、俊さんの質問に対するアドバイスが見つかるはずですよ。では今後ともよろしくお願いします。(慶長)

国際公務員の出張規程
Q: 国際公務員の方が出張するときや異動先に移動するとき、飛行機はビジネスクラスを利用しているのですか。私の会社は経費削減のために、格安航空券を利用しているため、エコノミークラスなのです。正直目的地に着いたときには疲れてます。(かき氷)

A: かき氷さん、初めまして。国際公務員の出張規程は、各国際機関によって異なると思いますので、僕が勤める世銀の場合について述べます。世銀の出張規程は確か、「最終目的地までの飛行時間が9時間を越える場合は全行程がビジネス・クラス」だったと思います。だから、ワシントンから僕が担当している南アジアへ行く際はビジネスに乗りますが、アメリカ国内やカナダなどへ会議で行く際はエコノミーです。

 世銀は数年おきに競争入札をして、各路線(太平洋まわり、大西洋まわり、中南米行き)ごとに提携航空会社を決めています。この競争入札の結果、これら提携航空会社の世銀スタッフ向けビジネス・クラス運賃は、正規料金よりも安いはずです。それでは、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

国際公務員と弁護士資格
Q: はじめまして。私は現在大学の法学部4年生で、日本のロースクール合格を目指して勉強中の者です。ロースクールの志望理由書を書いて行き詰まっているので、国際公務員になるのに弁護士資格を取ることが必要か、という質問にお答えいただければ嬉しいです。 私は温暖化などの地球規模の環境問題の解決をしたいと思い、UNEPなどの国際機関で各国の環境条約(国際環境法)締結に携わりたいと思っています。そのために必要なのは、海外での国際環境法などの修士号以上の資格だということは分かるので、それは取得するつもりです。その前に、国内法をしっかりと理解することで法的思考力が養成でき、更にロースクールでの法曹実務家教育がUNEPなどで働くときにも役立つのではないかと思います。しかし、志望理由書を見てもらうと必ず言われることが、弁護士と国際公務員が関係ないのではないか、ということです。自分でも国際公務員になるための遠回りをしている気がしてきました。また、最近国際公務員を目指し始めたため、語学力もありません(TOEIC、580点)。もしロースクールに行って司法修習を受け、院留学をした後国際公務員になるなら、実務につくまでにかなりの時間がかかるので実現可能なのか、という鋭い突っ込みもされました。国際公務員には32歳までという年齢制限がつくことも不安の種です。国際公務員になるために弁護士資格が必要かという趣旨の過去のQ&Aも読んでみて、必要だと感じたのですが、ロースクールにはいると既修者としても2年と司法修習で1年、ストレートでも合計3年かかります。その上言語の習得の必要もあるので、国際公務員の年齢制限内にちゃんとなれるか心配です。以上の点について、アドバイスをよろしくお願いします。(律子)

A: 律子さん、初めまして。「国際公務員になるには弁護士資格が必要か」という質問は、はっきり言って僕にはよく分かりません。世銀の場合に限って言えば、世銀は融資案件ごとに、相手国政府と法的拘束力を持つ契約を結びます。その契約書を起草したり、その契約書どおりに融資案件が進んでいるかの最終的な判断をしたりするのは、資格を持ったロイヤーたちです。だから、一般に法律や条例関係の仕事と言っても、ロイヤーがやるべきものと、ロイヤーでなくてもいいものがあるんだと思います。

 律子さんはUNEPで環境条約のことをしたいというので、UNEPのサイトで現在の公募を見てみました。環境法を扱う部署のチーフの公募がありましたが、特に弁護士資格は要求されていないみたいでした。要求されていたのは、国際法か環境法の修士号の他に、国際的な立場での環境法に関する交渉の知識・経験、広範な法的アドバイスとモニタリングの経験などです。まあ、環境に特化した弁護士になれば、こういう経験が積めるのかどうか、どうぞご判断ください。

 それから、国際公務員になるのに年齢制限はないですよ。世銀やILOなど一部エントリー・レベルの「ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)」をやっている機関では、このプログラムへの応募は32歳までですが、その他の一般公募は年齢に関係ありません。特にUNEPにはYPPはないはずです。遠回りをしても、近道をした人が経験できないことを経験できればいいじゃないですか。本当にやりたいことがあるのでしたら、仮に32歳までに達成できなくても夢を追い続けましょう。それでは、今後ともよろしくお願いします。(慶長)

