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WASHINGTON 通信(March 2005)



敵に塩、雪にも塩 (2005/03/01)


 二月最終日の昨日、ワシントンはまたまた雪。娘達の学校は再び休校だったので、僕はまた有給休暇を取る羽目になりました。

 日本で北国に住んでいたときは、毎年、冬になる前に車のタイヤ交換をしたものです。以前はスパイク・タイヤ、それが粉塵公害で禁止されてからはスタッドレス・タイヤでした。しかしアメリカではタイヤ交換などしません。年中、同じタイヤを使っています。こちらでは雪が降ると除雪車やら融雪車やらがフル稼働して、道路の雪を取り除くからです。それが間に合わない程の雪が降れば、仕事を休むまでです。

 このように融雪剤をよく撒くせいか、雪が融けると道路が真っ白になっていることがあります。融雪剤には、塩化カルシウムとか塩化ナトリウムがよく使われているようですが、要するにあの白い色は塩分なんですね。どうして塩で雪が融けるかというと、おそらく中学校の理科で習った「凝固点降下」という原理でしょう。純粋な水は零度で凍るけど、不純物が混ざれば凝固点が下がって凍りにくくなるという訳です。

 融雪剤で白くなった道路を見ていたら、「こんなに塩を撒いて環境に影響はないのか」と心配になりました。というのは、津波に襲われたモルディブを訪れた時、海水の塩害で果樹がことごとく枯れていたからです。あの融雪剤の塩分だって、いずれ雪解け水や雨水に流されて地中に入り、そして川や湖沼にも到達するはずです。そんなことを思って融雪剤について検索していたら、こんな記事を見つけました。我が故郷の青森県が、産官学の共同研究で環境に優しい融雪剤を開発したというではないですか。原料は青森県ならではの、リンゴの搾りかすから作る酢酸とホタテ貝殻に含まれるカルシウムだそうです。こういうのを世界に普及させてほしいものですね。



バンパー・スティッカーを剥がさない理由 (2005/03/02)


 少し前のワシントン・ポストにとても興味深い記事がありました。それによると、2004年11月の大統領選挙から4ヶ月が経過した今でも、「ケリー支持」のバンパー・スティッカーを剥がしていない車がワシントン界隈には結構あるというのです。剥がすのを忘れていたり、面倒くさいから貼ったままにしているのではなく、多くが確固たる意志に基づいて貼り続けているらしい。その意志とは、「ブッシュを選んだのは私ではありません」とか、「現政権を支持していません」というメッセージを明確に表明したいというもの。

 この記事を受けて、ちょっと僕なりに調査をしてみました。「ケリー支持」のバンパー・スティッカーがどれくらい剥がされずに残っているのか、調べてみたのです。まず先週のとある日の昼休み、ワシントン中心部の数ブロックを歩き回って、路上駐車されている車のバンパーを確認しました。30台くらいの車のうち、4台に「ケリー支持」のバンパー・スティッカーを発見しました。次に先週末、ワシントン近郊のとある公共施設の駐車場に止められていた車を見たところ、十数台のうち二台にケリーのバンパー・スティッカーが貼られていました。いずれの場所でも、ブッシュを支持するバンパー・スティッカーは皆無でした。ちなみにワシントンは、先の大統領選挙で投票者の9割がケリーに投票したという土地柄です。

 僕が日本で英会話を習っていたミッシェルさんというアメリカ人は、「アメリカのいいところは、選挙戦でいくら激しく戦っても、大統領が一旦決まれば、その大統領の下に国民が結束しようとすることだ」と言っていました。彼女が言っていたアメリカの「選挙後の結束」はどうなってしまったのでしょうか。少なくとも現大統領の下では、アメリカは結束していません。剥がされないバンパー・スティッカーがそれを物語っています。



意味も知らずに漢字のタトゥー (2005/03/03)


