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WASHINGTON 通信(February 2005)



ベスト・オブ・ワシントン通信 2004 結果発表!(2005/02/01)


 昨年末に企画した「ベスト・オブ・ワシントン通信 2004」の投票結果を発表します。投票総数は37票でした。投票してくださった皆さん、本当に有難うございました。37票の内訳は男性票が11票で、女性票が26票。年代別では40代が14票、30代が9票、20代が13票、10代が1票でした。特に目立ったのは、40代の女性からの投票でした。ということで、慶長は「ヨン様」になった気分です。さて、肝心の投票結果は以下の通りでした。

第1位 子供の笑顔を増やす仕事 〜 12票
第2位 シワくちゃの無料コーヒー券 〜 5票
第3位 妊婦本の日米差 〜 4票
第4位 イラクでの邦人誘拐事件をめぐる海外報道 〜 3票
第4位 ハッキリさせよう、あなたの国籍 〜 3票
第4位 オーストラリアに住めたらいいなあ 〜 3票
第7位 ヒマラヤの草花に肥やしを与える。 〜 2票

 予想通りと言ってはなんですが、ブータンから発信した「子供の笑顔を増やす仕事」が「ベスト・オブ・ワシントン通信 2004」に決まりました。これに投票いただいた12人のうち、プレゼントに当選したのは、宮城県石巻市にお住まいの高橋譲さんと、ブータンにお住まいの片山理絵さんです。おめでとうございます。高橋さんには今月中に世銀の売店で何かを買ってお送りします。片山さんには、今度僕がブータンに行くときにお渡ししたいと思います。多分3月か4月になることでしょう。なお、プレゼント当選者は、投票順に振り当てた投票者番号を、ランダムに抽出して決定しましたのでご了承ください。また年末には、「ベスト・オブ・ワシントン通信 2005」を企画しようと思いますので、そのときはよろしくお願いします。今回の企画に参加してくださった皆さん、本当に有難うございました。



世界の皆さんゴメンなさい。 (2005/02/03)


 ワシントンでは、昨夜ブッシュ大統領の二期目最初の「State of the Union Address (一般教書演説)」がありました。演説の内容を見ると、もしかしたら二期目の焦点は内政にシフトするのかもしれません。世界にとってはその方がいいかも。

 さて、そのブッシュを再選させたアメリカ人たちが、世界に向かって謝罪するという本が出版されました。そのタイトルも、そのまま「Sorry Everybody」です。この本は、 www.sorryeverybody.com というウェブサイトを通して集められたごく普通のアメリカ人(中にはアメリカ人以外もいるらしい)の写真集です。それぞれが、顔写真とともに自分なりの謝罪文を載せています。

 この「Sorry Everybody」というサイトのFAQには、なかなか面白いことが書いてありました。そのうちのいくつかを訳してみます。

Q:「これはいったい何なの?」
A:「ブッシュのやることに反対しているアメリカ人がいるっていうことを世界は知る必要があるんだ」

Q:「謝るってことは弱さの印じゃないの?」
A:「そう考えるのは自由だけど、僕たちは潔く謝ることは勇気と強さの印だと思う」


 ああ、こういうことを言えるアメリカ人もいたんだ。ちょっと安心しました。



ワシントンにオリオンビール (2005/02/04)


オリオンビールオリオンビール 先日、ワシントン近郊にある「MIYABI」という和食屋さんで、珍しいものを見つけました。それは、「オリオンビール」です。日本でも沖縄以外では滅多に見ることがないこのビールに、ワシントンで遭遇したのです。感激のあまり、昼真っから飲んでしまいました。ラベルを見ると、このオリオンビールはロサンジェルスの「Mutual Trading」という会社が、沖縄の浦添市から輸入したものだと分かりました。

 僕は平成2年の3月に仕事で沖縄に行った事があるのですが、オリオンビールを飲んだのは、本当にあの時以来です。あの時は、沖縄本島から石垣島、竹富島、西表島と周りました。石垣島の鄙びたスナックで、オリオンビールを飲みながら西城秀樹の「ギャランドゥ」を歌ったことを覚えています。「くっやしいけれど、お前に夢中〜、ギャランドゥ、ギャランドゥウウ」というあの歌です。この曲はあの当時でもかなり古い歌だったんですが、このスナックの旧式のカラオケでは、これが一番新し目の曲だったので仕方なしに歌いました。後にも先にも「ギャランドゥ」を歌ったのは、あの時一回きりです。



PEZ、ペッツ、ペヅ (2005/02/05)