国際公務員の具体的な仕事と必用な資格
Q: 私は国際公務員を目指している中@です。けれど私は思ったんですが、国際公務員の具体的な仕事は何ですか?本などを拝見しても難しくて理解しにくかったので・・・。ぜひ教えて下さい。あと、国際公務員になるためにあったほうがいい資格などがあれば教えて下さい。(ゆきみ)

A: ゆきみさん、「国際公務員の具体的な仕事は何ですか?」と聞かれても、いろいろな国際機関がいろいろな仕事をしており、一言では言えないのが実情です。総括して言うと、途上国の貧困・開発問題や、エイズ、地球環境、軍縮などの地球規模の問題に関する仕事を、地球を舞台に行うのが国際公務員と言えるかもしれません。以下に、比較的分かりやすく国連を説明した「国連KIDS」というサイトをリンクしましたので、そちらで研究してみてください。

 それから、職種にもよりますが、国際公務員に求められる資格などは特にありません。要件は、自分の専門分野で修士号を取得していなければならないことくらいでしょうか。その専門分野で国際的な実務経験があれば、なお望ましいとも言えるでしょう。とりあえず、以下のサイトを見てみてください。その後、また質問があればどうぞ。(慶長)
http://www.unic.or.jp/kids.htm

国際機関の現地採用ポスト
Q: はじめまして。最近こちらのHPをみつけ、隅々まで読ませていただきました。国際公務員は学生のころの夢でありましたが、違う道を歩き始め、それなりに忙しく充実した毎日を送ってきて、ふと気がつくと不惑の年も近くになりました。最近、若いころの夢を追うのはそろそろラストチャンスかなと、思い出したようにいろいろなHPをみたりしております。若い皆さんに混じってご相談するのは気が引けますが、国際公務員の知り合いもおらず、ネット上にも情報がないようなので、慶長様にお教え願えればと思い、思い切って書き込みます。

 これまでの専門性が生かせれるような、現地採用スタッフ募集の公募を見つけたのですが、@これは1年契約のようです。更新可能とは書いてありますが、通常、一般職は長期勤めることはできないのでしょうか?(夢のない話ですが、扶養家族もいるので一年で路頭に迷うわけにはいかない・・・のです)A一般職から専門職への移動はチャンスと実力があれば可能でしょうか?それとも一般職の職歴がかえって不利になったりするのでしょうか?以上、お解りになる範囲で結構ですのでお教え願えれば幸いです。大変なお仕事とは思いますが、これからも、ワシントンで世界中で、がんばってください。(ほたる)

A: ご無沙汰しております。Genevaのtoffeeです。ほたるさんのおっしゃっているのはもしやUNHCRの駐日事務所のGスタッフ募集広告のことではないかと思います。間違っていたらごめんなさい。いずれにせよ、雇用形態はUN全体としてはほぼ同じなのではないかと思いますが、各組織独自の人事制度もあるようですので、直接お考えになっている組織のホームページをご覧になったらいろいろと情報が出ていると思います。GでもPでも長期雇用となりうるかどうかも組織によって異なりますし、ポストによっても異なりますので、一般論としてお答えするのは難しいと思います。なお、GからPへの昇進は私の同僚(WHOですが)にいることはいるのですが、非常に稀ではないかと思います。もし、Pスタッフをご希望でしたら最初からP狙いをおすすめします。では、頑張ってください。(toffee)

世銀に入るには経済や金融の知識が必要か?
Q: こんにちは!この前書いたのですが、筑波の総合学類・・・ここで教育開発を学べます。浅そうですが。他に、経済発展論、環境経済学、国際文化論、国際援助政策論、国際教育論、人的資源論、マルチメディア概論、メディア通信工学、エネルギー・環境論、環境汚染概論、マテリアルサイエンスなどがあります。国際公務員は、広く浅くより、専門分野を深くのほうがいいわけですよね?それならば、こんなに広くやるより、教育学部で、教育政策みたいなのを学んだほうがプラスになるのでしょうか?それでもやっぱり、教育開発については、深くやらなそうです。どっちにしろ、大学院で教育開発を専攻しようとは思っていますが・・・。慶長さんに教育開発は世銀でも・・・という話を伺って、とっても興味を持ちました!少し調べてみました!いいですね!!世銀となると、少しは経済とか金融論みたいなのを学んでいないといけないのですか?(まき)

