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国際機関への就職に関するQ&A
(2004/10)


2003年の7月からゲストブックに寄せられた「国際機関への就職」に関する質問と、それに対する自分なりの答えを、こちらにまとめて記録に残すことにしました。私の知識と経験の範囲内で最善の答えをしているつもりですが、私の答えが100%正しいという保証はありませんのでご了承ください。これを読んでまだ質問がある人や、国際機関勤務の経験者などでコメントやさらなるアドバイスがある方は、是非ゲストブックへご記入ください。


国連職員の給料について
Q: 国連の職員のお給料は日本の公務員みたいに年功序列型なのですか?そして、だいたい平均してもらえるお給料は一月にいくらくらいになりますか?(全ての者に愛を授ける者)

A: 全ての者に愛を授ける者さん、こんばんは。国連職員の給料は日本と違いポストなどにより異なります。平均してもらえるお金もポストによって違うので、一様には言えません。例をとりますと、一番一番下のP1では手取りで大体約40万円です。扶養家族を持ってる人と持ってない人でその金額は多少変わるようです。また国連の給料は基本給に地域調整給、家賃補助など様々なものがつきます。よく「国連職員の給料は安い」と言われてますけど、お金のために働くのではなく情熱などで働いてほしいと思います。国連職員の事に関しては、『国際公務員をめざす』 時事通信社に書いてありますので読んでみてはどうでしょうか?(吉川)

A: 全ての者に愛を授ける者さん、国際公務員は年功序列とは全く異なり、厳しい実力の世界です。給料は吉川さんが書いているように、機関や赴任地、職種、階級などによって様々ですから一概には答えようがありません。(慶長)
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WHO就職に必要な経験と語学
Q: 慶長さん、toffeeさん、皆様、はじめて投稿させていただきます和mと申します。私は医学部を卒業後、大学院に進み、現在は卒業をして8年が経過し、ある大都市の拠点病院に勤務しております。将来においてWHOに勤務したいと考えており、先日WHOのホームページで空席公告を閲覧いたしました。そこで疑問に思ったことが何点かありまして、アドバイスをいただけましたらと思っております。国際レベルでの経験というのは青年海外協力隊や国境なき医師団のような国際NGOでの活動といったものと解釈してよろしいのでしょうか。また語学用件で英語はExcellent knowledge,他の公用語はgood working knowledgeとなっておりますが、このgood working knowledgeとは、どの位のレベルのことなのでしょうか。お教えください。よろしくお願い申し上げます。(和知)

A: 和知さんはじめまして。ご指名どうもです。国際レベルの経験はNGOの活動も入るとは思いますが、ポストによって当然requirementが違うのではないかと思います。フィールドでの業務が多いポストでしたらNGOの経験もカウントされると思いますが、リサーチ中心でしたらあまりプラスにはならないと思います。和知さんがどのような仕事を希望されるかによって必要な経験も異なると思います。とはいえ、仮にフィールドでのプロジェクト経験とリサーチの両方のご経験があれば、かなり有利だと思います。語学に関しては、以前も書きましたがこれもポスト次第です。たとえば、スペイン語圏の国のポストにアプライされるのでしたら、英語に加えてスペイン語ができないとダメだと思います。それ以外の、たとえばジュネーブ本部のポストでしたら、フランス語の日常会話程度ができれば問題ないと思いますが、これもケースバイケースです。フランス語で面接されたなんて話も聞きますので。。。あまりお答えになっていないかもしれませんが、とりあえずこれはと思う空席にアプライして見られることをおすすめします。では。(toffee)

Q:  toffeeさん、早速のご返答ありがとうございます。私はジュネーブ本部での勤務を志望しております。今現在、英語以外の第2外国語につきましてWHOの公用語の能力に自信がない状態です。と申しますのは、私が大学時代に履修した第2外国語はドイツ語でしたので。ところで勤務地がジュネーブ本部となっているFix-term、Temporaryのどちらの空席公告もまず英語以外がgood working knowledgeになっているものがほとんどと言っていいくらい(英語だけできればいいポストが見当たらない)なのですが、toffeeさんはどの公用語をどの位まで学習され、WHOにアプライされたのでしょうか。またアドバイスをよろしくお願いいたします。(和知)

A: 語学よりも実力です。過去ログを是非ご覧下さい。実力があれば語学は二の次、入ってからでも語学のコース(フランス語、スペイン語、英語)などを無料で履修できます。私は帰国子女でもなんでもない土着の?日本人ですので、英語ですら苦労しています。やはり読み書きが圧倒的に遅いのと、語彙が少なくて会話の中で??となることもしばしば。フランス語は日常会話程度です。頑張らねば。(toffee)

国際公務員とミュージック・セラピー
Q: 以前にも書き込みをさせていただきました、中@の国際公務員になることを夢見る者です。私は今、吹奏楽部に所属しているのですが、音楽の力でたくさんの勇気をもらえました。そこで国際公務員になって外国に行って生活の手助けをしながらミュージックセラピーとして働く事は可能なんですか?難民の方々は生活だけでなく心もボロボロだと思います。生活を助けるだけではなく心も癒し、音楽に興味をもっていただけたらと思っています。(ゆきみ)

A: こんばんは!はじめまして!慶長さんではないのですがお答えを。確かに音楽の力については心身ともに癒されますね。僕も幾度となく勇気をもらいました。さて、ゆきみさんのコメントなのですが、ミュージック・セラピーの職があるのかは僕も知りません。ただ、慶長さんもよく言ってる言葉に『ないのなら最初の一人になればいい』と思います。もちろん前例がなく障害もたくさんあると思いますが、ゆきみさんが頑張り第1号になれば、後に続く人も出てくると思いますので是非頑張って最初の一人になって下さい。(吉川)

A: ゆきみさん、音楽で難民の心を癒したいというのは、とてもいい発想だと思いますよ。ただ、ミュージック・セラピーの仕事が国際公務員の本業に直結するとはちょっと考えにくいですね。本業以外に空き時間を使って、ボランティアでセラピストをやるのなら可能かも。(慶長)

ユニセフの乳幼児ケア
Q: 私はユニセフの乳幼児ケア事業について興味をもったのですが、ユニセフで働くにはどのような勉強、試験、資格がいるのですか?乳幼児ケア事業に参加するのは自由なんですか?(ゆきみ)

A: こんばんは。初めまして。慶長さんのBBSに常駐(?)者の一人のものです。慶長さんではないですが、少々コメントさせていただきます。僕なりの意見なのであしからず。まず、ユニセフで働くためなのですが、ユニセフに限らず国連の機関に入るためには一般的にJPOと呼ばれる試験・専門分野の空席を見つけての採用試験・官庁などの出向などが主です。どのような勉強と言われましてもけっこう困ってしまいます。国連で働くためには、専門分野(ゆきみさんの場合は乳幼児ケアですね)を持つことが必要ですので、それを大学や大学院で深く学び更にその分野での職務経験があることが望ましいと思います。資格なのですが、基本的に国連に入るために絶対必要な資格はないと思います。ただ乳幼児ケアなどの分野では看護師などの免許などあれば職務経験にもつながるかなと個人的には思います。「乳幼児ケア事業に参加するのは自由なんですか?」というコメントに関してなどですが、国連では分野ごとに仕事があるのでゆきみさんが乳幼児ケアの専門知識や経験を持って挑戦すれば働けると思います。個人的意見なので間違ってるかもしれませんが、是非その分野で働けることを祈っています!(吉川)