PEZのディスペンサー 娘たちが可愛い「PEZ」のディスペンサーを持っていました。長女のやつは頭の部分がヒヨコで、次女の方はヒツジです。そういえば僕も子供の頃、この「PEZ」というキャンディーを食べたなあと懐かしくなり、娘たちのディスペンサーを繁々と眺めていました。すると、ヒヨコの方は「メイド・イン・スロベニア」、ヒツジの方は「メイド・イン・ハンガリー」と書いてあるではないですか。娘たちが持っていた二つのディスペンサーは、東欧の別々の国で作られてワシントンまで辿り着いたのです。この事実に興味を刺激された僕は、「PEZ」のウェブサイトで、いろいろ調べてみました。

 それによると、「PEZ」のディスペンサーは世界中でも三カ国でしか作られていないことが分かりました。その三カ国とは、スロベニア、ハンガリー、そして中国です。「PEZ」というキャンディー自体は1927年にオーストリアで作られたのが最初で、ディスペンサーは1962年から売られているそうです。「PEZ」という名前の語源は、ペパーミントを表すドイツ語の「PFEFFERMINZ」という単語から最初の文字と真ん中の文字と最後の文字の三文字を取ってつけたということでした。僕が子供の頃、日本では「ペッツ」と呼んでいたように覚えていますが、英語ネイティブの娘たちは「ペヅ」と呼んでいます。

 「PEZ」のディスペンサーを収集している人も世界中にいるようです。1962年から、今まで何種類のディスペンサーが発売されたのかは知る由もありませんが、おそらく天文学的な数でしょう。コレクターにとって希少価値があるディスペンサーは、ネット・オークションでも高値がつくのかもしれませんね。



ヒョウ柄の女 (2005/02/06)


娘の豹柄のドレス 日本にいた頃、ヒョウ柄を着たワイルドな女性は結構魅力的だと思っていました。しかし1994年にワシントンに来てからは、とんとヒョウ柄を見た記憶がありません。まあ、ワシントンはファッションとは縁遠い街ですし、それにもしかしたら、動物愛護運動の煽りでヒョウ柄の流行も世界的に終焉したのかもと思っていました。

 でも先週、超久しぶりに「ヒョウ柄」を目にしました。着ていたのは、もうじき6歳になるうちの長女です。僕が知らない間に妻が買ってきたドレスらしい。ヒョウ柄はまだ存在していたんですね。

 娘のヒョウ柄を見て以来、「日本でもまだ流行っているんだろうか」と気になって、ネット・サーフィンしてみました。いろんなサイトやブログを見ると、去年の秋からは日本でもヒョウ柄が大流行していることがうかがえます。僕自身は猫アレルギーなのでネコ科の動物は苦手なのですが、ヒョウ柄に対してはまだアレルギー反応が出たことはありません。



嘘から出たマコト・ドレッシング (2005/02/07)


マコトという名のドレッシング 最近我が家でよく使うドレッシングです。その名も「マコト」といいます。アメリカで売られているドレッシングが「マコト」なんて、嘘のようですが真(まこと)です。しかも、日本食料品店で売られているのではなく、「GIANT」などのごく普通のこちらのスーパー・マーケットで売られているのです。

 驚いたことに、このドレッシングにはちゃんとウェブサイトまであります。それを見ると、この「マコト」は、そもそもフロリダにある和食レストランの自家製ドレッシングを売り出したものらしい。アメリカの東海岸のほとんどの州とカリフォルニアで販売されているようですので、この地域にお住まいの方は近くのスーパーで探してみてください。

 ちなみにこのドレッシングの材料は、玉ねぎ、大豆油、セロリ、醤油、酢、にんじん、生姜、トマトペースト、塩、砂糖、白胡椒、ホットソースとなっています。味は、和風ドレッシングというか、韓国風ドレッシングと言った方がいいかもしれません。さっぱり風味で美味しくて、僕は結構好きですね。コレステロールがゼロなのも嬉しいです。



首筋がさみぃ〜ソーサ (2005/02/08)


 サミー・ソーサのトレードが決まりました。「シカゴ・カブス」から「ボルチモア・オリオールズ」への移籍です。先週のワシントン・ポスト紙のスポーツ面は、連日このトレード関連の記事で賑わっていました。かつての人気者ソーサは、ここのところ成績が落ち目な上に、コルクバットの使用や試合のサボタージュなどの問題を起こし、カブスの監督や選手、それにシカゴのファンとも関係が冷え込んでいたのです。そのせいか、ワシントン・ポストの記事は、ソーサに対してかなり辛らつなコメントが多かったようです。「オリオールズの宝(ソーサ)はよそのチーム(カブス)の屑だ」という表現には、そこまで言うかと思いました。

