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WASHINGTON 通信(April 2005) アメリカ人は、キスとハグ(抱擁)が好きです。家族はもとより、久しぶりに会った友人や同僚、はたまた初対面の人とまで「キス&ハグ」をします。パーティーなんかに行くと、ホスト役がいちいちゲストを迎えに出て、ゲスト一人一人と「キス&ハグ」をしている人もいます。やり方は、軽く抱き合って頬を触れ合わせたり、本当に頬に軽く唇を触れたりします。男と女でもやるし、女同士でもやります。でも、男同士っていうのは少ないような気がします。最初に「アメリカ人は」って言いましたが、フランス人やドイツ人なんかもやりますので、「西洋人は」と言った方がいいのかもしれません。おっと、中南米系の人たちも「キス&ハグ」が大好きみたいですので、もしかしたら、これはアジア人とイスラム系以外はごく当たり前の挨拶なのかもしれません。 シャイな僕はこの「キス&ハグ」が大の苦手です。10年ほど前にアメリカに来た当初は、知らない女性から「キス&ハグ」をやられそうになって、「私の文化ではそういうことはしません」と丁重に断ったこともあります。今思えば、勿体無いことをしたかもしれません。 僕とは反対に、妻はこの「キス&ハグ」が得意なのです。彼女はスペインに留学し、中南米に関わる仕事を長くしていたので、そういう行為に違和感がないらしいのです。つきあっていた頃や結婚当初、妻がよくディナー・パーティーなどで僕以外の男と「キス&ハグ」をするのを見て、その度に僕はカチンときていました。これが原因で何度も喧嘩したのを覚えています。「日本女性ならそんなことするなよ」と僕はいつも怒っていましたが、我ながら古い男ですね。 こんなワシントンで生まれ育っていますので、6歳の長女と4歳の次女も「キス&ハグ」が好きです。朝別れる時や、夜寝る前は、妻や僕に「キス&ハグ」をねだります。このまま大きくなると、知らない男とも平気で「キス&ハグ」をするようになるのでしょう。ハッキリ言って、今から心配です。 先ほど成田の某ホテルにチェックインしました。ワシントンからシカゴ経由のユナイテッド航空で飛んできましたが、シカゴ発成田行きの便は電気系統の故障で離陸が3時間遅れ。夕方成田に着く予定が、ホテルに着いたらもう夜の8時過ぎでした。せっかく今晩は美味しいものでも食べようと思っていたのに、もう遅いし疲れていたのでルームサービスで済ませました。明日はまた機上の人となりますが、ひと晩だけの母国滞在時間を減らされて、ユナイテッドを恨んでいます。さて、そんなユナイテッドの機内で見た「The Incredibles」というアニメ映画は最高でした。今年のアカデミー賞ベスト・アニメ部門を受賞した作品らしいのですが、大人も子供も楽しめる映画だと思います。人並み外れたパワーや不思議な力を持つスーパーヒーローたち。かつて正義のために戦っていた彼らも、訴訟に巻き込まれて活動が禁止されていました。そんなスーパーヒーローのひとり「Mr. Incredible」ことボブは、過去の栄光が忘れられず、警察の無線を盗聴しては、強盗や災害から人々を助けていたのです。そんなボブにある仕事が舞い込みます。ボブは家族に内緒でその仕事を引き受け、逆に窮地に落ちていくのです。ボブの家族はみんな不思議な力を持つスーパーヒーローで、最後は家族が巻き込まれていきます。さて、ボブとその家族の運命やいかに...。 ということで、皆さんも見てみてください。日本では「Mr. インクレディブル」として上映されているようです。個人的には、ボブとその妻のヘレンの会話が楽しめました。正義感が強く、気は優しくて力持ち、だけど妻には頭が上がらないボブは、何とも好印象のキャラクター。アメリカでもこういうヒーローが流行るんですね。マスクを脱いだボブの素顔は、どことなくクリントン前大統領に似ていると思ったのは僕だけでしょうか。