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WASHINGTON 通信(July 2002)「Local & Global」をコンセプトとして豪州ブリスベンからスタートしたこのHPも、今日7月1日でちょうど開設一周年となりました。この一年間にこの拙いHPを訪れて僕の駄文を読んでくれた方、感想をゲストブックに書き込んでくれた方、Eメールをくれた方、全ての方に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。これからも、時間の許す限り海外からの情報発信を続けたいと思いますので、どうか宜しくお願いします。 明日7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日で休日です。各地でパレードや様々な催しが行われるはずです。ワシントンでも都心部のモールと呼ばれる大緑地帯を中心に、色々なイベントが開催されるようです。 ただちょっと心配なのは、「この独立記念日を狙ってテロがあるのではないか」という噂が広まっていることです。同僚の中には、「明日からこの週末にかけてはワシントンにいない方がいい。特に人の集まるところには近寄らない方がいい」と言っている人もいました。ワシントンのお隣ヴァージニア州にある山岳部に避難するという人もいました。 いずれにしても、明日のワシントンは厳戒体制がしかれるようです。モールの中心部にある地下鉄の「スミソニアン駅」は、警備上の理由で明日は一日中閉鎖されることが決まりました。その他にも都心部では、多くの駅や博物館など人が集まるところに「チェック・ポイント」が設けられ、セキュリティ・チェックが行われるようです。僕の家族はワシントンからポトマック川を渡ってすぐのヴァージニア州アーリントンに住んでいますが、明日はワシントン市内には近寄らない方が良さそうです。本当に何も起こらなければいいのですが。 昨日は226回目のアメリカ独立記念日でした。ロサンジェルス空港で発砲事件があったようですが、それ以外は心配された大掛かりなテロはなかったようです。うだるような暑さとテロの恐怖で、今年はワシントンのモールで行われた独立記念日のお祭りに参加した人も、例年よりかなり少なかったと聞きました。 夜9時10分からは、約20分間、独立記念日恒例の打ち上げ花火がありました。我が家のアパートの窓から、ワシントンの夜空に上がるこの花火がきれいに見えます。いつもは、8時半頃に就寝する娘達も、この日は花火を見るためにちょっとだけ夜更かしです。この時期のワシントンは夏時間を採用しているため、夜8時半くらいまではまだ明るいので、花火は暗くなる9時過ぎに始まるのです。 花火が始まると、娘達は一斉に「Flower、Flower」と叫びだしました。花火は英語では「Fireworks」ですが、そんな単語をまだ知らない3歳と1歳の娘達には、夜空に広がる花火がまあるく咲いた「Flower(花)」のように見えたのでしょう。「ああ、花のように見えるから花火っていうんだ」と、子供達に改めて教えられました。今年の花火は、昔のピースマークのように「笑った顔」に見えるヤツや、「星」の形に見えるヤツなどもありました。最後の方で、娘は「Pizza」と叫びました。なる程、見ようによっては「丸いピザ」のように見えなくもない花火もありました。子供の観察力には恐れ入ります。 最近ワシントンの街角に、いろんな色や模様をつけたロバとゾウの彫刻が登場しました。街のあちこちにある広い歩道やオープンスペースに、突如このロバとゾウが置かれ始めたのです。大きさは、高さが1.5メートルくらいでしょうか。街中全部では、数百のロバとゾウが飾られているんだそうです。これは、この夏の間だけのちょっとした企画で、要するに観光客や道行く人々の目を楽しませようということらしいんです。 それではどうしてロバとゾウなのか。実はこの組み合わせは、とてもワシントンDCに相応しいのです。ワシントンはご存知のようにアメリカの首都で、政治の街です。アメリカの政治と言えば、民主党と共和党という二大政党です。