A: まきさん、こんにちは。国際機関に入る際は、大学院での専攻を自分の専門とみなされる場合が多いようです。個人的な意見ですが、学部時代は幅広く学ぶのも悪くないかもしれませんよ。それから、「世銀となると、少しは経済とか金融論みたいなのを...?」という質問ですが、途上国開発に関する何らかの専門分野を持っていれば、経済や金融の知識は特に求められません。そういう知識を持たない僕が言うんだから間違いありません。チームで仕事をしていますので、そういう分野はそれぞれの専門家に任せています。 (慶長)

国際公務員の転勤や休暇の際の旅行規程
Q: 慶長さん、世銀の出張規程の続きなのですが、出張だけでなく、休暇で帰国するときや転勤で他国へ赴任するときも目的地までが9時間を越えれば、ビジネスクラスを利用できるのでしょうか。また、出張だけでなく、休暇で帰国するときや転勤で他国へ赴任するとき、目的地までが9時間以内でしたら、全行程はエコノミークラスになるのでしょうか。あと提携航空会社を入札で決定しているとのことなのですが、提携航空会社によっては、他の航空会社では直行便があるのに、わざわざどこかで乗り換えていくことにもなることはあるのでしょうか、ご回答いただけましたら幸いです。(かき氷)

A: かき氷さん、休暇の場合はどこへ行くにも個人の支出になりますので、その人次第でしょう。僕はエコノミーですけど。転勤の場合は、よく分かりません。僕がワシントンから豪州ブリスベンに赴任したときは、自分が希望しての外部機関への出向だったため、エコノミーで赴任しました。転勤の種類にもよるのかもしれません。

  「提携航空会社によっては、他の航空会社では直行便があるのに、わざわざどこかで乗り換えていくこともあるのか」というのは、全くその通りです。そういうケースはよくあるでしょう。そのためこの「提携制度」は、職員にはかなり不人気な側面もあるのです。それではまた。(慶長)

就職か大学院か?
Q: はじめまして。国際公務員あるいはNGOでの就職を目指しているものです。日本の大学を卒業後、すぐにカナダの大学院(国際開発学科)に進み、去年の秋に卒業し帰国いたしました。日本に帰国してから、NGOなどで翻訳などや機関紙の編集をしたり、在日外国人女性支援団体などのお手伝いをしていましたが、(専門が、ジェンダー関連で、それに関連する女性支援団体での援助のお手伝いをメインにしてきました。)在日の中国人女性に対するDV関連の問題を現場で見て、何もできない自分が歯がゆく、たまたま募集をしていた学生団体のインターンシップをとり、台湾で三ヵ月後就労を経験し、つい最近帰国しました。もちろんNGOでの活動は続けていくつもりですが、最近、NGOの方から、「二、三年日本企業で就職をしたらどうか?」とアドバイスをされ、就職活動を考えはじめました。ただ、漠然とはじめたので、就職先に悩んでいます。カナダの教授から、ジェンダー分野(ちょっと広すぎてすみません)の研究は、日本では遅れてるので、大学院に戻って博士にすすんだらどうかとアドバイスされています。(修士程度では、研究職としては弱いので)具体的に、中国の農村・都市部の女性の貧困をジェンダーの視点から在日の方を含めて、研究したいと考えています。ジェンダーが入ってくると、どうしても外国の大学のほうが研究がしやすいのは事実ですし、就職を考えるより、このまま院に戻った方がいいのかもしれないと考え始めています。現在のところ、日本のNGOには実務経験がないため、就職はできないのですし、国連のJPO受験の際も二年以上の職務経験が有益だということも承知しています。JICAなども考えましたが、卒業時期がずれてしまったため、既に受験資格がないので…。本当に漠然とした悩みで申し訳ありませんが、何か皆さんにアドバイスをいただければと思います。(YORIKO)