そう思っていると、ヘレンまでヒラリーに見えてくるから不思議です。 タイのバンコックからです。例によってエアポート・ホテルにチェックインしました。明日の早朝に、最終目的地のブータンに向かいます。バンコック滞在は約6時間。実は、今滞在しているバンコックとワシントンDCは姉妹都市だということを、つい最近知りました。先週ワシントンの街をぶらついていたら、通りの隅にひっそりと佇む「釣鐘状の置物」に気づいたのです。よく見ると、その釣鐘の表面には、「姉妹都市を記念して、バンコック市民からワシントン市民へ寄贈」と書いてあるじゃないですか。ネットで調べてみたら、ワシントンとバンコックは1962年以来の姉妹都市だと分かりました。ワシントンには1994年から住んでいますが、不覚にも全く知りませんでした。 事情があって今回の出張はユナイテッドを利用。従って、久しぶりに第一ターミナルからの出発です。ここに来ると、中森明菜の「北ウィング」を思い出すのは僕だけでしょうか。 さて、いつも第二ターミナルから全日空便でワシントンに飛ぶときは、搭乗前に「とんかつ和幸」で腹ごしらえしていました。あそこは、御飯、しじみ汁、キャベツの千切りがおかわり自由なので、気に入っているのです。でも、先ほど第一ターミナルでとんかつ屋さんを探したけどありませんでした。仕方がないので、ラーメン屋「えびす亭」で「かつ丼セット(ラーメンとミニかつ丼)」を食べました。ハッキリ言って、イマイチ。お腹は満たされても、欲求不満な気分です。 それから、娘たちに頼まれた「金太郎飴」も第一ターミナルには売っていませんでした。第二ターミナルには売ってるのに。第二ターミナルにある「ヤフー」の無料インターネット・カフェもないし、第一ターミナル、全然ダメじゃん。 昨夜ワシントンに到着しましたが、いろいろあって怒りが治まりません。成田発のユナイテッド航空882便が経由地のシカゴ・オヘア空港に着いたのは、午後2時半頃。ワシントンへの乗り継ぎ便は、午後4時発なので、まあ余裕だろうと思っていました。ところが、シカゴの入国審査場が超満員。外国人用のレーンには、ざっと数えて僕の前に300人は並んでいました。これを約10人の入国審査官がさばいていましたが、遅いのなんの。アメリカ入国の際に要求される指紋押捺や顔写真撮影による遅れもさることながら、フリーの審査官へ乗客を誘導するシステムが全くできていないのです。先頭の乗客は、どの審査官の所へ行ったらいいのか分からず常にウロウロ。結局、僕が入国審査を通過したのは3時20分でした。約50分も、長い列の中で立ち尽くしていたことになります。小さい子供や、老人、体調の悪い人のことは全く考えていないのでしょう。今、どこの世界に、客を50分も立ったまま待たせるサービス業がありましょうか。史上最悪の入国審査でした。 それからスーツケースを大急ぎで受け取り、税関を通過して、乗り継ぎ便へ荷物を再度チェックイン。国内線ターミナルへ電車で移動したあと、搭乗ゲートへ続くセキュリティ・チェックに、またまた50人ほどの列ができていました。もうウンザリしながら、また15分ほど並んで、なんとかゲートに辿り着いたのが3時50分。僕が乗るユナイテッドのワシントン便には、もう大部分の乗客が搭乗を済ませていました。 悪いことは続くもので、ワシントンのレーガン・ナショナル空港では、今度は僕のスーツケースが出て来ませんでした。ユナイテッド航空のオフィスにクレームすると、「おそらくその日のうちに、シカゴからの別便で届くだろう」とのこと。自宅に届けてくれるように、住所と電話番号を伝えておきました。昨夜は結局何の連絡も無いままベッドに入りましたが、夜中に突然の電話で起こされたのです。時計を見ると、午前2時半。電話の主はユナイテッドで、僕のスーツケースを届けに来たという。どこの世界に、客を夜中の2時半に叩き起こすサービス業があるでしょうか。全く、常識外れもはなはだしい。ユナイテッド航空は最低です。 