 さて、このソーサですが、ワシントンDCの新球団である「ナショナルズ」に入るかもしれなかったとワシントン・ポストが伝えています。同紙によると、ソーサ自身が「移籍先の選択肢は、オリオールズかナショナルズかだ」と親しい友人に話していたそうです。これは、「オリオールズとナショナルズを競わせてトレードを確実にしよう」という、ソーサ自身の情報ソーサ(情報操作)だったのかもしれませんね。

 オリオールズの本拠地ボルチモアとワシントンDCは距離的に近く、車を飛ばして一時間くらいです。そのため、ボルチモアの観客動員を憂慮して、オリオールズのオーナーは最後までエクスポズのワシントン移転に猛反対していたのです。こういう背景があったためか、ニューヨーク・タイムズには、「今回のソーサの移籍は、オリオールズのオーナーとMLBのコミッショナーとの間の密約ではないか」という記事まで載っていました。結局オリオールズは、ソーサのバットよりも、そのビッグネームによる集客力に期待しているのかもしれません。

 ソーサは2005年のシーズンが終わったらフリー・エージェントになるのだそうで、オリオールズにいるのも一年だけだろうと言われています。2006年からは日本でプレーするのではないかというこんな記事もありました。いずれにしても人気ガタ落ちのサミー・ソーサは、今年の成績いかんでは、首筋がさみぃ〜ソーサとなってしまうかもしれません。



ミンクよりインクを (2005/02/09)


 昨日のワシントン・ポストの縮刷版に、あの元NBA選手「デニス・ロッドマン」のヌード写真が載っていました。ちょっとびっくりしましたが、これは「PETA」という動物愛護団体の毛皮反対キャンペーンのためのポスターなのだそうです。横向きに座った全裸のロッドマンが、入れ墨だらけの肉体をさらしています。その写真をコピーしてこのサイトに載せちゃおうかとも思いましたが、肖像権と青少年の健全育成を考慮してやめました(右の写真はアマゾンからです)。

 ロッドマンのヌードより何より僕が感心したのは、「Think Ink, Not Mink (ミンクよりインクを)」というこのキャンペーンのキャッチコピーです。ここでインクとは当然、入れ墨の墨のことでしょうが、「Think」と「Ink」と「Mink」が見事に韻を踏んでいます。「(ミンクの)毛皮を着るくらいなら肌をさらそう」というキャンペーンには、これ以上のコピーはないでしょう。

 この「PETA」という団体については、今まで聞いたことはありましたが、あまりよく知りませんでした。正式名は「People for the Ethical Treatment of Animals (動物の倫理的扱いを求める人々)」といい、結構過激な団体のようです。ところでロッドマンの方ですが、40を過ぎてもまだ現役のバスケットボール選手みたいです。あの田臥勇太もいる独立リーグABAの「ロングビーチ・ジャム」というチームと契約しているとか。恐れ入りました。



春巻、夏巻、秋巻 (2005/02/10)


 先週末、ワシントン近郊のちょっとお洒落なタイ・レストランに行きました。そこで食べたのが、「Spring Roll(春巻)」ならぬ「Autumn Roll(秋巻)」です。春巻と何が違うのかと聞かれてもよく分かりませんが、普通の春巻に比べたらかなり細長かったです。全長20センチくらいはあったかな。中味は紫キャベツと春雨。でも、どうしてこれを「秋巻」と呼ぶのかは解明できませんでした。まあこの命名は、このレストランのシェフの単なる遊び心でしょうけど。

 それではどうして「春巻」は春巻と呼ばれるようになったんでしょうか。「ハンプクヨコトビ」さんによると、三つの説があるそうです。

1.唐時代の料理人「春暁」と言う人が作ったから
2.立春に作るチュンピン(春餅)から
3.春が旬の食材を包んだところから

 よくベトナム料理店などでは、油で揚げない「生春巻」がありますが、これは英語では「Summer Roll」と呼ばれています。ですから、こっちは「夏巻」です。この夏巻の方は、白いライスペーパーが涼しげで、冷やしても美味しい夏向きということで、こう呼ばれているんでしょう。僕はどちらかというと、ベトナムの夏巻よりも、先週食べた秋巻よりも、普通の春巻が好きです。

 ところで、この記事を書いてる間に、何故か「青巻紙、赤巻紙、黄巻紙」という早口言葉が頭を支配し続けていました。誰か、「春巻まく紙、夏巻まく紙、秋巻まく紙」と早口で言ってみてください。



ブリーフは短い、流行も短い (2005/02/11)