A:  YORIKOさん、初めまして。書き込みいただきありがとうございます。ちょっと難しいご相談ですが、将来的に研究職に進みたいのであれば、いずれは博士号を取得した方がいいんでしょうね。国際機関に入る際も博士号を持っていれば有利ですし、エントリー・レベルでは博士号があれば職業経験を免除される場合も多いです。ただ、既に修士号をお持ちのようですし、専攻を活かせるなど自分が納得する就職先が見つかるなら、就職もまたよしだと思いますよ。その経験がいつか役に立つ日が来るでしょう。無責任な言い方に聞こえるかもしれませんが、あなたなら、どっちでもOKのような気がします。正解はひとつではないですし、道も一本ではありません。どちらに進んでも、目標をしっかり見据えて努力をすれば、目標に近づくことは可能でしょう。あんまり答えになっていませんが、今後ともよろしくお願いします。ジェンダーを専攻の方など、誰かYORIKOさんにアドバイスがあればお願いします。(慶長)

途上国の教育支援、英語学習方法
Q: 私は将来国際公務員になりたい!!と思っている高校1年生です。教育(教師)に興味があるので、教育の普及などに努められるような機関に入りたいと思っています。そのような仕事の需要は高いですか?ユネスコやユニセフがそれにあたるのでしょうか?また、そういった仕事をするのに、教師の経歴があるといいのでしょうか?私は、教師にも憧れを抱いているので・・・どっちも叶えられたら・・・と思っています。そして、そのために大学の学部はどうしたらいいでしょうか?教育学部にいって、その後教育開発の大学院・・・もしくは、国際関係学みたいなところ(またはその他)にいって、その後大学院・・・これはどちらでもかまわないのでしょうか?質問が長くなってすみません。最後に・・・高校で交換留学をしようと思っているのですが・・・とりあえず英語をマスターしなくては!!ということで、英語圏にしようと思っているのですが、発展途上国も行ってみたい!!と思っています。ただ単に英国、米国、などの先進国ではなくフィリピンなんてどうだろう!?と考えているのですが・・・どう思いますか?自分自身で決めることだとは思いますが、もう1年くらいたっても決められません。

 それから、交換留学しようと思ったのですが、高校の先生と相談して、やめることにしました。英語の基本がしっかりできてからのほうが、留学は効果があるということで、国連で使える英語を身につけるなら、高校のうちは日本でしっかり勉強したほうがいいという結論に至りました・・・そして、大学受験も大変とのことで。ちょっと残念ですが、私は、大学受験に関しても、英語力に関しても甘さがあったのです・・・なので日本でしっかり勉強をしようと思います。英検やTOEICを目標に!!慶長さんはどうやって、英語をマスターしたのですか?私が今1番やるべきことはなんでしょうか?アドバイスをお願いします。(まき)

A: まきさん、途上国の教育を支援するのは、ユニセフの他に僕のいる世銀などでもかなり重点的にやってますよ。そういう仕事をする際に、教師の経験はあんまり求められないように思います。でも、ゆきみさんへの返信でも書きましたが、教師をして教育現場を知ってから国際公務員になるっていうのは、僕自身は素晴らしいプランだと思いますよ。

 学部はいろいろ考えられますが、途上国や世界の教育政策を学べるカリキュラムを提供しているところがいいんでしょうね。それが、教育学部なのか、国際関係学部なのかは、おそらく各大学のカリキュラムによっても違うのでしょうから、綿密に情報収集されることをお勧めします。欧米の大学に留学するにせよ、早いうちに途上国と呼ばれる国々を訪れてみることは絶対に必用でしょう。僕自身、途上国を初めて訪れたときに世界観が変わりましたから。

 英語に関しては僕も偉そうなことは言えませんが、留学しなくても、身近に手に入るあらゆる英語学習ツールを利用して頑張れば、何とかなるもんです。僕はよく、テレビの二ヶ国語放送を聴いたり、ラジオの米軍放送を聴いたり、タイムやJapan Timesを定期購読していました。英会話学校にも通いましたし、アルクの教材も試しました。今なら、インターネットがかなり強力な武器になるんじゃないでしょうか。では、頑張ってください。(慶長)

NGOと国際機関の役割の違い、通信教育での修士号
Q: はじめまして。少し前に慶長さんのお友達からこのサイトを教えて頂き、いつも参考にさせて頂いています。私は数年間会社勤めをしながらいくつかの子供支援系NGOでのボランティア経験を経、現在は関西にある中規模のNGOでインターンとして働いています。将来は子どもの労働問題、ストリートチルドレン保護などの問題に取り組む仕事がしたくて模索中です。そこで幾つか(ややバラバラな)質問がありますので、このサイトをご覧の方でご意見やアドバイスが頂ければ大変ありがたく思います。

1)国際機関やNGOなどで、上記に述べたような分野でのプロジェクト立案やプロジェクトマネージメントができるようになりたいと考えています。同じ職種でもNGOで求められるスキルと政府機関や国連などの機関で求められるスキルに何か違いはありますか?