 アメリカでは漢字のタトゥー(刺青)を入れている人を時々見ますが、おとといのワシントン・ポストの無料タブロイド版「EXPRESS」に、その漢字タトゥーに関する記事がありました。それによると、自分の体に刻んだ漢字の意味もよく理解せずに、漢字の神秘さや異文化への魅惑といった理由のみでこういうタトゥーを彫る人が結構多いんだそうです。その結果、誤字や意味不明な漢字の刺青が少なからず存在しているとか。

 この記事によると、あの「ブリットニー・スピアーズ」も漢字のタトゥーをお尻の近くに入れているそうです。彼女は「mysterious」という意味だと信じ込んで、ある漢字一字を彫ったらしいのですが、後にその漢字の意味は「strange」だと判明して怒り狂ったそうです。

 さて、そんなアメリカの間違い漢字ばかりを集めたブログがありました。アリゾナに住む中国人のタンさんがやっている「Hanzi Smatter 一知半解」というブログです。タンさんは、「漢字タトゥーを彫る前に、もっと意味をよく調べればいいのに」と嘆いていますが、全く同感です。そんなタンさんのブログに、昨日コメントを書き込んでみました。僕とタンさんのやりとりを訳すと、大体こんな感じです。

慶長:ブリットニーのお尻にはどんな漢字が彫られているんでしょう。彼女が「mysterious」だと思い込み、実は「strange」という意味だったというその漢字は、「奇」ではないでしょうか。

タン:その通りです。ブリットニーのタトゥーは「奇」という漢字です。実はブリットニーにこのタトゥーを彫った男に会ったことがあるのですが、「あなたはこの漢字の本当の意味を知っていたのですか」という僕の質問に答えてくれませんでした。



アメリカ国歌とベースボール (2005/03/04)


 昨日は三月三日。日本では雛祭りですが、アメリカでは国歌が制定された日なのです。アメリカの国歌はオリンピックやメジャー・リーグ中継などでお馴染みですが、曲名は「Star Spangled Banner」といいます。この曲は、1931年の三月三日にアメリカ連邦議会で正式な国歌と定められました。

 実はこの「Star Spangled Banner」は、国歌として制定されるよりかなり前に作られた曲です。その曲がアメリカ国歌になったのは、「メジャー・リーグのおかげだった」という説があります。第一次大戦が行われていた1918年。メジャーの選手たちも多くが戦地に借り出されていました。そんな中で行われたワールド・シリーズ第一戦の七回表が終わったところでした。通常なら、例の「Take Me Out to the Ball Game」が演奏される場面ですが、その日のバンドが突然「Star Spangled Banner」を演奏したそうです。これに応えて、愛国心を刺激された観客の大合唱が起こったといいます。

 これがきっかけで、以後この曲はベースボールに欠かせないものとなり、国民の間に一層定着したらしいのです。ですから、あのワールド・シリーズがなかったら、アメリカの国歌は違う曲になっていたかもしれません。僕はこの話を、最近読んだ「野球は言葉のスポーツ」という本で知りました。

 僕自身、アメリカにもう何年も住んでいますが、アメリカ的な価値観やアメリカらしい物の中には、好きなものも嫌いなものもあります。その中で「好きなものを二つ挙げろ」と言われたら、ベースボールとアメリカ国歌と答えるでしょう。愛国心を煽るような歌詞はともかく、あの国歌の勇壮なメロディーがとても好きなのです。何か、体の中の熱き血を鼓舞させられるようなメロディーですよね。だから、スポーツの試合前には打ってつけの曲なんだと思います。



旬の食材には旬の包丁 (2005/03/05)


 アメリカはカタログ・ショッピングがとても盛んなようです。一度カタログで何かを買うと、次々に関連商品のカタログが送られてきます。我が家も何度かカタログ・ショッピングをしたので、今では毎日決まって2〜3冊のカタログが届くのです。先日、そんなカタログのひとつを何気なく眺めていたら、刃に漢字を彫り込んだ包丁に目が留まりました。その漢字とは、「旬」という一字でした。