バージニア州の旗 僕の職場はワシントンですが、自宅はワシントン近郊のバージニア州北部です。そのバージニア州が、こんなに世界中の注目を集めたことが今まであったでしょうか。バージニア州議会に提出されていた「パンツ見えたら罰金」という州法案が、ついに葬り去られました。下院では可決されていたのですが、きのう上院で否決されたのです。この法案は、「バギー・パンツ」というダブダブのズボンをズリ下ろしてはくスタイルを標的にし、公衆の面前でブリーフやトランクスなどの下着をチラつかせている者に50ドルの罰金を科すというものでした。こんな冗談のような法案が州議会に提出され、しかも下院を通過してしまったので、法案を提出したハウエル州議会議員の事務所には世界中から取材の申し込みが殺到したといいます。

 でも、上院では当然のように否決。そもそも、こんなことを行政が規制しようとする方が間違いでしょう。バージニア州議会はもっと他に議論することはないんでしょうか。それに、仮に法案が可決されてこういう州法ができたとしても、まず取り締まるのは無理だと思います。バージニア州政府に「特別パンツ捜査課」なんかを作る予定だったんでしょうか。

 今日のワシントン・ポストには、この件で取材を受けたあるバージニア州の若者のコメントが載っていました。これを読んで、僕は思わず笑ってしまいました。

「今じゃ、あんな恰好をして下着を見せてるヤツなんかほとんどいないよ。あのスタイルが流行っていたのは4年くらい前のことだぜ」

 そういえば、一時期よく見かけたあのスタイルも、最近は一向に見かけません。バージニア州の議員さんたちも、もうちょっとファッションに敏感になった方がいいのかもしれませんね。



オリガミとキリガミ (2005/02/12)


 アメリカでは折り紙がメジャーになってきたのか、最近よく見かけます。娘たちの学校の図書館にも、折鶴がたくさん飾られているのです。書店でもオリガミ関係の本が結構売られていて、365枚の折り紙で出来ている「日めくり折り紙カレンダー」というのもあります。いろんな色の折り紙の裏に日付と折り方が印刷されていて、これを毎日めくり取って、折り紙を折れるようになっているのです。かなり難しい作品もあります。手先があんまり器用だとは言い難いアメリカ人に、果たしてこんな折り紙が折れるのかと、少し疑問です。

 実はこの「日めくりカレンダー」シリーズには、「切り紙バージョン」もあるのです。これも、毎日めくり取ったカレンダーで、切り紙ができるようになっています。こちらも、かなり手先が器用じゃないと、うまくできませんよ。

日めくり折り紙カレンダー日めくり切り紙カレンダー

 この「折り紙カレンダー」と「切り紙カレンダー」って、アメリカでどれくらい売れているんでしょうか。製造が中止にならずに毎年必ず売り出されているところを見ると、ある程度は売れているはずです。もしかしたら、我が家のようにアメリカ在住の日本人家族が、日本文化を懐かしむあまり買っているのかもしれませんけど。ということで、以下の作品は、娘たちと一緒に作った(と言うよりも、ほとんど僕が作った)折り紙と切り紙の作品です。

折り紙の象切り紙作品



チョコより甘いメッセージ (2005/02/14)


 毎年バレンタイン・デーのワシントン・ポストには、「別冊バレンタイン・デー特別版」が入っています。この特別版は、市民から投稿された「愛のメッセージ」ばかりを集めて掲載したものです。大抵は「I Love You」とか「Be My Valentine」とかのありふれたものですが、中にはユニークなものや感動的なメッセージもあります。去年もやりましたが、今年も「愛のメッセージ」のベスト・セレクションを書き留めておきます。今年は英語の俳句まで載っていて、これは上手く五七五に訳すのに苦労しました。

1.Love does not consist in gazing at each other but looking outward together in the same direction.(愛とは互いに見つめあうことではなく、共に同じ方向を見ることである)

2.If kisses were raindrops, I’d send you showers. If smiles were water, I’d send you the sea. (キスがもし雨粒ならば、あなたに豪雨を送るでしょう。笑顔がもし水ならば、あなたに海を送るでしょう)

3.You are the conductor who holds our symphony together.(あなたは、私たちが奏でるシンフォニーの指揮者です)

4.Valentine’s Haiku: Take my hand in yours, Walk eternity with me, Love lasts forever.(バレンタインの俳句:手をとりて、とわに歩もう愛のみち)

 さて、このワシントン・ポストの「別冊バレンタイン・デー特別版」ですが、今年は例年に比べてメッセージの数が少なくてびっくりしました。去年までは4〜5ページもあり、千くらいのメッセージが掲載されていましたが、今年はたったの2ページで500ほどのメッセージだけでした。これは何を意味しているのでしょうか。新聞に頼らずに、自分でカードを手渡したり、メールで電子カードを送ったりする人が増えているのかもしれません。ということで、僕の元にはある読者の方から電子カードならぬ「バーチャル・チョコレート」というのが届きました。食べられないけど、まあ太らないし、コレステロールも上がらないから良しとしよう。

