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WASHINGTON 通信(January 2005)



明けましておめでとう、とは言わないで。 (2005/01/01)


 明けましておめでとうございます。とは言ってみたものの、あんまりめでたくもない。アジアの大津波の犠牲者は12万人を越え、世界中が喪に服していると言っても過言ではありません。「喪中につき新年の挨拶は遠慮させていただきます」とでも言いたいところです。実際、昨夜は世界のあちこちで新年の祝賀行事がキャンセルになったり、パーティーの代わりに追悼式典や被災者のためのファンド・レイジングが行われたそうです。そりゃあ、お祭り気分にはなれないでしょう。

 各国のリーダーたちの新年のコメントも、沈んだものが多いです。今朝のワシントン・ポストに載っていたものを、いくつか書き留めておきます。

「新年を迎えるのがこんなに重い気分なのは初めてだ。こんな時に花火や祝賀行事で祝うのは、全く間違っている。」(スウェーデン首相)
「不安と悲しみに満ちた今は、パーティーなしに新年を迎えよう。我々はまだ喪中なのだ。神がこれ以上の災いをもたらさないように共に祈ろう。」(インドネシア大統領)
「今晩鏡を覗いてみれば、(天災に見舞われなかった)我々がどんなに幸運かが分かるだろう。ニューヨーカーは復興援助のために寛大な寄付をしなければならない。」(ニューヨーク市長)

冬のキャピトル(アメリカ連邦議会)

 さて、ワシントンの元日は、とても暖かい一日でした。いつも思いますが、アメリカではお正月はほとんどクリスマスの付け足しみたいな感じです。こちらでは元日は特別な日でもなく、ただの祝日のひとつなのです。その証拠に、今日は元日から長女の同級生のお誕生会がありました。日本だったら、元日にお誕生会なんてちょっと考えられませんよね。ともあれ、今年もよろしくお願いします。



正しい義援金の払い方 (2005/01/02)


 最近はインターネットで簡単に募金ができるようです。年末に起きたアジアの大地震と津波に関連して、いろいろなサイトが義援金を募っています。「amazon.com」も「amazon.co.jp」もトップページから赤十字社への救援金を募っていますし、検索エンジンの「google」でも募金サイトへのリンクが貼られています。今日は娘たちとウェブ上でゲームをしようとしたら、「しまじろう」のサイトでも募金の呼びかけをしていました。個人のホームページやブログにも、色んな募金サイトにリンクを貼っている人が増えていますね。こういう善意が広がっていくのは素晴らしいことですが、どういうサイトからどういう団体に義援金を払うべきかというのは、ちょっと難しい問題だと思います。

 そもそも、仮に自分が100ドルの義援金を払ったとして、そのうちいくらが実際の被災者に届くのか、しかもどれだけ早く届くのか、というのは各人道援助団体によってかなり違うのではないでしょうか。ですから義援金を払う場合は、払う先の「ロジスティクス」と「アカウンタビリティ」をしっかり見極める必要があると僕は思うのです。現地組織とのパートナーシップなどの「ロジスティックス」がしっかりしていないと、必要な援助が被災者に届くのにかなりの時間とコストがかかってしまうでしょう。また、ウェブサイトなどで義援金の使途を詳しく情報公開するのは、「アカウンタビリティ」に敏感な援助団体なら当然の使命でしょう。

 この件については、数日前のワシントン・ポストにも「安全で効果的な寄付の仕方」という記事がありました。その記事の代表的なポイントを、以下に訳して書き留めておきます。皆さんも、主にインターネットから寄付をする際には参考にしてください。

1.各国の政府などから認められている合法的な団体にのみ寄付する。
2.その団体がどのように義援金を使う計画なのかを確かめる。
3.インターネットから寄付の情報を入力する際は、「http://」ではなく、セキュリティに配慮した「https://」というアドレスが使われているかどうか確認する。
4.自分が寄付をしたい団体のサイトから直接、寄付をする。
5.名前やメールアドレス、その他の個人情報の保護に配慮する記述があるかどうかを確認する。
6.支払いの確認画面を印刷したり、支払い確認のメールを保存する。
7.その団体の連絡先が明記されているかどうかを確認する。



英語で世界を読みつくす! (2005/01/03)