 その包丁は、ケン・オニオンさんという有名なナイフのデザイナーが作ったもので、「Kershaw」という会社から販売されています。この包丁の特長は、人間工学を意識して設計された「柄(え)」でしょう。見事な流線型で、とても持ちやすそうです。「Kershaw」という会社は、どうやら岐阜県関市に生産拠点を持つ「貝印グループ」の子会社みたいです。「貝印」と言えば髭剃り用のカミソリが有名ですが、包丁も作っていたんですね。関市については、ドイツのゾーリンゲンと並ぶ刃物の産地だと、大昔、社会の時間に習った記憶があります。

 さて、カタログによると、この「旬」の包丁の値段は199ドルです。和包丁の相場は知りませんが、ちょっと高いですね。そもそも、「アメリカ人にとって料理とは、電子レンジでチンすることだ」と言われるほど、この国の普通の人たちは普段あまり料理をしません。ですから、この国でこういう包丁が売れるのかどうか、はなはだ疑問です。この包丁は、一般家庭向けというよりは、多分レストランのシェフや板前さん向けなのでしょうね。




全日空のおもてなし (2005/03/07)



 ワシントンと東京(成田)を結ぶ直行便は現在のところ全日空(ANA)しかありません。僕は年間最低10回くらいはその全日空の国際線に乗っていますが、他の航空会社に比べたら全日空のサービスは一貫して優れていると思っています。僕がやっている機内食と機内サービス評価の「グルメですかい」というサイトでは、全日空は長い間2位をキープしているのです。

 さて、その全日空ですが、最近ワシントン界隈でよく見かける面白い広告を出しています。その広告は、機内でメガネをかけたまま眠っている乗客のメガネを、スチュワーデスさんが外してあげようとしている構図です。そこに一言、「ATTENTIVE(おもてなし)」と書かれているのです。この広告はワシントンの地下鉄構内の広告スペースや、エコノミストなどの雑誌にも載っていることがあります。

 僕はこの広告を初めて見た時から、とても気になっていました。僕は地上ではもっぱらコンタクト・レンズを利用していますが、機内ではメガネをかけています。ですから、機内で眠るときは当然メガネをかけたままです。でも、メガネをかけたまま全日空の機内で眠りこけていても、僕はスチュワーデスさんにメガネを外してもらったことが一度もありません。もう全日空には数え切れないほど乗っているのにです。これでは「看板に偽りあり」だなあと思ってしまいますよね。

 そもそも、メガネをかけて眠っている乗客のメガネを外してあげることが、「おもてなし」と言えるのでしょうか。僕なんかド近眼なので、眠っている最中にメガネを外されたら、目が覚めたときに何も見えずに焦るでしょう。そういう意味では、個人的には「おもてなし」の恩恵を受けなくて結構なのです。でも、やっぱりあの広告は気になります。誰か、機内でメガネを外された経験のある人がいたら、是非教えてください。



産休 VERY MUCH ! (2005/03/08)


 僕が勤める世銀では、この三月から女性職員の産休に関するルールが変わりました。主な変更事項は、以下の通りです。

1.女性職員のための有給の産休(maternity leave)が暦上の12週間から勤務日数換算で60日になった。
2.今までは有給の産休は三人目の子供までしか認められていなかったが、無制限になった。
3.出産ではなく養子縁組により子供が増えた場合にも、有給の「maternity leave」が60日間与えられるようになった。

 特筆すべきは、二番目と三番目でしょう。まずは、産休が適用される子供の人数制限の撤廃。子供を何人産むかなんていうのは、家族が決めることで、職場の人事政策が影響を与えてはいけないということでしょうか。今回の変更によって、より家族に優しい人事政策になったと言えるでしょう。