バーチャル・チョコレート



もうひとつのカード社会 (2005/02/15)


 「アメリカはカード社会だ」と言うと、クレジット・カードのことだと思うでしょう。それもそうですが、もうひとつ、グリーティング・カードのやり取りがとても盛んなのです。誕生日やクリスマスやバレンタイン、その他にもいろんな記念日にカードを送ります。お見舞いのための「Get Well」カードや、離婚者を励ますカード、市民権獲得を祝うカードまであると聞きました。

 最近の統計では、アメリカの平均的な家庭では年に30枚のカードを買うんだそうです。去年一年間だけで、全米で75億ドルのカードが売れました。ここ数年のメールによる電子カードの普及があっても、実際に手にとって保存もできる「本物のカード」の売り上げは伸びているらしいのです。

 事あるごとにカードをやり取りする習慣は、こちらでは小さい頃から植え付けられています。例えば昨日のバレンタイン・デーには、うちの娘たちは、クラスメート全員にカードを配らなければなりませんでした。これは、半ば強制的に学校側から指示されるのです。義理チョコならぬ、「義理カード」という訳です。子供たちがカードを買ったり作ったりする機会が実に多いので、うちの妻は最近、コンピューターで色んなグリーティング・カードを作成できるソフトを購入してきました。

 さて、かく言う僕も、昨日は日頃の感謝の気持ちを伝えるために、妻にバレンタインのカードを送りました。昨日の昼休みにカードを買いに行くと、カード売り場はやはり人でごった返していました。カードを選ぶのにもちょっと苦労しましたが、結局、腹の出た中年男の描かれたユーモラスなカードにしました。ストレートなメッセージは照れくさいので、これで勘弁してください。この絵と共にどんなメッセージが刻まれていたのかは秘密です。バレンタインと中年太りの関係は、ご想像にお任せします。

バレンタインのカード



テレビへの政治介入〜アメリカ版 (2005/02/16)


 日本ではテレビ番組への政治介入を巡って、NHKと朝日新聞のバトルが繰り広げられているようですね。この件についてはネット上でも様々な議論があるようですが、以前から注目している政治家の河野太郎さんは、最近のメルマガでアメリカのメディアと比較しながら、「今回の件はままごと遊びで興味がない」と切り捨てています。

 実は最近、そのアメリカでも似たような事件がありました。連邦政府からも補助金を受けている「PBS」という公共色の強い放送局が、スペリングス教育長官からの「強い圧力」を機に、ある番組の放送を中止したのです。問題の番組は「Postcards from Buster(バスターからの便り)」という子供番組で、アニメのウサギである「バスター」が、いろんな場所を訪れていろんな体験をするという内容です。このシリーズのある回で、バスターがバーモント州の農場で出会った子供に家族を紹介されるシーンがありました。その子の母親はレズビアンで、二人の母親が出てきたのです。このシーンが教育長官の逆鱗に触れ、「レズビアンというライフスタイルに子供をさらすのは適当でない」という趣旨の手紙をPBSに送り、結局この回の放送は取りやめになったのです。

 この一件に関するアメリカの報道を、日本の「NHK問題」との対比で見てみると非常に面白いです。こちらの報道の多くは、「同性愛という社会の現実をどう子供に伝えるべきか」という点が議論の中心で、「それぞれの親や家庭の判断に任せるべきだ」とか、「多様な価値観やライフスタイルを子供に教えるのは公共放送の役目だ」という、いわば「本質の論争」が巻き起こっています。日本の報道のように政治介入自体を問題視したり、介入の是非を問うものは、僕が知りえる範囲ではありませんでした。まあ、スペリングス長官は文書で抗議したわけですから、かなり透明な形の政治介入であったわけです。このあたりも、日米の違いのような気がします。

 ところで、渦中に巻き込まれていたこのウサギのバスター君、日本語英語の両方でブログを書いています。この番組、日本でも放送されているのでしょうか。



愛知万博にブータンの笑顔 (2005/02/17)


「愛・地球博を応援します」 3月25日の開幕が迫ってきた「愛・地球博(愛知万博)」ですが、イマイチPR不足なんじゃないかという指摘を耳にします。確かにワシントンにいても、出張先のアジアでも、愛知万博の話題は皆無です。日本国内での盛り上がりはどうなんでしょうか。愛知万博の事務局には友人もいるし、何よりも、「世界各地での自然とのさまざまなつき合い方、知恵に学びながら、多彩な文化・文明の共存する地球社会を創ろう」という理念に賛同し、「メール人語」さんが立ち上げた「愛知万博の知名度向上プロジェクト」に参加することにしました。