A: 初めて訪れてこの投稿を目にし、現役ユニセフJPOとしてお役にたてるならばと、吉川さんに追加ですがご質問についてコメントします。ユニセフのカントリーオフィスでは様々な契約形態の方々が、様々な部署に配置され働いております。乳幼児ケア事業に関わる場合、ユニセフ職員としてプロジェクトを包括的にマネジメントする仕事に関わりたいのか、コンサルタントとしてユニセフと契約し、専門的な仕事を任される仕事をしたいのか、ボランティアやインターンとしてお手伝いレベルの仕事をしたいのかにより、必要な経歴が変わってくると思います。職員、コンサルタントとしてユニセフで働く場合には、いずれにせよ、高度な専門知識(学歴)と経験(実務経験)が要求されますし、ボランティアやインターンであっても競争ベースで採用されますので、自由に参加することは難しいと思います。ユニセフのプロジェクトに関わっているNGOであれば、ボランティアとしての参加は比較的容易かもしれません。どのような形で将来ユニセフと関わる仕事をしたいのかを考える必要があると思います。例えば、医師や看護師資格があったとしても、ユニセフ職員が臨床を行うことは通常考えられません。乳幼児ケアと言っても政策レベルかコミュニティレベルのプログラムか、政策提言中心か物資調達中心か等、様々なアプローチがありますので、資格に関わらず幅広い知識と経験が実務においては要求されると思います。(しみず)

WFPの食糧援助に向く専攻
Q: こんにちは管理人様。初めて投稿させていただきますTKと申します。有意義な情報を提供していただきありがとうございます。私の質問は、修士期間の専攻と希望職の関係です。現在はイギリスの希望する大学院から合格をいただいているものの、学資を貯めるために一年間の期限を設け国内でアルバイトをしながら勉強しております。ソマリア紛争を主な研究対象とし、国際関係学のプログラムを受講する予定です。WFPの活動に非常に関心があり将来は食料援助やその計画に携わる職務に就きたいと考えています。そこで@に関してなのですが、WFPの食料援助のような業務に就くためには国際関係学よりもむしろ平和学や開発学を専攻したほうがより職務と関連した勉強ができると聞きました。前者は理論中心の学問であるため、将来的に学者や政府機関などに就きたい者が受講すべきであり、後者はフィールドでの経験に基づいた学問であるため援助ワーカーになりたいと考える者はこれを専攻したほうが就職の際にもその後の職務においても有利であるというものです。国際公務員の世界での常識がこの限りであれば、今からでも専攻を変更しようと思っています。自分がなにを学びたいかということが重要であることは理解しておりますが、学んだ学問が将来の希望職に直結するかどうかについての知識が乏しいので、質問させていただきました。ご多忙中とは存じますが何卒助言をいただければ幸いです。(TK)

A: TKさん、初めまして。とても難しい質問ですが、おそらく一番大事なのは、食糧援助にどう関わりたいのかを絞り込むことでしょう。TKさんは国際関係学と平和学・開発学を比べていらっしゃるようですが、選択肢はもっと多いでしょう。WFPの空席公募を今調べてきましたが、職種によっても違いますけど、求められる学位は、社会学、経済学、ビジネス、交通ロジスティクス、農学などと出ていました。日本の外務省は、JPOのなどに国際関係学や開発学の人を採用する傾向があるように感じますが(間違っていたらすみません)、個人的には国際機関が実際に求めている人材は、もっと何かの実学に特化した専門家のような気がします。この点については、是非他の方々の意見も聞きたいので、書き込みいただけると幸いです。TKさん、何かますます混乱させてしまったようで申し訳ありませんが、いろいろなチャンネルを使ってもっと情報収集してみてください。(慶長)

理系と国際公務員、空席公募など
Q: 慶長さんこんにちは。僕は今高校1年生なのですが、将来のことで悩んでいます。昔から国連のことに興味があり、国連関係の仕事に就きたいなと思っていたのですが、僕は理科系の科目が得意なので親や先生は理系に言ったほうがいいと言います。実際僕は国語があまり得意でないのです。そこで質問なのですが、理系でも国連の仕事に就けるのでしょうか。あと、国連の仕事に就くには「空き」がないといけないことは知っているのですが大体何年に1回空くのですか。分かりきっている質問かもしれませんがどうぞ返信の方お願いします。(貴俊)

A: こんばんは。はじめまして!遼と言います。国連には貴俊さんの言ってる理系分野でのお仕事がたくさんあります。実際、慶長さんも都市計画というどちらかと言えば理系ですし、僕も現在都市計画を学んでいます。その他にも、情報関係・農業関係・医療関係など理系の分野で様々な仕事があるのでご安心を。なお、国連の空きについてなのですが、これは何年に1回空くとはわかりません。自分のキャリアアップ・就きたい仕事につけるように常に自分の周りに情報を張り巡らせて空きを探すのも必要だと思います。では!(吉川遼)

A: 貴俊さん、初めまして。吉川さん、いつも有難うございます。吉川さんの言うとおり、国際機関で理系の仕事は沢山ありますよ。僕も元々は工学部でした。こういう質問は過去にもありましたので、フロントページのサイト内検索に「理系」と入力してみてください。過去のQ&Aが出てくるはずです。その際、「キャッシュ」というところをクリックすれば、キーワードがハイライトされますから見つけやすいですよ。

 皆さん、「検索力(自分で検索して情報にたどり着く能力)」をもっと鍛えてください。最近の質問は、どうも以前にあった質問の繰り返しが多いですので。(慶長)

世界銀行で働くために必要な学位
Q: 初めまして慶長さん。あたしはこの夏からCAのCollegeに通っているものです。このサイトを見つけて、これだ☆と思いました。あたしの夢は、世界から一人でも多くの難民を救う事です。救うと言ったら、なんだかえらそうですが、彼らの暮らしをもっと楽にしてあげたい、あたりまえに生きるうえで不安をとり除くお手伝いをしたいのです。そこで、あたしは世界銀行に興味をすごくもちました。今まで、UNで働きたい!と、莫大な夢だったのですが、最近具体的になってきました。そこで質問なのですが、世界銀行で働くためには、大学院を卒業し、ドクターとディグリーは必要ですか?あたしは経済的にそこまで通うことはできないので、バッチェラーを取ろうと考えているのですが。それでは不十分ですか?お返事お待ちしています。(ちあき)

A: ちあきさん、初めまして。世銀に入るには、最低でも修士号と数年の職歴が必要です。博士号がある人もぞろぞろいます。頑張ってください。(慶長)

国際公務員とMBA、複数専攻(Joint Degree/Dual Degree)
Q: こんにちは。私は海外の大学院に行きたいと思っています。将来的には国際公務員になりたいと思っているのですが、大学院の専攻で迷っているのでアドバイスを頂けたら嬉しいです。今、MBAと開発学の両方に興味があります。開発学の方が国際公務員に近づけるのではないかという気もしますが、国際公務員になる前に企業でも働いてみたいと考えていて、そう考えるとMBAの方がいいのではないかと思います。そこで質問ですが、MBAを持っている人で国際公務員になっている人はいますか?また、MBAの場合、大学院進学の前に実務経験を積んだ方がいいのでしょうか?(わこ)

A: まずはご質問の回答から。MBAを持っている国際公務員はいます。MBAの入学者の多くが少なくとも数年の実務経験を積んでいると思いますが、学校によっては新卒や若い方をターゲットにしているところもあります。開発学が国際公務員に近い学問かというと、一概にはそうとは言えないと思います。国際機関には開発学のスペシャリストもいますが、医師、弁護士や経済学者、ITの専門家や語学のスペシャリストまでいろんな方が勤務しています。ようは、わこさんは国際公務員になって何をしたいか、あるいはどういった専門性をアピールして国際公務員になりたいか、にかかっていると思います。頑張ってください。ちなみに、米国などで2つの学位を同時にとるプログラムがあるのをご存知ですか?何も一つに絞る必要はないのでは?(toffee)