 次に、養子をもらう場合の「maternity leave」ですが、こういうのが存在していることを僕自身は今まで知りませんでした。養子をもらう場合も出産と同じ日数の休暇が与えられるということは、「maternity leave」というのは母親の産休というだけではなく、新たに増える家族を迎える準備のための休暇と考えた方がいいのかもしれません。実際、我が家の隣のアメリカ人家族にはベトナム人の子供がいるし、うちの娘たちが去年まで通っていた保育園には、中国人の子供を養子にしていた白人もいました。海外から養子をもらうには、やっぱりそれなりの準備期間が必要なので、こういう休暇制度が必要なのでしょうか。

 ちなみに、世銀の「paternity leave(子供が産まれたときに父親が休める休暇)」はと言えば、現在5日だけです。長女が産まれたときは3日だけだったので、これでも増えた方です。「maternity leave」との差は55日ですが、男の僕としてはこの差がちょっぴり不満です。



ワシントンからもヨン様ツアー (2005/03/09)


 先日ワシントン近郊で日本食料品を販売している店に行ったら、「冬のソナタ・ロケ地巡りツアー」と書かれたチラシが置かれていました。それによると、ワシントンから日本へ帰るついでに、韓国まで足を伸ばしてロケ地巡りをするツアーが発売されているらしいのです。僕自身は、「冬のソナタ」も「ヨン様」もよく知りませんが、日本で大ブームだということくらいは知っています。そのブームがワシントンまで押し寄せてきたのかもしれません。

 このツアーを企画しているのは、ワシントンにも支店のある日系の旅行会社でした。チラシによると、二泊三日の韓国ロケ地巡りと、ワシントンからソウルまでの往復航空券を含んだパッケージ料金は999ドルからとなっています。当然、日本にも立ち寄れるチケットだそうです。ワシントンからのこのツアー、どれくらい売れているんでしょうか。



赤信号、平気で渡るアメリカ人 (2005/03/10)


 「日本人は、赤信号だと車が来なくても渡らない。いつ道を渡るべきかという決断もできないヤツらだ」

 アメリカ人がこんなことを言うのを僕は何度も聞いたことがあります。特に、日本に行ったことがあったり、日本のことをちょっと知っているようなアメリカ人がこう言います。でも、それって違うんじゃないかなあと思うのです。決断ができないんじゃなくて、交通ルールを守ろうとしてるんですよね。それって、責められることじゃなくて、褒められるべきことではないのかなあ。まあ、「赤信号で道を渡る」なんていう小さな決断力はどうでもいいけど、おそらくもっと大事なことにも決断力のない日本人が多いから、こんなことを言われてしまうのかもしれません。

 方やアメリカ人は、赤信号でも車の流れがちょっと途切れると、平気でどんどん道を渡ります。ワシントン中心部の「ペンシルバニア通り」は両側で6車線の道路ですが、こんな広い道路でも赤信号で渡る人がひっきりなしです。片側から来る車が途切れると渡り始め、道路の中央で逆側からの車が来なくなるのを待っている人もよく見かけます。自分はといえば、人の流れにつられて渡ってしまうことがたまにありますが、やっぱり青信号になるまで待つことの方がずうっと多いです。僕の場合は決断力がないと言うよりは、臆病なだけですけど。



春を待つ冬芽(ふゆめ) (2005/03/13)


 三月も半ばだというのに、ワシントンはまだまだ寒い日が続いています。今晩はまた雪が舞うかもしれないそうです。それでも、庭を観察すると、確実に春が近づいている証拠を見つけることができます。

 そのひとつが、紫陽花(あじさい)の冬芽。葉の落ちた枝の先に、冬芽が赤く萌え出し、ふくらんできていたのです。いろんな角度からデジカメで接写したら、見ようによっては、大きな冠か帽子をかぶった人の顔のように見えるものもありました。皆さんは何に見えますか?




