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WASHINGTON 通信(December 2002)ワシントン・ダレス国際空港のラウンジからです。これから二日がかりでスリランカまで飛びます。今朝のワシントンはかなり冷え込んでいました。氷点下です。やっぱり師走ですね。11月はちょっと体調を崩して、仕事を休んだり家族に迷惑をかけたりしたので、あんまりいい月ではありませんでした。月が変わった今日からは心機一転、ツキを呼び込みたいと思います。 昨日は、家族でクリスマス・ツリーを飾り付けしました。今までは毎年本物の木を買って、ベランダに飾っていたツリーですが、今年は偽物の人工ツリーにして、部屋の中に飾りました。150センチくらいのヤツです。アメリカでは、本物の木でクリスマス・ツリーを作る家庭が圧倒的に多く、毎年この時期になると、いたるところでクリスマス・ツリー用の木を売っています。あれは何の木なんでしょうか。去年まで買っていたのに分かりません。もみの木か、杉の木か。いずれにしても針葉樹です。ともかく、出張前にクリスマス・ツリーの飾りつけを終えられてよかったです。ちょっとだけ父親の責任を果たしました。 ソウルから成田、シカゴと経由してワシントンに戻りました。ワシントンは思ったより寒くないです。ソウル発シカゴ行きのユナイテッド884便は、途中成田に寄って数時間とまっていました。最後の経由地シカゴは大雪で、ワシントンへの乗り継ぎ便が遅れなくてホッとしています。というのは、夕方5時頃に娘達のデイ・スクールへ迎えに行く約束をしていたからです。 午後4時半頃我が家に着いて、すぐデイ・スクールへ向いました。ほぼ3週間ぶりの再会で、娘達は僕を見つけるなり「パパ〜」と言って駆け寄って来ました。この瞬間、長旅の疲れが一気に吹っ飛びました。長女は、「I missed you.」と言ってくれました。 さて、降りしきる雪の中を離陸したシカゴ〜ワシントン便は、1時間半ほどで、ワシントンのレーガン・ナショナル空港に着陸しました。その便の飛行途中、「セキュリティ上の理由で、着陸前30分間は席を離れてはいけません」というアナウンスがありました。レーガン・ナショナル空港は、ホワイト・ハウスやペンタゴンなどの要所にかなり近いので、万が一のテロに備えて去年9月11日以来の措置のようです。でも、例えば英語のアナウンスが分からない日本人が、うっかりトイレに立ったりしたらどうなるのかなあ、と妙な心配をしてしまいました。 ワシントンはクリスマス・イヴの午後から雪が降り始め、クリスマス当日のお昼頃まで降ったり止んだりしていました。ただ、気温がそれほど低くなかったせいか、雨になったり雪になったりしていたので、そんなには積もりませんでした。それでも街はうっすらと雪化粧をし、「ホワイト・クリスマス」となりました。ワシントンで「ホワイト・クリスマス」となったのは、実に30年ぶりだと今朝のワシントン・ポストは伝えています。 昨日のクリスマス当日、ホワイト・ハウスの南側エリプス広場にある「ナショナル・クリスマス・ツリー」を、夕方から家族で見に行きました。毎年12月になると、大統領が点灯式をすることで有名なこのツリーは、高さが7〜8メートルくらいで、毎年イルミネーションのデザインが異なります。クリントン政権の頃は、ヒラリーがイルミネーションのデザインを担当していたと聞いたこともありますが、今年のツリーは誰がデザインしたんでしょうか。今年のツリーは、大きな赤いリボンをいくつも飾り、ツリーの表面では緑とオレンジの電球が交互に点灯していました。 さて、何年か前に、このホワイト・ハウス前のクリスマス・ツリーを題材にした日本の映画がありました。題名は、「大統領のクリスマス・ツリー」です。僕もビデオで見ましたが、その映画の中に、「大統領のクリスマス・ツリーの前で出会った二人は永遠だ」というフレーズが出てきます。