Q: ありがとうございました!ビジネスは企業の利益を重視しようとするためで、ビジネスを学ぶMBAは貧しい人に目を向けたりする国際協力とはある意味対極にあるのではないかと感じていて、開発学とMBAの両方に興味を感じている自分に少し矛盾を感じていたんですが、MBAも国際公務員につながる事を知りもう一歩進む勇気が出ました。あとJoint Degreeに関して質問です。国際経済とMBAを2年で学べるというプログラムがあったのですが、国際経済やMBAを一つに絞って2年かけた人と比べた時に専門性が低いと評価されてしまうのでしょうか?(わこ)

A: ご自身が二つの学位を取得することの重要性をアピールできれば、大きなポイントになると思いますよ。たとえば、ご自分でjoint degreeによって専門性が低下したとお考えでしたらそうなってしまいますし、逆にこういった理由で国際公務員になるためにはダブルメジャーが必要だったと説明できるのでしたら、大きな武器になりますよね。ようは、どんな学位でもご自身次第です。頑張ってください。では。(toffee)

A: 私はアメリカで大学院に行っているものです。私は社会福祉科なのですが、私の科にもLawのDegreeやライセンスを持っている人、MBAを持っている人も居ます。知っている人はMBAとMedical schoolに同時に行っています。今はドクターになるにも病院経営などでMBAは非常に役に立つのだそうです。というか病院経営は瀕死の状態にあるとも聞きます。Dual degreeとしてやってる人も居て、Masterなら両方を3年で終了できるようなProgramだそうです。でも相当きついですよ。一つだけでも大変ですから。後、MBAでも社会福祉よりと言うかNon-profitのManagementに興味を持って入ってきてる人とか居ます。私などもそういう方とのつながりを持ったりするのはMBAの生徒でも社会福祉に大いに興味を持っているからです。アメリカの大学のProgramsは多種多様でしかもFlexibleでしかも生徒のニーズに応えられるように出来ています。ですからMBAだったらこの学校はどういう分野に強いのかとかそういう事をしっかり確認していく、在校生とコンタクトして情報を得るのは当たり前の事ですから。入学課等に在校生を紹介してもらうと言うのも手です。多分良い大学ならあなたの興味のある分野に興味のある人に行き当たるようになるでしょう。生徒達は驚くほどフレンドリーだし、また、そうでない大学は個人の好みもありますが、お勧めは出来ないような気もします。何もDual degreeにしなくてもTofeeさんの言うように大事なのはあなたが何に興味があるかと言う事だと思いますよ。頑張ってください。(みん)

A: わこさん、参考までに世銀や世銀グループのIFC(国際金融公社)には、MBAの人がたくさんいますよ。主にファイナンス関係の仕事が多いようですけど。 (慶長)

WHOと資格
Q: 慶長さん、始めまして。私は今高校2年です。小学校のころから国際公務員になるのが夢で、今ではWHOで発展途上国に対して国民の健康を自分たちで管理できるように指導していきたいという目標もできました。そこでご相談に乗っていただきたいのは、このとき必要になってくる資格は何ですかということです。外務省のHPなど検索しても、資格については載っていなくて、こまっています。自分としては、医学部か法学部で迷っているところです。もしかしたら、あまり適当ではない質問かもしれませんが、教えていただきたいです。よろしくお願いします。(あさき)

A: こんにちは。「国際機関に入るための資格」は基本的にないと思います。前にも書いたのですが、大学を出て修士号を取り、できれば博士号を取って下さい。その間、あさきさんが現在お持ちの発展途上国とWHOに対する情熱を変わらず持ち続けていたら、きっと道は開けると思います。もちろん、少なくとも英語はきっちり勉強してくださいね。もし余裕があればもう一ヶ国語しゃべれると有利です。なお、もし医学部に進学されるのでしたら、医学部卒〜厚生労働省入省〜WHOに派遣、という道もあると思います。是非頑張ってください。お待ちしております。(toffee)

国際公務員と現場主義
Q: 慶長さんも含めて世銀や国連などで働いている方に伺いたいのですが、現場で仕事をする場合、どの程度現場での実際のプロジェクトの運営に自分が関わることができるのでしょうか。私は現在、環境コンサルで働いているのですが、環境コンサルの仕事といいますと、例えば下水処理場のプロジェクトでは多くの場合、我々コンサルが設計・環境評価などをし、あとは下請け会社が実際の施工などをおこなうため、自ら現場に行って自分の手を使って物を作るようなことはあまりありません。ある意味、デスクワークの多い仕事です。世銀、国連、または他の開発機関などはどうなのでしょうか。私のイメージではJICAの協力隊や国連UNVなどで、実際自らの手で物を作るようなことする以外は、世銀、国連なども私のコンサルのようなタイプの仕事とプロジェクトマネジメントなどが中心であると思っています。もちろんこれはそれぞれの機関、役職によっても違って一概に言うことは難しいと思いますが、一般的に私の理解が正しいかどうか教えて頂けないでしょうか。よろしくお願いします。(治樹)

A: 治樹さん、おっしゃるようにそれぞれの機関や部署によっても違いますので、世銀のプロジェクト融資に関するケースを僕の経験からお答えします。ひとことで言って、僕の場合「現場主義」はかなり大事だと思っています。年間三分の一くらいは途上国のプロジェクト現場に行き、自分の目と耳と足で確かめた情報に基づき問題解決をするように心がけています。それでも現場経験が少ないなあと思うときはあります。

 世銀の融資の場合は、プロジェクトの運営は途上国政府の責任ですが、プロジェクトの構築、審査、監視、評価の過程においては、貸す側の責任として世銀が主導的な役割を果たす場合も多いです。コンサルタントがやった設計や環境アセスなどを慎重に審査し、あれこれ注文をつけることは普通ですし、プロジェクトが持続的な効果をあげるような政策変更や組織改革を途上国側政府に迫る場合もあります。施設の施工などはコントラクターがやりますので実際には手を使いませんが、施工がよりうまくいくためにコントラクターの入札方法決定や現場監督の業務計画や選考などまで細かく関わります。そういう意味では、コンサル業務というよりは役人の仕事に近いかもしれませんね。

 実際の現場にどれだけ身を置くことができるかは、かなりの部分で自分次第でしょう。中には、出張中も首都のホテルだけで大部分を過ごすような国際公務員もいますから。こんな答えでよろしいでしょうか。それでは世銀でお待ちしています。(慶長)

国連職員になる要件と主な仕事
Q: 初めまして!僕は国際科の学校に通う高校1年生です。早速ですが、国連の職員になろうと思ったら、母語以外の言葉を最低2つぺらぺらにしゃべれることと、博士号を2つ以上取ることが最低条件だと中学校の先生に聞いたのですが本当ですか?そして、国連の職員の主な仕事は何ですか?世界中で起こってる紛争や食料危機をなくすのが僕の夢ですが・・・(全ての者に愛を授ける者)

A: 全ての者に愛を授ける者さん、初めまして。まず、その先生のおっしゃっていることには多少の誇張がありますね。国連職員になる要件は、エントリー・レベルなら最低限英語で仕事ができることと、修士号プラスその専門分野で数年の職歴があることです。

 それから、「国連職員の主な仕事は何ですか」というのは一言では答えられない質問です。国連には様々な機関があり、平和構築、途上国の開発支援、AIDSや難民問題、地球環境といったグローバルな問題への対処など実に多岐にわたる仕事があります。以下にリンクした国連広報センターのサイトなどで勉強してみてください。(慶長)
http://www.unic.or.jp/

紛争地の女性と子供を守りたい。
Q: こんにちは。私は将来について悩んでいる短大2年生です。私は、中学の時から国際情勢に興味がありました。特に、最近は毎日イラクやアフガニスタンなどの映像がテレビで流れるたびに辛くなり、なんとかしたい、と思っています。さすがに私一人で戦争を止めることなんてできないので、女性や子供が戦争という恐怖を味わわないですむような施設をつくりたい、というのが今の私の夢です。そのために、来年留学して開発学と国際関係学、そして人権などについて学びたいと思っています。どのような国連機関に行けば、私の夢が実現できるでしょうか?漠然とした質問ですが、誰かアドバイスをお願いします!(とも)