トイレットペーパーに環境税 (2005/03/14)


 AP通信によると、「トイレットペーパーに課税する」というユニークな州法案がフロリダ州議会に提出されたらしいです。1ロールのトイレットペーパーにつき2セント課税すると、毎年5千万ドルのお金が州政府のフトコロに入るということです。法案が通過すれば、この税収は州内の下水道施設の整備に充てられということですから、これは一種の環境税ですね。

 さて、この法案に対するフロリダ州ジェブ・ブッシュ知事のコメントが笑えます。彼は「トイレットペーパーが高くなれば、人々はトイレットペーパーの使用量を減らすかもしれない。それは、必ずしもよいことではない」と述べたそうです。僕は、このコメントを「きちんと拭かないのはよくない」という意味に解釈しましたが、どうでしょうか。

 そもそも、一個あたりたった2セント値上がりしたくらいで、トイレットペーパーの使用量に影響が出るかどうかは疑問です。でも、将来もし課税額が上がって、もっともっとトイレットペーパーが高くなったら、フロリダの人たちはどうするのでしょうか。

1.トイレは学校や職場で済ます人が増える。
2.ウォシュレットが普及する。
3.その他(お考え下さい)。

 そういえばウォシュレットって、アメリカでは見たことないですね。僕は、たまに日本のホテルなどであれを使うと感動します。このトイレットペーパー課税を機に、フロリダでウォシュレットが普及、なんてことになれば面白いのに。



去年はセミ、今年はナショナルズ (2005/03/15)


 メジャー・リーグはオープン戦が真っ盛りですが、我がワシントン・ナショナルズはなかなか好調のようです。昨日も降雨ノーゲームで参考記録ながら、僕が期待している大家投手がドジャースを三回までパーフェクトに抑えました。これで大家は、オープン戦計6イニング投げて無失点と、去年の怪我から完全に復活したと言えるでしょう。

 そのナショナルズの公式戦チケットが、今週から発売になったのです。僕も四月末のメッツ戦のチケットをネットで購入しました。この試合に大家が先発してくれることを、今から密かに願っています。チケット発売開始の日のワシントン・ポストには、「去年はセミ、今年はナショナルズ」というキャッチ・コピーが掲載されていました。そう言えば「17年ゼミ」の大発生で、ワシントンの去年の夏は、セミの話題ばかりでした。今年は新チームのナショナルズが、去年のセミに負けないくらいの話題をワシントンに巻き起こす存在になれるのでしょうか。

ワシントン・ナショナルズのキャップ シーズン開幕に備えて、先日僕もナショナルズの帽子を買ってきました。本拠地用の赤い帽子は似合いそうもないので、ビジター用のネイビーにしました。この数年は、夏になるとメッツの帽子をかぶっていたのですが、今年からはやはり地元ナショナルズに肩入れします。GO ナショナルズ!

○ ナショナルズの帽子・・・27ドル
○ メッツ戦の内野席チケット・・・45ドル
○ 自分の住む街にメジャーのチームがあるという幸せ・・・プライスレス



セグウェイで行くワシントン・ツアー (2005/03/16)


 「SEGWAY(セグウェイ)」をご存知でしょうか。環境にやさしい次世代の乗り物と言われ、立ったまま乗る電動スクーターです。このセグウェイにはアクセルもブレーキもなく、主に重心移動だけで操作するのだそうです。スピードは時速20キロくらいまで出るといいます。アメリカやフランス、カナダなどではセグウェイで公道を走れるのですが、日本では道路交通法の規定で無理なんだそうです。アメリカで購入すると、値段は大体5千ドルくらいします。

 実は、このセグウェイに乗ってワシントン市内を周るシティ・ツアーがあるんです。冬の間はやっていませんが、今年も昨日の3月15日からスタートしました。4時間かけて、ホワイトハウスや連邦議会議事堂などの名所を周るそうです。最初に30分間、セグウェイの操縦方法の講習があるというので、初めてでも多分大丈夫でしょう。料金は65ドル。僕もいつか参加してみたいです。



へっぴり腰の抱き枕 (2005/03/17)


 毎日のように送られてくるカタログ販売の冊子を見ていたら、またまた面白い商品を発見しました。「MOGU」というブランドの、こんな「へっぴり腰」の抱き枕です。大きさは110センチくらいで、中には無数の発泡ビーズが入っているらしい。これで99ドル95セント。高いのか安いのか分かりません。でも、これで快眠できるなら買ってみたい気もします。