そして、民主党のシンボルがロバで、共和党のシンボルがゾウなんです。ということで、ワシントンの街並みにはロバとゾウが似合っているということになります。 どうしてこの二つの動物が、それぞれの党のシンボルになったかは、歴史的にいろいろあったようです。それはさておき、今日の民主党は「ロバは賢くて勇敢な動物だ」と言い、共和党は「ゾウは強くて威厳がある動物だ」と言っているそうです。僕のイメージは大分違って、「ロバはのろまで、ゾウはデカイだけが取柄」っていう感じなんですけど...。 アメリカに戻ってきて一番の楽しみは、やっぱり「メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)」です。でも、最近のこちらのニュースを見ていると、どうもこのMLBに暗雲が立ち込めてきているらしいのです。ひとつは、今シーズン途中からストライキに突入する可能性がかなりあるとか。高騰するばかりの選手の年棒に上限を設けるべきだとか、財政力の異なるチーム間で収入を分かち合うべきだとか、はたまた現在30チームあるチーム数の削減問題だとかといったイッシューで、オーナー側と選手会側の交渉が行き詰まっているということです。 もうひとつは、ステロイド問題。一説によると、MLBの選手の約半分はステロイドと呼ばれる筋肉増強剤を使用しているという噂が広まっています。MLB機構側には、選手にこのステロイド検査を義務付けようという動きがあります。もし仮に、多くの選手がこのステロイドを使用していたというのが事実なら、僕らファンの夢もぶち壊しです。 そんな、なんともやりきれない雰囲気の中で開催されたのが、火曜日のオールスターゲームだったのです。僕もテレビで見ていました。一回の表、いきなり昨年のワールド・シリーズMVP、ダイアモンド・バックスのカート・シリング投手とイチローの対決で始まりました。イチローは初球を引っ張って、一塁手正面へのファースト・ゴロ。シリングはその後ア・リーグの2番、3番を三振に仕留めました。そして、見せ場は早速一回の裏にやって来ました。二死から打席に立ったジャイアンツのボンズが、右中間に大飛球を打ちます。すると、センターのトリー・ハンター(ツインズ)がフェンスを背に大ジャンプをして、フェンスのはるか上を越えてスタンド入りするホームランを掴み取ったのです。 このスーパー・プレーには、テレビで見ていても鳥肌が立ちました。このプレーを見たシカゴ・カブスのサミー・ソーサは、「マイケル・ジョーダンが飛んだのかと思った」と言ったそうです。その後、ボンズは第2打席で、打ち直しのホームランをライト・スタンドに叩き込みます。ハンターのスーパー・キャッチも凄かったけど、その後に文句なしのホームランを打ってしまうボンズも流石です。ストやステロイド問題といった暗雲を吹き払う、正にスーパー・プレーでした。このようなプレーを今後もずうっと見たいものです。ストが回避できて、そしてMLBが薬物に汚染されていないということを、心から願っています。 先週末から体調がすぐれず、火曜日から3日連続で仕事を休んでしまいました。特に咳がひどく、夜はこの咳に悩まされて眠れない日々が続いていました。病院に行ったら、細菌性の「Bronchitis(ブロンカイティス〜気管支炎)」だと言われ、数日前から抗生物質を服用しています。今は大分楽になりました。どこで、この菌をもらってきたのだろう。家族にうつらないことを願っています。 本当は、昨日の金曜日から南アジアへ出張の予定でしたが、この気管支炎のために出発を2日ほど遅らせました。ということで、明日の日曜日にワシントンを発ちます。乾燥している飛行機の中で咳が出ないといいんだけど。 ワシントンから成田、バンコックと乗り継いでスリランカのコロンボに来ました。途中成田空港では、台風7号の接近により大雨と強風の中でのスリリングな離陸を体験しました。とりあえず、ここまで無事に辿り着けてホッとしています。スリランカは通信事情が悪いようなので(僕が利用しているAOLのローカル・アクセス番号がない!)、ほとんど更新できないかもしれません。それでは。 ( http://www.keicho.com ) |