A: ともさん、慶長さん、みなさん、こんにちは。「女性や子供が戦争という恐怖を味わわないですむような施設をつくりたい」というアイディアは素晴らしいと思います。そういう施設ができて、幼年時に精神的苦痛を味わうことなく成長する機会をより多くの子供達が得ることができること:それはそのような施設の恩恵を受ける人々を超えて、世界的なインパクトを持つものになるでしょう。しかし残念ながら、アイディアはなかなか実行に移せないもので、抜本的な解決策(「施設」)は現在存在せず、紛争地域では、NGO、宗教団体、政府機関、国際機関等が「人道援助」の一環として、戦争の被害に苦しむ人々の「保護」に努力しているのが現状でしょう。しかし、その努力がいつか実を結び、ともさんの夢が実現するような社会が少しでも多くの国で実現すると信じているからこそ、人道援助の分野で多くの人が難しい政治状況に接しながらも、日々努力をしているわけです。

 人道援助の分野では、多くのNGO、医療機関、それに国際赤十字が活躍していますし、国際機関では

WFP(世界食料計画)
http://www.wfp.or.jp/

UNHCR(難民高等弁務官事務所)
http://www.unhcr.or.jp/

OHCHR(人権高等弁務官事務所)
http://www.ohchr.org/english/

の他、様々な機関(慶長さんがお勤めの世界銀行も)が大きな役割を担っています。

 理想が大きいほど現実とのギャップに悩むものです。そのような時に落胆したり失望したりしないようにするには、「自分ができること」を早いうちに打ち立てられると良いと思います。「自分ができること」は「専門性」(勉強して得られる知識)とも言えますが、それが「苦しむ人達をどのように救えるのか(直接的であれ、間接的であれ)」ということをよく理解・納得する必要もあると思います。留学では是非色々な経験を積まれてみてください。そして、勉強されている時も、仕事を始めてからも、どうか今の夢を忘れずに。ご健闘を祈っています。(まとはふ)

A: ともさん、初めまして。まとはふさんのコメントに付け加えるとすれば、僕のいる世銀も紛争後の復興と、貧困撲滅などにより紛争の起きないような国づくりへの支援をしています。よかったら、世銀のホームページなどを参考にしてください。(慶長)
http://www.worldbank.org

外交官になるための要件
Q: 私は将来外交官になりたいと思っているものです。国と国との仲立ちをしたい、という思いからです。そこで初歩的な質問からで申し訳ないのですが、外交官の仕事について詳しく知りたいのです。そちらの方の知識をお持ちの方、また外交官になるために必要なことなどアドバイスありましたらお願いします。(阿波っ子)

A: こんにちは。MKと申します。外交官の仕事・採用状況などについては、まずはやはり外務省HPを見ることをお勧めします。URLは以下のとおりです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/

 トップページの「採用情報」をクリックしてみてください。さまざまな外交官の仕事についての説明や、若手職員の声、また採用状況のデータなどが掲載されています。一口に「外交官」と言ってもさまざまな職種があるので、一概に「外交官になるためにはこれが必要」というのは言いにくいのですが、基本的には、国家公務員試験を突破するための勉強と、やはり英語力でしょう。頑張ってください!(MK)

技術系での国連競争試験
Q: 私は現在、アメリカで環境コンサルとして働いているものですが、来年で仕事を初めて3年となるため、国連の競争試験に応募したいと思っております。そこで、少しずつそのための準備を始めているのですが、競争試験の募集要項を見てみると、試験分野には自分の専門である技術系のものが見当たりません。記載されているのは、総務(行政)、財務、人権、人道支援、広報、社会のみです。技術系の場合、競争試験を通して国連を目指すと言うことは難しいのでしょうか。私は環境エンジニアとして上下水道、水資源、地下水浄化などに関する仕事をしてきたので、環境に関する仕事をUNDPなどでできたらと思っております。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂けたらありがたく思います。よろしくお願いします。(治樹)

A: 技術分野では、2001年度に建築・civil engineeringで募集がありました(募集名は「建築」のみ)。国連競争試験は、特定分野で一定数の空席ができたときに行われるため、次に建築・civil engineeringの募集が行われるのがいつか予想することは困難だと思われます。それよりは環境がご専門とのことなので、社会開発(social affairs)といった、比較的定期的に募集が行われる分野で受験されて、そこからご専門の分野に進まれるとよいのではないでしょうか。

 なお、さしでがましいようですが、UNDPはそもそも国連競争試験の対象となっていません。開発・環境を担当する国連事務局の部局は、経済社会局(DESA)や環境計画(UNEP)ですが、UNEPに配属になった国連競争試験合格者は少ないようです。私の知っているCivil engineering専門の競争試験合格者は、その専門知識が必要とされる分野で活躍しています(但し、環境分野ではありません)ので、国連事務局内にも技術分野の専門家に対するニーズはあると思われます。しかし、それがご専門とされている水資源関係の分野にも当てはまるかは分かりません。できるならば一度国連事務局内でご興味がおありの部局に直接問い合わせてみるのもいいのではないでしょうか。(こいけ)

A: こいけさんのおっしゃる通り、技術系での試験(あとScience and Technologyというものもあったような気がします)はありますが、治樹さんのバックグランドがあったら経済、社会、という区分での受験も可能でしょう。もっとも、競争試験から国連事務局入りのキャリアは、専門知識を活かすよりも国際官僚機構の中で色々な仕事をしてみる方(アドミニストレーションの仕事もしたい、平和維持活動もしたい(エンジニアが一番求められるのが平和維持ミッションでもあります)、色々なところに住みたい、等)に目的がある場合によりお勧めしたい気がします。こいけさんも書かれていますが、日本で知られている国連機関の多く(主にプロジェクト実施機関)は競争試験の対象となっていません。事務局でも地域経済委員会になると現場に近くなるので、ある程度プロジェクト的な仕事もありますが、予算は非常に少ないので、良い仕事はこの面ではできていないのが実態です。

 専門性をより活かす希望があるのでしたら、慶長さんがお勤めの世銀や他の国際開発銀行、UNDP等の国連の援助実施機関、日本の援助機関、開発コンサルタント、というところをお勧めしたいと思います。水は非常に「旬」な分野ですので(この傾向は今後変ることはないでしょう:非常に重要な問題だと思います。かなりの雇用者側からの需要はあると思います。ご健闘を祈ってます。(まとはふ)

A: 治樹さん、初めまして。まとはふさんがおっしゃる様に、治樹さんの専門分野では世銀やアジア開発銀行のような機関の方が、より活躍の場があるような気がします。僕も環境工学をひとつの専門にして、世銀で途上国の上下水道整備などの仕事を多く手がけています。よかったら世銀にお出でください。 (慶長)

WHOと臨床検査
Q: こんにちは。私は将来WHO世界保健機関で働きたいと思っています。今は保健学科の臨床検査の方へ進学して、大学卒業後WHOの感染病について専門分野で働きたいと考えています。しかし、WHOで働いているのは医師の方が多いとおっしゃっていましたが、私が考えているような過程でも入ることはできるのでしょうか?また、大学卒業後海外の大学院に進学すればどれぐらいの学費が必要なのでしょうか?国際公務員は採用の確率が低いので親はとても反対しています。先の見えない夢を追いかけるのに親はどこまで許してくれるかとても不安です。国際公務員として活躍している皆さんは、国際公務員になることを決めた時まわりはどのように言っていたのですか?アドバイスして頂ければ嬉しいです。(ぐーこ)