 実を言うと、僕は「抱き枕」が大好きなのです。僕と「抱き枕」との最初の出会いは、インドネシアでした。まだ20代の頃、ジャカルタのあるゲストハウスに泊まっていた僕は、円筒状のシンプルな抱き枕を抱いて毎日寝ていました。それ以来、あの心地よさが病みつきになってしまったのです。今でも枕を抱いて寝ると、何故か心地よく眠れます。ちなみに、熱帯のインドネシアでは、年中暑いので掛け布団を掛けて寝る習慣がありません。それでもお腹が冷えないように、「抱き枕」を抱いて寝るんだと聞きました。

 先ほどネットで調べていたら、「MOGU」というのは「エビス化成」という日本の会社のブランドだということが分かりました。ということは、この「へっぴり腰」も日本からの輸入品だったんですね。日本の枕というと、この他にも最近アメリカのマスコミで話題になっていたものがありました。こんな「ひざまくら」やこんな「うでまくら」です。こういうの、日本では実際に売れているんでしょうか。



アメリカのバースデイ・ビジネス (2005/03/18)


 先週末、6歳の長女のクラスメイトのお誕生会がありました。そのお誕生会は、近くの公立高校の温水プールで行われたのです。まずプールで一時間くらい遊んだあと、「Happy Birthday To You」を歌って、ケーキを食べてお開きになります。実は、先々週も別のお誕生会があったのですが、そっちは、あるテニス・クラブで行われました。テニスのインストラクターが子供たちにテニスを教え、その後、ケーキを食べて終わりました。先月は、スケート・リンクでお誕生会がありました。最近はその他にも、ボーリング場や体操のジムなどで娘の友達のお誕生会がありました。

 アメリカではこのように、子供たちのお誕生会を企画・運営してくれる「バースデイ・ビジネス」なるものが随分と盛んなのです。当然ながら、マクドナルドやピザ屋さんなどの外食産業もこういうサービスを提供していますが、上記のようにありとあらゆる「バースデイ・ビジネス」が存在するのです。親にとっては、自分のうちでお誕生会を開くより、こういう所にアウトソーシングした方がずうっと楽ですよね。テーブル・セッティングや飾り付けなどもしなくていいし、アクティビティを考える必要もありません。お金を払って子供たちを預けてしまえば、あとは見守っているだけでいいのですから。

 ということで、先月の長女の誕生日の際に、うちでも初めてお誕生会をアウトソーシングしてみました。妻が選んだのは、ある劇団がやっている小劇場。まず、劇団員が子供たちにちょっとした演劇風の役回りを教え、それから皆であやつり人形を作った後、ケーキを食べて終わりです。お誕生会のあとは、この劇団の演劇を観賞するというオプションまでついていました。ところで、僕が子供の頃には、お誕生会なんて開いてもらった記憶はありません。それに比べると、今の子供たちは幸せですね。



PEACHは桃色ではない。 (2005/03/20)


 今日は色っぽい話です。何年か前に娘たちを連れて日本に帰ったとき、ぬり絵用にクレヨンを買いました。そのクレヨン・セットの中に「うすだいだい色」という耳慣れない色があったのです。よく見るとその色は、僕らが子供の頃に「はだ色」と呼んでいた色でした。あれは多分、「いろんな人種には、いろんな肌の色がある」という事実に配慮して、いつからか色の名前を変えたんでしょうね。

 似たような色の改名が英語にもあったということを、しばらく前に「必要な事は全て幼稚園で学んだ」という本で知りました。僕らが「はだ色」と呼んでいたあの色は、英語では以前「flesh color(人肉色)」と呼ばれていたんだそうです。その名前がやはり、人種平等運動がきっかけで変わりました。今は、何と「peach color(桃色)」と呼ばれているのです。