何ともロマンチックですね。今年も数え切れないほどのカップルが、このツリーを訪れたことでしょう。この映画の主役は、女優の羽田美智子さんでした。大統領のクリスマス・ツリーが縁ということで、ちょっとこの女優さんに注目してみようと思っています。 クリスマスは終わりましたが、サンタクロースの話題です。12月に入るとアメリカのデパートやショッピング・モールでは、「サンタクロースと写真を撮ろう」というコーナーがあちこちに登場します。これは、真っ赤なサンタの衣装を着たおじいさんが、子どもや赤ん坊を抱っこして、ポラロイド・カメラでその写真を撮ってくれるのです。一回につき15ドルから20ドルといったところでしょうか。我が家のそばのショッピング・モールでも、このコーナーはとても人気があり、いつも長い行列ができています。 こういった場でサンタクロースに扮しているのは、決まって白い髭をはやした太ったおじいさん達です。彼らの中には、毎年この時期にパート・タイムでサンタを演じるためだけに、白い髭を伸ばしている人も多いんだそうです。数日前のワシントン・ポスト紙に、そういったパート・タイムのサンタさん達の記事が載っていました。それによると、この仕事中に彼らが一番気をつけているのは、水分をあまり摂らないようにすることだそうです。そうしなければ、しょっちゅうトイレ休憩に行くことになるので、子ども達と写真を撮る時間がなくなってしまうからです。面白かったのは、かれこれ14年もサンタを演じているトニー・ベネデッタさんの話です。彼によると、昔は赤ん坊を抱いて写真を撮るその一瞬の間に、よくお漏らしをされて膝がびしょ濡れになったそうです。ところが最近は、紙おむつの質の向上により、トニーさんの膝が濡れることはなくなったといいます。パンパース様様だそうです。 ところで、2年前のこの時期に、うちの娘達も近くのショッピング・モールでサンタクロースと写真を撮ってもらったことがあります。しかし実際に写真に写っているのは、まだ赤ん坊だった次女だけです。何故かと言うと、当時2歳になろうとしていた長女の方は、サンタさんを恐がって泣き出し、逃げてしまったからです。長女はもうじき4歳ですが、いまだにサンタクロースを恐がり、今年も幼稚園のクリスマス・パーティーで、サンタさんから逃げまくっていたそうです。 ワシントンはまだ12月30日ですが、日本はもう大晦日ですね。思えば僕の2002年は、ブリスベン川に上がる花火を見ながら幕を開けました。4月初めにはメルボルンの学会に参加し、4月末にはニュージーランドを訪れました。5月にはケアンズとグレート・バリア・リーフを駆け足で周りました。ブリスベン市庁への一年間の出向からワシントンに戻ってきたのが、6月の初めです。それからは、本当にアッという間で、気がついたらもう師走でした。7月、10月、12月と南アジアへ出張し、スリランカでは仏教の教えに少なからず影響を受けたりもしました。8月には家族で帰省し、僕自身は故郷の八戸で二度ほど講演をさせていただきました。10月はワシントンの無差別連続射殺事件があり、本当に恐ろしい思いをしました。11月には、ちょっと体調を崩して「SHINGLES(帯状疱疹)」なんぞに罹り10日ほど静養しましたが、12月には完全復活しました。先日は、出張の帰りに立ち寄った韓国で、大統領選挙当日の興奮を目の当たりにしました。2002年もいろんなことがありましたが、何よりも、一年の締めくくりのこの時期に、家族がそろって健康でいられることを有難く思います。 今年も世界中のいろんな所で、いろんな人に出会いました。このHPを通じて、インターネット上の出会いもたくさんありました。新しい出会いあり、懐かしい出会いあり。素敵な出会いをありがとう。そして皆さん、今年も大変お世話になりました。また来年も、どうかよろしくお願いします。 ( http://www.keicho.com ) |