A: WHOのtoffeeです。はじめまして。臨床検査のご専門でWHOに入れるかというご質問ですが、入れなくはないと思いますが、私はこれまで臨床検査がご専門の職員とお会いしたことはありません。WHOのどこかにはいるかもしれませんが、ごくごく少数派だと思ってください。文面を読んでちょっと気になったのですが、ぐーこさんはWHOへの就職を、大学あるいは大学院卒業時の病院や企業への就職と同列に考えていませんか?国際機関への就職は、一般的には大学院卒業後(修士号は国際機関就職の最低条件です)、いろんな仕事や学問を通して自分をさらに高めるなどして、何年もかけて就職するものだと思います。これは、例えばWHO職員のほぼ7割以上を占めている医者でも同じで、医学部を卒業して医師免許を取れたからWHOに入れるかというとほぼ無理です。医師免許取得後、WHOに入るためにPhDに進学したりMPH(公衆衛生修士号)を取得したり、途上国で経験を積んだりと皆さん相当な努力をされてから就職しています。私の同僚には、大学教授からWHO職員に転身した方も何人もいらっしゃいますよ。ということで、もしぐーこさんが大学(院)卒業後の進路の一つとしてWHOを考えていらっしゃるのでしたら、私もご両親と一緒でおすすめしません。もし、WHOで働きたいという強い情熱をお持ちでしたら、その気持ちを忘れずに大学院に進学され、さらにいろんな経験を積まれてからJPOや空席広告に応募されることをお勧めします。

 あと、WHOでなぜ働きたいのか、自分はそこで何をしたいのか是非もう一度考えてみてください。WHO職員は患者さんに直接治療を提供したり検査を行うのではなく、あくまで疾病対策や医療政策立案に携わっていますので、臨床検査のご専門をどうアピールして活用するのか。。。個人的には、臨床検査技師の資格だけではWHOへの就職は相当難しいと思います。したがって、大学院は臨床検査分野で進学されるよりも、公衆衛生大学院などもう少し幅の広い分野に進学されることをお勧めします。また、同時に途上国の経験も重視されますので、研究でもNGOでもJICAの専門家でも何でも結構ですので、途上国での経験を積まれてください。なんだかすごく大変そうに書いてしまいましたが、国際機関への就職はご両親が心配されている通りで本当に大変です。それでもぐーこさんが情熱と夢を持って地道な努力をされたら、きっとご両親も納得されると思います。頑張ってくださいね。

 なお、海外の大学院の学費は各大学院のホームページに必ず出ていますよ。なかには留学生のために生活費の概算まで出ている大学もあります。ご自身でチェックしてみてください。では。(toffee)

イランでNGOのインターン
Q: 慶長さん、こんにちは。以前このサイトで相談に乗らせて頂きました。その節はありがとうございました。本日は質問ではなく、ごあいさつと近況報告です。現在、インターンをしているNGOからの派遣でイランのマシャッド市に来ています。ここでアフガン難民やイラン人貧困層の若者のためのPC職業訓練校をやっています。私の仕事は現地事務所ディレクターの補佐と、生徒達の就職支援のお手伝いです。直接難民の人たちと関わることができるすばらしい機会を頂いています。

 10月9日はアフガン大統領選挙でしたね。アフガン難民が多く住む、ここ、マシャッド市ゴルシャール地区でも投票が行われました。近くのモスクが投票所になっており、見学に行ったところ、意外にも中へ入れてもらえた上、写真までバチバチ撮らせてもらえました!生まれて初めて直接投票をする人たちの誇らしげな顔。最高でした。歴史的瞬間ですね。そもそも難民支援を目指しているわけではありませんが、こういう形でNGOの海外支援活動に携わることができたことで見えてきたこともあり、また色々と考えるようになりました。地元のチャリティ団体の活動も活発ですし、他の国際NGOの方々も日々奮闘しておられます。

 この先希望の仕事につけるかは分かりませんが、自分と国際協力との関わり方には無数の選択肢があるなと、漠然とではなく、はっきりと思えるようになりました。帰国後も夢に向かって頑張って行きたいと思います。慶長さん及びこのサイトを訪れるみなさんのご成功・ご健闘をお祈りしています。イラン勤務経験のある方などいらっしゃいましたら、是非耳寄り情報、経験談など教えて頂ければ嬉しいです。(Hikki)

A:  Hikkiさん、イランからの貴重な投稿を有難うございました。素晴らしい体験をされていると思いました。できれば、Hikkiさんがイランに行かれた経緯をもっと知りたいです。このサイトを訪れる方々にも参考になると思いますので。それと、バチバチ撮ったその写真を是非とも見てみたいです。写真展でもやったらどうでしょう。帰国報告会などをするのでしたら、この場で宣伝してくださいね。では引き続き頑張ってください。(慶長)

A: 長くなるので簡潔に説明します。NGOやその他国際協力系の団体に応募しましたがうまく行かず、不採用の理由としてよく言われたのは「この業界(NGOなど)での実務経験がないこと」と「途上国での勤務経験がないこと」でした。長年のボランティア経験はあまり評価されませんでした。そこで思い立ってその両方が得られる団体でインターンをしてみることにしたのです。ちなみに私が本来目指しているのは子ども支援ですが、今回は目的が国際協力団体での実務経験と途上国勤務経験を得ることだったので、事業内容より目的を優先し、分野は違うけれど海外派遣制度があるNGOを選びました。半年間本部で勤務したあと、ようやくイランへと派遣され現在に至ります。帰国したら内輪の報告会は予定していますが、外部向けにもやれたらなあと思っています。また具体化すればお知らせさせて頂きます。

 ☆ここから余談なので長くなります。時間があり、かつ、興味のある方だけどうぞ。NGOでインターンをされたことのある方はご存知でしょうが、実際の仕事内容は地道で地味なものが多いです。私の場合もイランとアフガニスタンの担当として、海外事務所や大使館との連絡調整、助成金申請書類や報告書の作成業務、資料翻訳などをコツコツやってきました。無報酬で長時間・長期に渡り働くと言うことと、自分の目標達成意識とのバランスを取るのは実はかなり大変でした。ついでに告白していましますと、インターンを始めたものの、自分が所属する団体の方針などに共感できず、一時期本当に嫌になりました。モチベーションが下がるとこれまで頑張ってやってきたこと(無報酬での長時間労働、遠距離通勤、交通費一部自己負担、経済的ロスを埋めるためのバイト生活などなど)が急に辛くなってしまいます。ここ2〜3ヶ月は心身ともに疲れ、いい年して自分は一体何をやっているんだろうと悩みました。でもしんどい時期、辞めたい気持ちを乗り越えてイランに来て、今は本当によかったと思っています。まだ全然ちゃんとした仕事に就けたわけでもなく、その保証もありませんが、ここでの経験は自分の中で確実にプラスに働いていると思います。

 ここでの事業は直接裨益者(=難民及び貧困層)と自分が関われると言う部分で、とても貴重だと思っています。あくまで私個人の場合の話ですが、アフガニスタンで学校を建てる事業の場合、自分は間に入る専門家や業者との交渉はできても、直接自分の手で裨益者に対して何かをすると言う感覚は薄いです。それに対して、イランの職業訓練校では授業こそ教師のやる仕事ですが、それ以外の部分で、例えば就職情報の提供と就職活動指導などを直接裨益者に対して行っています。ここ数日は国際機関や国際NGOでの就職を希望する人向けに「効果的な英文履歴書の書き方講座」なるものを開いています。生徒が真剣であればあるほどこちらの身も引き締まります。

 NGOにしても国際機関にしても狭き門なので、インターンシップなどで実績と人脈を築くことは大切です。しかし、インターンの中身もよく考えた方がよいでしょう。本当に自分が求めるスキルや経験が得られるのか見極めないと時間がもったいないように思います。(そう言いつつも、私の場合は結構寄り道も多く、自分の進みたい方向へ進むまでにかなり余分な時間をかけています。)みなさんも軌道修正しながらどんどん前に進んでいかれますように。そしてきっと道が開けますように!以上、大変長くなり失礼しました。(Hikki)