 日本語の「桃色」は英語で「ピンク」ですが、英語の「peach color(桃色)」は元の「はだ色」なのです。ちょっとややこしいですね。結局あの色を英語で「peach」と呼んだのは、桃の皮の色ではなくて、桃の果肉の色に近いからでしょう。ちなみに「flesh」から「peach」に改名されたのは、アメリカでは1962年のことだそうです。日本が「はだ色」を「うすだいだい色」と呼び始めたのはいつ頃か分かりませんが、アメリカの改名よりずうっと後のはずです。



ワシントンの無料新聞 (2005/03/22)


 ワシントンには主な無料新聞が二つあります。最近発行されるようになった「The Examiner」と、ワシントン・ポストの無料タブロイド版「EXPRESS」です。これらの無料新聞(フリーペーパー)はどうして採算が取れるのだろうかと思っていたら、広告収入なんだそうです。そもそもアメリカの一般的な新聞は、収入の約8割を広告に頼っているらしいのです。販売収入はたったの2割。この広告による収入を少しだけ引き上げて、10割にしたのが無料新聞ということになります。広告の単価は発行部数に比例するそうなので、無料で数多く配れば配るほど、広告収入が増える仕組みです。

 さてアメリカでは、こういった無料新聞やインターネットでのニュース配信との競争で、一般紙の売れ行きは下降の一途をたどっています。先日のワシントン・ポストによれば、60年代終わりには約76%のアメリカ人(18歳以上)が新聞を毎日購読していたのに、この数字は今や53%にまで落ち込んでいるそうです。インターネットで世界中の様々なニュースが読める現代では、新聞販売が苦戦するのも当然でしょう。これからの新聞はどうなっていくのでしょうか。長期的には何らかの淘汰が起こるのは避けられないのかもしれませんね。



パンダが発砲?! (2005/03/23)


 突然ですが、英語の問題です。次の二つの文章の違いに注意して、日本語に訳してみてください。

1.A panda eats shoots and leaves.
2.A panda eats, shoots and leaves.

 どうですか?二つの文章の違いは、「eats」という単語の後にカンマがあるかないかだけです。あとは全く同じ英文ですが、これだけで意味が全然違ってしまうのです。

 答えを書く前に、少しヒントを差し上げます。英語で二つの単語を並列に並べるときは、「and」を使って「A and B」と書きますよね。では、三つ以上の単語を並列に並べるときはどうでしょう。三つなら「A, B and C」となり、四つなら「A, B, C and D」となります。五つ以上の場合も同じように、最後の単語の前にだけ「and」を入れて、あとはカンマで区切るのです。これを頭に入れておいて、上の二つの文章をもう一度見てみてください。

 すると、1番の文章では「shoots」と「leaves」という二つの名詞が、「eats」という動詞の並列目的語になっていることが分かります。ところが2番の文章では、「eats」と「shoots」と「leaves」の三つが並列に並んでいることになり、これらは全て「a panda」を主語にした動詞だということが分かるのです。「shoots」が名詞なら「shoot(若枝)」の複数形だろうし、「leaves」が名詞なら「leaf(葉)」の複数形だろうということになります。しかしながら、「shoots」と「leaves」が動詞ならば、「shoot(撃つ、発砲する)」と「leave(去る、出発する)」の三人称単数形だということになりますよね。従って、模範解答は以下のようになります。

1.パンダが若枝と葉っぱを食べる。
2.パンダが食事をし、発砲して、立ち去る。

 どうしてこんなことを書いているかというと、妻が最近「Eats, Shoots & Leaves」という本を読んでいるからです。この本はカンマやコロン、アポストロフィーなど英語の句読点の正しい打ち方を解説した本で、イギリスではベストセラーになりました。こちらアメリカでも、結構読まれているということです。この本が二ヶ国でベストセラーになったのは、「英語のネイティブスピーカーでさえも、句読点の使い方がよくわからない人が多いから」なのかもしれません。