 さて、この愛知万博で、皆さんはどのパビリオンに行きたいでしょうか。僕が一番行きたいのは、何を隠そう「ブータン館」です。僕が何度も訪れているブータンも、この万博に公式出展国として参加するのです。

 実は先日、ブータン在住の片山理絵さんという方からメールをいただきました。理絵さんのご主人が、万博の「ブータン館」の設計と展示デザインを担当しているので、是非PRしてほしいとのことでした。館内には「Wall of Smiles(笑顔の壁)」が展示されるということです。

 もう何度も書いてますが、ブータンは「GNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福)」というユニークな国家目標を掲げている国です。金銭的な豊かさによってではなく、幸せな心によってもたらされる素敵な笑顔を見に行きませんか。きっと、こんな笑顔に会えるはずです。ブータン館は、長久手会場の「グローバル・コモン1」に出展されることになっています。さあ、万博はブータン館へ行こう。



インフルエンザにビタミンC (2005/02/18)


 日本でもインフルエンザが猛威を振るっているようですが、こちらワシントンでも流行ってきました。先週くらいから、娘たちのクラスでもインフルエンザで欠席する子供たちが出始めました。我が家でも次女がやられて、今週二日ほど学校を休みました。僕自身も次女からうつされたのか、どうやらインフルエンザに感染したようです。でも、高熱は出ていないので、もしかしたら、ただの風邪かもしれません。

 さて、風邪を引いたのでビタミンCを補給しようと、最近飲んでいるジュースがあります。まずは、「Naked Juice」というブランド。このブランドのうち、「ストロベリー・バナナC」という一番ビタミンCが多いものには、450cc のビンの中に500%のビタミンCが入っています。要するに、一日に必要なビタミンCの5倍が入っているのです。

 次に飲んだのが、「Odwalla」というメーカーの「ストロベリーCモンスター」で、これには1000%、つまり10日分のビタミンCが入っていました。ちなみにこの「Odwalla」のジュース、僕は「オダワラ(小田原?)」と呼んでいるのですが、日本人は大抵そう呼んでいるようです。ということで、ビタミン効果でインフルエンザを撃退するつもりです。



タイラノールを平らげ〜る (2005/02/19)


 そうは言ってもビタミンCだけでは、インフルエンザは治らないだろうということで、風邪薬も飲んでいます。アメリカでは風邪薬の代表格と言えば「TYLENOL(タイラノール)」です。このタイラノールにもいろんな種類がありますが、今回僕が飲んでいたのが、インフルエンザ用の「TYLENOL FLU」というヤツ。6時間おきに二錠ずつ、三日ほど飲み続けて、今日で一箱24錠を平らげてしまいました。果たして効き目はあったのか。ハッキリ言って、症状はあまり改善していません。

 日本の薬は、大抵が「一日三回食後に服用」というパターンですが、アメリカの薬は「4時間おき、とか6時間おきに服用」というのが多いです。従って、食後じゃなくても、いつ飲んでもいいのです。でも胃に負担がかかったという経験はありません。

 と、ここまで書いてこの「タイラノール」について、ネットで検索していたら、何とこの薬は今や日本でも販売されているんですね。でも、商品名は「タイラノール」ではなくて、「タイレノール」のようです。いつから販売されているんでしょうか。少なくとも僕が日本にいた1994年までは、ありませんでしたよね。「空腹時でも飲める」というのは、日本では強力なセールス・ポイントなのかもしれません。売れ行きはどうなんでしょう。

 それとネットで調べたら、日本の「タイレノール」のCMには、山岡由実さんというモデルが出演していてかなり話題になっているらしいです。そのCMは、こちらから見られますよ。



エメラルドの予感 (2005/02/20)


 ワシントンはまだまだ寒い日が続いていますが、街のショー・ウィンドウはもう春一色です。この春の流行はグリーン系。しかも鮮やかなエメラルド・グリーンだとか。ワシントンでも、グリーンを纏ったマネキンを結構見かけますよ。インターネットで検索してみても、この春のエメラルド・グリーンのファッションは、下着から、キャミソールジャケットウェディング・ドレスまでありました。

 全くファッションとは関係ありませんが、僕自身「エメラルド」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、吉川晃司の「ラビアンローズ」という歌です。「エメラルドのカクテルに消える光の泡〜」という歌い出しが、妙に頭にこびりついて忘れられません。



アメリカ流の果物の定義 (2005/02/21)


娘:「パパ、トマトはフルーツだって知ってる?」
僕:「えっ、トマトは野菜じゃないの?」
娘:「違うよ、フルーツだよ。じゃあ、きゅうりは?」
僕:「きゅうりは野菜でしょ」
娘:「違うよ、きゅうりもフルーツ」
僕:「嘘でしょ」
娘:「嘘じゃないよ。この本、見てよ」