世銀と教育開発
Q: 国際公務員を目指している高1のまきです。覚えてくださっていたら、うれしいです!慶長さんのワシントン通信をみて、ブータンって、とってもいい国なんだなぁ、と思いました!!世界にひとつだけの花〜というところは、名言だと思いました。本当に世界がそうなっていくことを願わずにはいられません!私も、そういう、ステキな国にいってみたいです!ところで、以前慶長さんが、教育開発については、世銀も力を入れていると書かれていましたが・・・私は世銀と聞くとどうしても、お金を援助・・・というくらいしか考えられないのですが、実際どうなんでしょうか?教えてください!(まき)

A: まきさん、こんにちは。覚えてますよ。さて、世銀は銀行ですが、開発機関で途上国の国づくりをお手伝いをする組織です。そのために途上国にお金を貸すのです。国づくりと言っても実に幅広い分野の援助をしていますが、教育は重要な柱の一つでしょう。世銀のウェブサイトなどでいろいろ研究してみることをおススメします。将来は是非、世銀で働いてブータンを担当してみてはどうでしょうか。(慶長)

国際機関と経済学のPhD
Q: 私は今、大学3年生です。貧困問題に関心があり、つい最近まで、大学卒業⇒大学院留学(在学中に国連機関でインターン)⇒JPOを受験と決めてTOEFLやGREを勉強してきました。大学では、国際開発学を専攻しており、特に経済を勉強しています。大学院では、開発経済学を中心に勉強したいと思っていたのですが、経済学ですと博士用のカリキュラムがほとんどです。時間的にも金銭的にも博士号まで厳しいなぁと思っております。しかし、大学の教授に相談した所、MAは中途半端だから国際機関で働きたいならPhDまでとるべきだと助言されました。さらに、日本人で経済学のPhDがあり、英語を話せれば国際機関での需要はかなりあるはずだと言われたのですが、実際の所、経済学のPhDがあるとかなり有利ですか?また、MAであったら、専攻はそれほど活かせないのでしょうか?さらに、経済のMAを持っていても民間企業への就職先があまりないと聞いたのですが、大学卒業してすぐ就職し、実務経験を積んでから大学院へ行った方がいいと思いますか?よろしくお願いします。(celine)

A: celineさん、大学3年でそこまで未来のことを考えていらっしゃるのには敬服します。私の経験からの意見なのですが、大学で勉強し、マスターで勉強し、その時点で「焦点の合った問題意識」があり「もっと勉強したい」「これを勉強したら、こういう問題が解けるはずだ」という意欲があるのでしたら、PhDまで進学されることを是非お勧めしたいです。意欲があればお金(奨学金)は意外とついてくるものです。が、国際機関への就職に必要だから、という動機はPhDへの進学には弱いと思います。

 日本人でPhDがあって英語ができても、就職は厳しいです。友人で優秀な博士論文で学位を取ったにもかかわらず、就職口が無い例は複数知っています。多くの人に信じられていることと異なり、国際機関に「日本人枠」は存在しません。また、多くの国際機関のマンデートが「貧困撲滅」にシフトして以来、PhDよりも「フィールド経験」重視の傾向が採用側にあります(両方あると良いわけですが)。もっとも、経済学でPhDまで進むとたいてい学生にとっては、国際機関で働くよりも大学教員としてのキャリアの方が魅了的になってしまいます。大学教員になっても、コンサルタントとして国際機関の仕事を、委託されたリサーチの遂行、という形でする機会があるわけですから。

 おせっかいかもしれませんが、まず「経済学」のどのツールを使って「国際機関」というチャンネルを通して、誰に対して何をやりたいのか?ということを「真剣に」考えてみることをお勧めしたいです。国際機関が採用時に候補者に求める経済学のツールというものは確かに存在します(これはお調べになると良いと思います。世銀やIMFのサイトにオペレーション用のモデル、予測用モデル、その他リサーチプロジェクトについての情報は沢山あります)。が、そのすべてにPhDレベルの知識が求められるわけではありません(身近なところでいえば、GDP統計を正確に読める人は意外に少ないのですが、これにPhDまで勉強するほどの知識は必要ないわけです)ので。ご健闘を祈っています。(まとはふ)

A: 国際機関でリサーチをしたいのであれば、PhDをお持ちのほうが良いように思います。私は経済関連の仕事をしていますが、まわりは経済とか統計のPhDばかりです。たしかに、まとはふさんのおっしゃるようにPhDレベルの仕事かどうかと言うとどうかなと思いますが、なんとなくPhDは持っていて当然のような雰囲気があるのも事実かと思います。ようは、PhDを国際機関就職のためのツールとして割り切れば、持っていても損は無いような気がします。また、まとはふさんのおっしゃっているフィールド経験が重要視されるのはそのとおりだと思いますが、途上国でのリサーチ経験(PhD取得のためのフィールドリサーチ含む)もフィールド経験の一つとしてカウントされているように思います。では、日本人で経済学PhDを持っていて語学が出来れば国際機関で需要がかなりあるかといえば、これはちょっと違うように思います。多少は有利かもしれませんが、就職には学位や語学よりも専門性と実力、さらにタイミングと運だと思います。

 大学卒業後にすぐ就職すべきかどうかというご質問ですが、あまりに漠然としすぎていて何ともお答えようがありません。あえて言うならば、国際機関就職の最低限の条件ですから、修士号を早めに取られるほうが良いように思います。でも、修士課程に行くよりももっと良い経験をつむことの出来るところに就職できるとしたら、そのほうが良いかも。。。難しいですね。なお、経済学のMA取得後に民間への就職可能性についてですが、シンクタンクやコンサルティングファームでしたらPhDでもMAでも需要はあると思いますよ。もっとも、国際機関以上に有名大学院偏重でしょうけれども。あと、修士取得後にJPOやYPPを受験するのも一つの方法ですよね。以上取り急ぎ。頑張ってくださいね。(toffee)

教育開発と教育現場
Q: 質問なんですが、教育を十分に受けられない子どもや、教育の普及していない国や地域の教育開発のプロジェクトを計画したり実行したりっていう学問はなんですか?開発学に含まれるのですか?それとも教育学(教養学?)ですか?国際関係学ですか?それともまた別の学問ですか?分かる人がいらっしゃったら是非おしえてください。お願いします。(真理)

A: 実際に教育の現場で教育してみるのもいいと思いますよ。日本の教育現場も大変です。まずは現場の状況を知り、それから全体的なプロジェクト、カリキュラムを考えるといいものが出来ると思います。私見ですが参考までに。(中学英語教師)

Q: 高1で国際公務員を目指しています。私も、教育開発に興味があるのですが・・・私は、開発系の学部+教員免許をとって教師、その後大学で教育開発、という風に考えています。ところで、中学校英語教師さんの言う、教育の現場で教育してきるのもいい、というのは・・・青年海外協力隊みたいなので、発展途上国の現場に行って教師を経験ということですか?それとも、日本の現場で経験ということですか?教えてください!!(まき)

A: 私は国際公務員でもありませんので、断定的なことは言えません。ただ、日本の教育現場の経験も途上国での仕事、若しくは海外大学院進学の際、役に立つのではと思っただけです。私は海外大学院進学か青年海外協力隊(教員として派遣される制度があります)を考えています。日本で教員としてでなく、海外でボランティアなど他にもいろいろ道はありそうです。ただ、本当に教育をやりたいならどこの国であれ教壇に立つことは無駄にはならないと思います。はっきり言って、教育の現場も知らないのに理論的な知識ばかり身に付けて、ああだこうだ主張するのを聞くと的外れのことが多い気がします。もちろん理論を学ぶことも大切ですが、頭でっかちではどこの国であれ人を育てる仕事は出来ないと思います。がんばってください!参考までに。(中学英語教師)