 ちなみに、本のタイトルと同名のウェブサイトもありました。このサイトでは、カンマやアポストロフィーの打ち方のテストもできるようになっています。僕も早速やってみましたが、全12問中、ひとつだけ間違えてしまいました。



KFCのラップトップ (2005/03/25)


 今週は娘たちが春休み。週の前半は僕が有給休暇をとって子守り、週の後半は妻が有給をとりました。料理のできない僕にとって、こういう時に子供たちのランチをどうするかは悩みの種です。月曜の昼、娘たちに聞くと「KFC」に行きたいと言うではありませんか。ということで、かなり久しぶりに「KFC」に行きました。

 娘たちが食べたのは、「Kids Laptop Pack」という箱詰めランチ。この「Laptop」のメインは、「マカロニ&チーズ」や「マッシュポテト」、「コーン」などから一品選べるようになっていました。それにチキンとアップル・ソースとフルーツ・キャンディにジュースが付いて3ドルちょっと。結構、リーズナブルな値段でしょう。

 うちの娘たちがメインに選んだのは、二人とも当然のように「マカロニ&チーズ」でした。これは、マカロニを溶ろけるチーズで煮込んだだけの料理ですが、アメリカの子供たちの大好物なのです。こちらの大抵のファミリー・レストランでは、子供向けの料理の定番として欠かせないメニューになっています。僕はどこが美味しいんだか分かりませんが。

 さて、火曜日の昼。どこに行きたいかと娘たちに聞くと、またまた「KFC」という答え。仕方がないので二日連続で「KFC」で同じランチを食べました。本音を言えば、うちの娘たちにはあんまりアメリカのファースト・フードのファンになってほしくないです。彼女たちは、「KFC」が「Kentucky Fried Chicken(ケンタッキー・フライド・チキン)」の略だということを知らなかったようですが、「Kodomo が Futoru Chicken(子供が太るチキン)」と教えようかなと思ったくらいです。




フラフープが得意なアメリカ人 (2005/03/26)


 少し前に、「フラフープが欲しい」と長女が言うので買いに行きました。何でも、学校で体育の時間にフラフープをやったのだそうです。で、買ったお店が、文字通りスポーツ用品なら何でも揃う「Sports Authority」でした。体育の時間にやったり、スポーツ用品店で売っていたりするのですから、この「フラフープ」というのはスポーツなんでしょうか。

 その買ってきたフラフープに僕も挑戦してみましたが、全然できません。せいぜい5秒くらいしか回せません。さすがに娘たちの方がずうっと上手いです。

 子供の頃からやっているせいなのか、アメリカ人は一般にフラフープが得意な人が多いようです。長女の同級生であるローレンちゃんのお母さんは、うちの娘たちの前で100回連続で回したそうです。ネットで調べてみたら、フラフープの世界記録保持者もローズさんというアメリカ人でした。1987年に作られた記録ですが、ローズさんは90時間もぶっ続けでフラフープを回したのだそうです。食事やトイレはどうしたんでしょうか。ちなみにフラフープの世界記録ランキングですが、5位までが全てアメリカ人のようです。



不ぞろいの卵たち (2005/03/27)


 今日はイースター・サンデー。「あれっ、イースターって4月じゃなかったっけ」と思って、去年のブログを見てみたら、やっぱり去年は4月11日でした。毎年イースターの日付というのはどうやって決まるのかなあと思って検索していたら、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日をイースターとする」と決められているのだと分かりました。

 さて、今日のワシントンはかなり肌寒く、小雨が降ったりやんだりの天気でした。この天気のため、我が家の庭でやろうと思っていた「エッグ・ハンティング」は、急遽、計画を変更して屋内に。卵型のバブル・ガム、卵形のチョコレート、プラスチックの卵型容器に入ったジェリー・ビーンズやキャンディー。これら「不ぞろいの卵たち」を家中のいろんな所に隠しておいて、子供たちに捜させます。ソファーのクッションの下などに隠していたら、「Papa, too easy!」と娘たちに言われてしまいました。




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( http://www.keicho.com )