English Zone の表紙 僕の英語インタビューが掲載されている英語の隔月誌「English Zone」がいよいよ発売。今日、出版社からワシントンの僕の元へ届いたこの雑誌を見て、ドキリとしました。表紙にセクシーな美女二人が写っていたからです。その二人とは、テニスのシャラポワ選手と女優のジュリア・ロバーツさんです。今号の目玉は「慶長のインタビュー」ではなく、この美女二人のインタビューだったのですね。この表紙も手伝って、今号はかなり売れるんじゃないでしょうか。ちなみに今号のテーマは、「2005年、英語で世界を読みつくす!」です。

 さて、僕のインタビューは46ページに載っています。当初は八項目の質問があったのですが、紙面の都合で五項目に減らされてしまいました。写真もかなり小さくてインパクトが弱いです。ハッキリ言って、ちょっとガッカリしました。でも、慶長の未公開写真もありますので、よかったらお買い求めください。海外にお住まいの方は、アマゾン・ジャパンからも買えますよ。感想もお待ちしています。



スノボで遊ぼ (2005/01/05)


 年末に訪れたスキー・リゾートについて、忘れないうちに書いておきます。アパラチア山脈の東側、バージニア州西部の「ウィンターグリーン・リゾート」という所に行ったのです。ワシントンからは車で三時間くらいでした。

慶長の左足とスノーボード そこで僕が何をしたかというと、スノーボード。実は、僕はスキーをしたことがありません。でも、妻はスキーが上手いのです。負けず嫌いの僕としては、今更スキーを習い始めて妻に違いを見せ付けられるのも癪(しゃく)だし、男としてはスノボに挑戦する以外には選択肢はなかったのです。

 で、そのスノボにハマッテしまいました。娘たちをスキー・スクールに預けて、二日間スノボに没頭したのですが、難しいけど面白い。初日は初心者向けのレッスンに参加して基本を叩き込み、二日目はひとりで黙々と練習。何度も何度も雪の斜面に転倒しながら、二日目には結構さまになってきました。短い距離なら右左とターンをしながら、しかも、雪しぶきを上げて止まれるようにもなったのです。重心移動のコツを体が忘れないうちに、またスノボをやりたいですね。

 ちなみにこの「ウィンターグリーン・リゾート」、子供用のプログラムやスパも充実していて、かなりおススメです。バージニア州のこの辺りにはいくつかワイナリーもあって、夜は美味しいバージニアのワインを堪能しました。お近くの方は、是非行ってみてください。



グリーン・カードが当たります。 (2005/01/06)


 アメリカでは毎年この時期に、「グリーン・カードが当たるくじ」への参加募集があります。これは「多様性のための移民プログラム」と呼ばれるもので、アメリカの多様性を強化するために、毎年5万人の移民に「くじ引き」でグリーン・カードを発行するものです。応募要件は、高校卒業かそれと同等以上の学歴、あるいは過去5年間で2年以上の一定の職歴があることだけです。ただし、多様性に考慮して、過去5年間に5万人以上の移民をアメリカに送った国の国民は応募対象外となっています。今年はアジアでは中国、韓国、インド、フィリピン、ベトナム、ヨーロッパではイギリスとロシアの国民は対象外です。

 この「グリーン・カードくじ」への応募方法が、一年前の前回から大幅に変わりました。インターネットによる応募のみを受け付けて、郵送での応募を一切禁止したのです。しかも、応募者の写真は「JPEG ファイル」のデジタル画像でなければならず、ファイルのサイズやピクセル数まで細かい規定があります。この規定に外れたら、失格なのです。このようなインターネットによる応募が導入された去年は、この「くじ」への応募者数が激減したといいます。例年は全世界から一千万人以上の応募があったのに、去年の応募者数は6百万人くらいだったと聞きました。応募者の大半は途上国の人々だということを考えると、コンピューターへのアクセス、スキャナーやデジタル画像入手の困難さがあったのかもしれません。

 さて、今年の応募締め切りは明日です。アメリカ東部時間の一月七日、正午までに応募しないといけません。アメリカ政府の資料によると、去年は373人の日本人が「当たりくじ」を引いています。あなたにもチャンスがあるかも。興味がある人は、以下のウェブサイトから大急ぎで応募してみてください。

 http://www.dvlottery.state.gov



灼熱のインド洋から白銀のワシントンへ (2005/01/24)


 寒い寒いワシントンに戻りました。モルディブやスリランカが30℃だったのに、ワシントン到着時の気温はマイナス11℃。約40度の気温差は、身にこたえますね。おまけに一面の雪景色。空港からのタクシーを降りた僕を、真っ先に出迎えてくれたのは、娘たちが作った雪ダルマでした。

ワシントンの雪景色娘が作った雪だるま



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