2)このような分野に興味がある場合、何を勉強すれば一番役に立つでしょうか?元々は開発・教育・マネージメントを組み合わせたようなものが勉強したいと漠然と思っていましたが、労働法や国際法などの方がより近いのでしょうか?ちなみに子どもの権利に関するワークショップなどは受講したことがあります。それともうひとつ、そういう分野での修士号を海外の大学で通信で取得したいと考えているのですが、このことについてメリット・デメリットを教えてください。事情があって留学ができず、やむなく働きながら通信をと考えているのですが、学位を取得した場合、「修士」を持っているという面ではプラスになると思いますが、実際に大学院に通っていないと教授とのつながりや、インターンシップの紹介、学内で得られる人脈など多くのものを得られないことになると思うと、通信で学位を取ることにどれほどの意味があるのか迷っています。

3)最初のスキルに関する質問と少し重なる部分があるのですが、NGOに入るには会計知識があった方が断然良いと現在インターンをしている団体の職員から言われました。それはプロジェクト担当者が日ごろから自分で会計処理をしなければいけないというNGO特有のものですか?例えばJICAや国連機関でプログラムオフィサーとして働いている場合、会計知識があることが重視されますか?初めての投稿で大変長くなってしまい申し訳ございません。まだまだ国際協力業界での仕事について分からない部分が多く、不明瞭な質問内容なのかも知れませんが、何か情報をいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。(Hikki)

A:  Hikkiさん、初めまして。僕に分かる範囲でお答えしますが、「Child Labor」や「Child Protection」については全く専門外ですのでご容赦ください。誰か、そういう専門の人に書き込んでいただけたらいいんですけど。まず、NGOと国際機関で求められるスキルの違いについてですが、他分野の僕の経験から言うと、NGOは実際に住民と接してサービスの提供を担う場合が多いですよね。それに対して、国際機関側は相手国政府の尻を叩いて、そのサービスをいかに持続可能たらしめるかに影響力を及ぼそうとする場合が多いです。従ってNGOに求められるのは、住民を組織化したり、そのサービスに関する技術を住民に移転をしたりするスキルであるし、一方、国際機関の職員は、その分野の政策立案や政策評価に長けていることが求められるような気がします。まあ、オーバーラップするスキルも多々あるかもしれませんけど。

 「Child Labor」や「Child Protection」の分野で働くには何を専攻したらいいかということですが、それは各大学各学部によってカリキュラムが違いますので、一概には言えません。ユニセフの公募サイトを覗いてみましたが、「Child Protection」のポストの学歴要件は、あるポストでは「Social Science, Law, Economics, Education, or Other Related Field」となっていましたし、他のポストは「Development related subject with a strong focus on child rights」となっていました。これを見ても分かるとおり、絶対この学部じゃなきゃダメだというのはないのです。カリキュラムの詳細をリサーチして、自分がやりたい事に一番マッチするところを選べばいいのではないでしょうか。

 通信で修士を取ることのデメリットは、Hikkiさんのおっしゃる通り(海外でのインターンシップの機会や学内でのネットワークの機会がないことなど)かもしれません。しかし、日本で働きながら修士を取るのであれば、日本の職場から得られるメリットもあるわけでしょう。それらを天秤にかけて慎重にご判断ください。僕は、アルバイトをしながら日本にある米軍基地内の大学院で学びました。自分の努力次第ではデメリットを最小限に食い止めることは可能ではないでしょうか。

 最後になりますが、JICAのことは分かりませんが、国際機関では自分の専門分野がきちんと確立しておれば、特に会計処理の知識は必要ありません(まあ、ないよりはあった方がいいのでしょうが)。それよりも、自分の専門分野での経験がモノを言うと思いますよ。それでは今後ともよろしくお願いします。(慶長)

A: 「child labor」に関してはILOがさまざまな活動をしているとILOスタッフの方に聞いたことがあります。もうご覧になったかもしれませんが、もしまだのようでしたらILOのサイトをご覧になってはいかがでしょう。ではでは。 (toffee)




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