A: 横入り失礼します。開発学+教員免許についてですが、これは学部によると思います。まずは進学したい大学・学部等に自分のほしい教員免許が取得できるかを確認してみてください。私が在籍していた日本の大学(国際開発系学部)では比較的フレキシブルに他学部の授業もとれていましたが、卒業単位にカウントされるか、また教育実習によって就職活動する場合の時間がとれないなど人それぞれに大変さがあったように思います。

 また日本においては開教育開発学部という名前で専門に教えている大学はあまりみかけないので、開発学部の中や国際関係学部の中でそのような専攻を探してみてはいかかでしょうか。ただ国際公務員を目指すのであれば、やはり大学院へ行くことをお勧めします。私の周りの開発教育分野の仕事をしている人たちもみんなその分野でのマスターを取得しています。それでは頑張ってください。 (みちか)

A: あと、私見ですが日本の大学で「開発学」を専門とした学部はそう多くありません。開発と言っても人類学、社会学、教育学、経済学、政治学など様々なアプローチ法があるので一つの学問体系に分類は出来ないと思います。一番メジャーなのは、経済学の手法でアプローチする「開発経済学」ではないでしょうか。私個人の意見としては「開発学部」にこだわるより、「経済学部」「教育学部」などに所属し、分析のツールをしっかり学び、副専攻のような形で(選択科目)開発をやって、大学院進学も視野に入れるのが良いと思います。したがって、開発関係の授業が充実しているところ、経済学部や教育学部の中に開発関係を専門としている先生はいるのか調査が必要です。日本の大学で教育学部でそのようなコースがあるところは非常に稀です。経済系はけっこうあります。取り留めのない内容になりましたが参考にしてください。志を大切にし、頑張ってください。(中学英語教師)

警察官の国際的業務
Q: 前略、管理人の慶長様、そしてこのHPを御利用の皆様、初めまして。自分は関東在住の20代後半の者です。自分には無知な部分が多々ありますので、どうか御助言を宜しくお願い致します。 近い将来、国際的な職業への転職を考えていまして、中でも、警察官として、国際的な業務に就きたいと考えております。
・日本国内で、警察官の採用試験に合格し、その後、国際捜査を希望する事は可能なのでしょうか?
・日本国籍でありながら、外国にて、警察官となる事は可能なのでしょうか?
・ICPOにも興味があるのですが、日本の警察官が出向する場合について、このような話を聴いた事があります。「事務総局へは警察庁の超エリートしかいけない。ICPOの下のほうでも、最低でも警部ぐらいでないと難しい。それも出向試験を受験しても、合格するのは何百人かに一人」という話です。これは現実なのでしょうか?(I want to be a Policeman)

A: こんにちは。慶長さんが出張中ということで、おこがましくも私が参考意見を述べたいと思います。警察というのは警察庁をトップに各都道府県警察がある大きな組織です。国際的な業務を扱う部署は警察庁にも各警察にもあり、どうゆうレベルからそれを扱うかに差があります。
http://www.npa.go.jp/
ここで細かく説明するのはスペース都合上無理なので、警察庁ホームページで詳しくお調べください。各都道府県警察で一般者向けの見学会などに参加して質問するのもよいかもしれません。いずれにせよ警察官もしくは国家公務員の試験を受けなくてはならないでしょう。受ける試験によってその後の配置が決まると考えてよいかもしれません。外国の警察ですが、大抵の国は政府関係で働くためには(警察も政府組織の一部と考えて)その国の国籍を有することを求められます。またその国の言葉は当然のこと法律などの十分な知識も必要なため難しいかと思います。「警察官になるためには」という類の本も多く出版されていますから、お近くの書店の公務員試験コーナーに立ち寄ることもおすすめします。

 各都道府県警察官でも海外勤務はあります。大抵は男性で日本からの要人などの警備業務につくようです。また外国語にたけている人はその語学で警察官試験を受けて、その語学が必要な業務にたずさわることもあるようです。朝鮮語やポルトガル語などで募集しているのをよく見ます。これも各都道府県によりますが。採用試験合格後の職務内容の決まり方についても、警察庁と各都道府県警察のホームページに説明があるはずです。ではがんばってください。(春澄)

国際会議コーディネーターについて
Q: 始めまして、私は大学受験を控えている者です。中学2年生のときに初めて海外に行って、将来は国際的な仕事がしたいと思うようになりました。英会話を始めたり、英語の勉強をがんばったりはしていますが、将来何になりたいか、という事ははっきりしていません。ですが、国際関係学部への推薦入試を受けたいと思うようになってから、自分のやりたいことが明確ではなくてはならないと思い、真剣に考えています。私は行動派ですので、自分で企画ができる仕事がしたいと前から考えていました(悪く言えば仕切り屋ですが笑)。しかしそれが一体どんな職業なのか。。そこで18歳にして、「13歳のハローワーク」に助けを求めてみました!そして見つけたのが「国際会議コーディネーター」です。国際会議やシンポジウムの企画、セッティングを仕事とするとあり、とても興味を持ったのですが、もっと具体的な内容が知りたいのです。誰か知っている人はいないでしょうか?国際公務員とはまたちょっと違うのかもしれませんが・・・。インターネットで検索しても、ひとつの説明も見つけられませんでした。お願いします!(阿波っ子)

A: 阿波っ子さん、慶長さん、皆さん、こんにちは。私自身は国際会議コーディネーターという仕事は詳しくないのですが、友人が関連する会社に勤務していましたので、参考までにその会社のHPを挙げておきます。
http://www.congre.co.jp/

 国際機関でも国際会議(というか、私の場合は主にワークショップと専門家会合ですが、いちおう国際)をオーガナイズするのは大事な仕事のうちですし、民間企業でも同様な仕事は多いと思います。ただ、会議の規模が大きくなると会議開催のコーディネーションを外部に委託した方が効率が良くなるわけで、国際会議コーディネーターというプロフェッションが確立されているのだと思います。行動派というのは素晴らしい資質だと思います。またどの組織でも物事をオーガナイズできる人間というのは貴重な存在です。大学に入られたら是非色々なことを企画・オーガナイズする経験を積まれてみてください(サークル活動でも良いし、ボランティア活動でも良いし)。絶対その後のキャリア形成に役に立ちますので。(まとはふ)

A: はじめまして。書き込みの内容を見ていて、ちょうど私が今年の夏にインターンとしてかかわっていた仕事が、阿波っ子さんのおっしゃる国際会議のコーディネートに当てはまるかな、と思って、私の見聞きしたことを書きます。私は日本の民間非営利のシンクタンクでインターンをしました。そこでは日本や対象国からの代表の人たちを呼んで会議やシンポジウムを開く仕事をお手伝いしました。私はロジ(ロジスティック、日本語では後方支援)を担当していて、日程や場所の調節、会議参加者との連絡の取り合い、会議資料の作成というのが主な仕事でした。こうゆう活動では国際交流基金とかが有名かと思いますが、そのほかのシンクタンクは分野別などでこちらのサイトで検索できます。
http://www.nira.go.jp/icj/tt-idxj/index.html

 シンクタンクによっては純粋な研究活動しかしないところやアカデミックな会議を開いているところ、多種多様だと思います。いろいろ調べるとおもしろそうです。こうゆう民間団体は政府官庁に委託されている場合が多いのではないでしょうか。たとえば国際政治問題であれば、本来は外務省がやるべきことを、民間にお願いして、外務省はそれをサポートする立場にまわる、ということです。ただ日本のシンクタンク情報を見ていると、少人数で動いているところが多く、企業のように毎年何人、と採用しているわけではないので、現実的な就職として考えるとチャンスを得るのが難しそうなんですよねえ。これから大学に進学ということは、今後もいろんな興味を持ち、どんどん視野が広がると思います。そんな中で私の微々たる情報が少しでもお役に立てれば幸いです。(春澄)