 6歳になったばかりの長女が、先日、学校の図書館から本を借りてきました。RIGBY 社というところから出版されている「Is it a Fruit?」というその本には、フルーツの定義が書かれていました。それによると、以下の三条件を満たすものは全てフルーツなのだそうです。

1.植物の一部であること。
2.花が咲いたあとに実った果実であること。
3.実の中に種が存在すること。


 冒頭の会話のように、この定義によると、トマトもきゅうりもフルーツになってしまうのです。事実、この本には、トマト、きゅうり、かぼちゃはフルーツであると明記されていました。この定義では、茄子もオクラもフルーツということになります。アメリカ流の教育に少しだけ不信感を持った瞬間でした。僕の中ではこれらは全て、疑いもなく野菜です。アメリカだって、トマトやきゅうりは野菜サラダには入っているけど、フルーツ・サラダには絶対に入ってないじゃないか。これはどう説明してくれるんでしょうか。

 そういえば、もう大分前ですが、「野菜さんチームと果物さんチームが野球をしました」というクイズがありましたよね。確か、こんなクイズでした。

野菜さんチームが一点リードで迎えた9回裏、果物さんチーム最後の攻撃は、ツーアウト・ランナーなし。ここで、果物さんチームにホームランが飛び出して、果物さんチームが劇的なサヨナラ勝ちをしてしまいました。さて、どういうことでしょう。

 このクイズの答えは、「ツーアウト・ランナーなし」というのは、ツーアウトでランナーに「梨」がいたので、そこで飛び出したホームランはツーラン・ホームランだったというものです。このクイズに、次のような奇特な答えをした友人がいました。

「野菜さんチームの内野を守っていたトマト選手が、自分が野菜か果物か分からなくなって、一緒にホームインしてしまったから」

 長女が借りてきた本を見ていて、そんな昔話を思い出しました。



硫黄島を忘れない (2005/02/22)


 今年の2月23日は、アメリカ軍が硫黄島に星条旗を立ててから丁度60年目です。アメリカ軍の兵士たちが、激戦地であった硫黄島の最高峰・擂鉢山に自分たちの国旗を立てたこのシーンは、こちらではとても有名です。アメリカの太平洋戦争勝利を象徴するシーンだとも言われています。我が家のすぐ近く、ワシントン近郊のアーリントン地区には、このシーンをモチーフにした「Iwo Jima Memorial」という記念碑も建っています。

 そもそもこのシーンは、AP 通信の Joe Rosenthal というカメラマンが撮影して有名になったものらしいです。彼はこの写真で、報道写真の最高の栄誉である「ピューリッツァー賞」も受賞しています。「硫黄島で生き残れたのは、雨の中を濡れずに歩くようなものだった」という彼の後の言葉が、島での戦闘がいかに激しかったかを物語っています。硫黄島の戦いでは、アメリカ側の死者が約6千人、日本側の死者は何と2万人を越えたそうです。あれから60年。今週、ワシントンでは様々な記念行事が行われています。



ボンズ憎けりゃ袈裟まで憎い (2005/02/23)


 サンフランシスコ・ジャイアンツのスラッガー、バリー・ボンズの昨日の記者会見は、かなり不評だったようですね。当然ながら記者の質問は「ステロイド疑惑」に集中したわけですが、ボンズの対応は、時に悪態をつき、時にはぐらかしの連続で、結局、核心には触れずじまい。今朝の「USA トゥデイ紙」によると、「メディアはみんな嘘つきだ。てめえのタンスが片付いていない時に、他人のタンスについてトヤカク言うな。まず自分のタンスを整理しろ」と記者たちに噛み付いたとか。

 このボンズの対応は、先日の記者会見で平謝りしたヤンキースのジアンビとは実に対照的でした。ボンズとジアンビは、アメリカの連邦大陪審で薬物の使用を認めたと報道されています。でもボンズの方はこの大陪審で、それをステロイドとは知らずに使用したと証言したようです。ボンズほどの大選手が、得体の知れないものを自分の体に注入するとは、僕自身は信じられません。

 メジャー・リーグは薬物疑惑で揺れています。かつてホームランを量産したホセ・カンセコによる、薬物使用暴露本も最近出版されました。このままでは、現在703本のホームラン記録を持つボンズが、ベーブ・ルース(714本)やハンク・アーロン(755本)のホームラン記録を破っても、お祭ムードにはならないでしょう。

 そのボンズですが、昨日の記者会見には、黒いニット・シャツにブルー・ジーンズというラフな格好で現れたそうです。悪態をつかれた記者たちにとっては、このボンズの服装も気に入らなかったことでしょう。「ボンズ憎けりゃ袈裟まで憎い」とは、このことです。



コンディーはセクシーか? (2005/02/25)


 新国務長官になったコンドリーザ・ライス(コンディー)さんが、今週初めドイツの米軍基地を訪れましたが、その時のファッションがちょっとした話題です。黒いミニスカートにハイヒールのブーツ。そして上着は、ふくらはぎまである長い金ボタンの黒ジャケット。今日のワシントン・ポストは、「STYLE」セクションの一面でこのファッションを解説し、「sex(性)」と「power(力)」の象徴と評していました。

 実は、僕が昨年スリランカとブータンに出張した際、このライスさんのことをセクシーだと言っていた人が複数いたのです。だから彼女は、南アジアの男性には人気があるタイプなのかもしれません。それに2001年には、イスラエルのシャロン首相がライスさんとの会談後に、「綺麗な足に目が行って、会談に集中できなかった」と記者に漏らしたという事実もあるようです。僕自身は彼女をあまりセクシーだとは思いませんが、実際に会ったことがあるわけではないので断定は避けます。まあ、「蓼(たで)食う虫も好き好き」といったところでしょうか。おっと、ライス長官を「蓼」なんかに例えて申し訳ありませんでした。ライスさんだから「米(こめ)食う虫も好き好き」と言っておきましょう。

 ライス長官は今50歳。早くも2008年の大統領選挙に彼女を押す動きがあります。既に、こんなサイトこんなサイトも立ち上がっていました。彼女は少女時代、ホワイト・ハウスの鉄格子の前で「お父さん、今は肌の色のせいで立ち入りが禁じられているけれど、いつかきっとあの家に入るわ・・」と父親に誓ったそうです。2008年、ヒラリーとの一騎打ちなんてことになれば、面白そうではありますが。



バルーン人形は嵩(かさ)ばる〜ん (2005/02/26)


 高さ2メートル以上もある巨大なバルーン人形。ここ数年、ワシントン界隈でよく見かけるようになりました。一般家庭の庭先や商店の店頭などに、季節や行事に応じていろいろな種類のバルーン人形が飾られています。例えば、イースターが近づけばウサギのバニー人形、ハロウィンには幽霊やフランケンシュタイン、クリスマスにはサンタクロース、バレンタインにはテディ・ベアなどなど。この他にも、ディズニーやテレビのキャラクターといったバルーン人形もあります。巨大で嵩(かさ)ばるだけに、一般家庭では庭が広くないと置けません。その点、アメリカの家は敷地が広いので、こういうのを飾っている家が少なからずありますね。我が家では、まだ買ってませんけど。

 さて、一番右の雪ダルマですが、アメリカでは必ず三段重ねの「だんご三兄弟」状態です。従って、我が家の娘たちに雪ダルマの絵を描かせると、当然この三段重ねを描くことになります。




怠慢なスーザン (2005/02/27)


 昔々あるところに、スーザンという名の女中さんがいました。スーザンが仕える家は大家族で、彼女はいつも大忙しでした。スーザンには、この家で働き始めたころから、ある不満がありました。それは、料理を鍋から家族全員分の皿に盛り付け、一皿一皿を食卓まで運ぶのは相当の手間がかかってしまうということでした。彼女は、この作業をもっと効率よくできないかと必死で考えました。

 ある日スーザンは、どこからかクルクルと回る回転台を見つけてきて、食卓の上にセットしました。その日からスーザンは、料理をひとりひとりの皿に盛り付けることをやめ、料理の入ったいくつかの大皿をその回転台の上に置くようになりました。そして、その台を回しながら料理を大皿から自分の皿に取り分けるのは、それぞれ食べる人の役目にしたのです。

 以上の話は僕の勝手な想像ですが、中華レストランの丸テーブルの上に載っている回転台を、英語で「Lazy Susan(怠慢なスーザン)」と呼ぶのをご存知でしょうか。こういう名前が付いているからには、名前の由来は上に書いた僕の想像と大差ないのではないでしょうか。でも僕なら、「レイジー・スーザン」ではなくて「スマート・スーザン」と命名しますが。

 どうして、こんなことを書いているかというと、我が家のダインニング・テーブルは中華風の円卓で、上にはこの「レイジー・スーザン」が載っているからです。うちのダイニング・ルームは正方形なので、テーブルは丸いものがいいだろうと、わざわざ中国家具を売っているお店を見つけて買いました。

 ちなみにこの回転台、中国の発明かと思っていたら、そうじゃないようです。ネットで調べていたら、日本人の発明だということが分かりました。しかも、この回転台こそが回転寿司発祥のヒントになったのだとか。今度うちの食卓にアメリカ人が座ったら、「レイジー・スーザン」は日本人の発明だよと教えてあげよう。



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