国連とロシアの関わり
Q: 初めまして。私はとても国際公務員に興味のある高校3年生の女子です。わたしは大学でロシア語学科に進もうと考えているのですが、国連ではロシアとはどのように関わっていますか?自分で調べるべきなのですが、何を見たらいいのかさえわからないので大まかでもいいのでどのような仕事があるのか教えていただけませんか?将来的には子供と関わりのある国際機関で働きたいと考えています。そのためにはロシア語は役に立ちますか?ぶしつけな質問ですみません。お願いします。(くるみ)

A: くるみさん、慶長さん、皆さん、こんにちは。ロシア語は私も勉強していたのですが、魅力的な言葉ですよね。さて、国連とロシアの関わりですが、ロシア語が国連公用語である事実、また、安全保障分野でロシアが常任理事国の一つという大国である事実、がある一方で、経済社会分野では技術協力(または経済援助)の受け手であるという事実があります(ロシア、というよりも、これは旧ソ連のロシア語圏諸国全体で)。つまり、安全保障分野では国連での政治的合意のために政治的外せないインプットを提供する国である一方で、経済社会開発分野では他国のインプットを必要とする国、というイメージが個人的にはありますし、日本人が国連を通してロシア関連でできる仕事となると、その必要とされるインプットを提供する仕事になると思います。

 ロシアで何が必要とされているか?くるみさんの問題意識に沿えば、ロシアの子供達が何を必要としているのか?かもしれません。これは調べてみる価値があると思います。子供と関わりのある代表的な国際機関はユニセフですが、
http://www.unicef.org/
ロシアでの活動については下のページにあります。
http://www.unicef.org/infobycountry/russia.html

 ロシア語が役に立つかどうか、ですが、これは仕事によります。ロシア(及びロシア語圏)との関わりある仕事であれば役に立ちますし、ロシア語圏の地域専門家としてキャリアを考えるのであれば必須でしょう。他の地域にも興味があって、悩まれているのなら、色々な要素を考えて大学時代に第二外国語の勉強は一つに絞った方が良いとは思います。具体的な仕事をイメージするのはなかなか難しいことだと思います。でも「こういうことがやりたい!」と今思っていることは忘れずに。ご健闘を祈ってます。(まとはふ)

途上国の教育、識字教育など
Q: はじめまして。HRの時間に進路についてやっている中3です。私は世界で教育に関わる仕事をしたいと思っています。特に発展途上国などで教育を十分に受けられない子ども達、教育が普及していない国や地域に、教育を広められたらと考えています。そこで質問なんですが
1・どのような機関がどのような教育に関することをやっているのか?
2・どのような専門家が一番求められているのか?
キーワードをもらえればまた自分で調べてみますので宜しくお願いします。(真理)

A: 真理さん、慶長さん、皆さん、こんにちは。教育に関する国際協力は色々な機関で行われていますが(社会開発のプログラムの一部であったり、人的資源開発(妙な日本語ですが)という言葉も使われたりします)、代表的な機関はユニセフとユネスコだと思います。
ユニセフ(http://www.unicef.org/
ユニセフ協会(http://www.unicef.or.jp/)
ユネスコ(http://www.unesco.org
ユネスコ協会(http://www.unesco.or.jp

 また、大学によってはユネスコクラブのようなものがあります。以下は識字教育に関して活動している大学のクラブです。
http://subsite.icu.ac.jp/org/unesco/

 どのような専門家が求められているか?これは現場で実際に活動されている人に意見を求めるのが良いのですが。。。でも、「何故教育が普及しないか?」「何故学校に通いたくても通えない子供達がいるのか?」と考えてみると、様々な要因がある複雑な問題でもありますから、色々な分野の専門家が必要とされている問題でもあると思います。お調べになるのなら、上に挙げた「識字教育」はキーワードになるはずです。ご健闘ください(まとはふ)

国際機関に応募するには二ヶ国語が必要か?
Q: かつての慶長さんのご回答や国際機関に関する本や国際機関の空席公告を見ますと、空席ポストへの応募に関して2ヶ国語を要求していることが多く、これでは国際機関への就職を考えた場合、国連公用語を母国語としている人が有利になってしまうような気がするのですが、実際はどうなのでしょうか。また慶長さんやtoffeeさんの周囲にも母国語を除いて2ヶ国語や3ヶ国語を話す人はかなり多いのでしょうか。お忙しいところ申し訳ございませんが、お教え頂けましたら幸いです。(かき氷)

A: 通りすがりですが、前から気になっていたので口を挟ませてください。空席広告に書かれている英語以外の語学要件については、その業務上の必要性についていくつかのレベルがあると思います。「特定の語学力が必須」とされている場合(カントリーデスクやフィールドオフィスに多い)や「特定の語学力が望ましい」とされている場合(業務上その語学を多々使うことがある)では採用の際に2ヶ国語できるかどうかが重要でしょうが、他方で「他の国連公用語のどれかができることが望ましい、またはプラスである」と書かれている場合は、業務上の理由というよりも、国連のマルチリンガリズム政策の一環だと思われます。

 そこで後者のような業務上の必要性からではない語学要件については、応募者の母国語が何かということは考慮の対象となっているように感じます。といっても当方は人事関係ではないので印象論になりますが、母国語が国連公用語(特に英仏語)という人に対しては2ヶ国語要件はある程度厳格に適用されていても、日本人のように国連公用語を母国語としない人間については、このような語学要件は弾力的に運用されていように感じます。このように長々と書いたのは、「国連に入るには公用語二ヶ国語必須」と断言されている方がいらっしゃるのが気になったからです。語学力があるに越したことはないですし、上述のように特定の地域を専門とされる場合には確かに公用語二ヶ国語が必須の場合もあります。ですが日本語のみが母国語という場合、英語をある程度のレベルにまで持っていくだけでも大変だと思います。私見ですが、下手に複数の外国語習得に力を分散するよりも、英語の習得に集中したほうが効果的なのではないかと思います。

 なお余談ですが、私の上司は国連の非公用語も含めて7ヶ国語話します。2ヶ国語を話せる場合一番多い組み合わせは英語・フランス語、3ヶ国語の場合は、英仏スペイン語、または母国語(公用語)プラス英語フランス語です。(こいけ)

A: 私もこいけさんの意見に賛成です。私の経験ではとにかく実力&経験優先。語学は二の次です。もっとも通訳など語学を主とするポストではもちろん異なることは当然でしょうが。なお、仕事でも採用でも英語ネイティブ有利なのは当然ですが、各機関は特定の国出身の職員に偏重しないよう採用のさいに国別の優先順位をつけています。日本は拠出金の多さ、職員の少なさから最優先国の一つです。これって国連職員に関する本にも必ず出ていませんか?

 かき氷さん、あまりいろいろ考えずにどんどん空席にアプライされてみたら如何でしょう?あるいはJPOやYPPにアプライしてみるのでも良いのではないかと思います。語学能力や職務経験、学歴などは受験する側が判断するものではなく、採用する側が判断するものです。いくらこちら慶長さんの掲示板などで調べても、アプライしてみないことには何も始まりません。

 以前こちらの掲示板にも書いたことがあるのですが、国際機関の空席広告一つにつきおよそ数百通のCVが送られるそうです。その内訳は、大学教授からバーのホステスさんや軍人さんまで多岐にわたっているそうです。私もそうなんですが、落とされて当然、あたって砕けろの気持ちでどんどんアプライされることをお勧めします。人によっては数十から百以上のポストにアプライするなんて国際機関への就職の場合は普通だと聞きます。実際私もアプライしたポストの数は数え切れません。なお、国際機関の就職には時間がかかるのが当たり前で、数ヶ月はゆうにかかります。仮に書類選考にパスして面接(や筆記試験)に駒を進めてからでも自分の将来についてゆっくり考えることができると思いますし、仮にオファーをもらってから考えても問題ないと思います。ぐちぐち考えてばかりいないで行動あるのみ!頑張ってください。(toffee)




Local & Global〜地方公務員から転身した国際公務員のサイト
( http://www.keicho.com )