前回ユナイテッド航空の悪口を書いてしまったから、「ちょっとフォローしておこう」という訳でもないんですが、ユナイテッドで唯一のスグレモノがありました。それは、機内でもらう「アメニティ・バッグ」です。アイマスクや歯ブラシが入ってる例のヤツです。 ユナイテッドの「アメニティ・バッグ」、中味自体は他の航空会社と大差ありません。では、どこがスグレモノなのかと言うと、このバッグにCDが入れられるようになっていたのです。ですから飛行機を降りても、CDケースとして使えます。ご丁寧にも、ベルトに装着できるようにもなっていました。これはなかなか考えていますね。ただ、CDは4枚しか入りませんけど。 さて、いつも思うんですが、どうしてあの「アメニティ・バッグ」には必ず靴下が入っているのでしょうか。他の乗客を見ていると、靴を脱いで自分の靴下の上からこの「アメニティ靴下」を履き、二重靴下で機内のトイレに行ったりしていますが、あれが正しい使い方なんでしょうか。機内のトイレは床が濡れていることがよくあるので、僕は二重とはいえ靴下だけでは抵抗があります。ちなみに、全日空や日航など日本の飛行機では、この靴下の代わりにスリッパがもらえます。機内で靴を脱いでくつろぐなら、こっちの方が断然いいですよね。 ![]() ![]() ![]() 帰りの機内で見た映画は、ハリウッド版「Shall we Dance?」でした。オリジナルの「Shall we ダンス?」はもう何年も前にワシントンの映画館で見ましたが、あっちの方が良かったなあという気がしています。ストーリーはほとんど同じで、主役のリチャード・ギアとジェニファー・ロペスは、それぞれ役所広司と草刈民代に優るとも劣らない演技だったと思います。でも、ハリウッド版は脇役陣がイマイチではないでしょうか。中でも、オリジナル版における竹中直人の突出した面白さが、ハリウッド版には欠けています。いや、ハリウッド版にも「竹中直人役」の禿げた人は出てきますが、竹中直人の比ではないのです。 それから、ちょっと気になったのは、リチャード・ギアが電車の中からダンス教室を見上げるシーンです。日本のオリジナル版と同じシーンですが、「こんなにビルに近いアメリカの鉄道ってあったっけ?」と思ってしまいました。 ![]() ![]() ![]() 2003年11月18日は、ミッキーマウスが銀幕にデビューしてから丁度75年目だったといいます。そのミッキーの75歳の誕生日を記念して、様々なデザインを施された75体のミッキーマウス像が、いろいろなアーティストによって作られたのです。このミッキーたちは、昨年から全米各地を周って展示されてきました。そして先月、ようやく最終目的地のワシントンDCにやって来たのです。現在、このミッキーたち、ワシントンの中心部にあるロナルド・レーガン・ビルディングの中庭に展示されています。4月30日で展示が終わりますので、ワシントン界隈にお住みでまだ見ていないという方は、お急ぎ下さい。75体のミッキー勢ぞろいは、なかなかの見ごたえですよ。 ![]() ![]() ![]() これら75体のミッキー・アートは、ワシントンでの展示が終わったあと、オークションにかけられて売りさばかれると聞きました。収益金は、チャリティー団体に寄付されるそうです。そういえば、去年の夏にも「パンダ・マニア」という動物アートがワシントンの街を彩っていました。確か、あのパンダたちも、オークションで売られて公益事業の財源にされたのでした。アメリカは、こういうの多いみたいです。さて、あなたなら、どのミッキーが欲しいですか。 ![]() ![]() ![]() 日米の新チームが明暗を分けています。開幕前はどちらも最下位候補の筆頭。開幕してみたら、予想通りの「楽天」とは違って、我が「ワシントン・ナショナルズ」は予想外の大健闘をしています。強豪ひしめくナ・リーグ東地区で、ここまで首位に2ゲーム差の三位です。昨日のメッツ戦をエースのヘルナンデスで勝利し、通算12勝11敗としました。これで4月は5割を確保。ナショナルズの前身であったエクスポズが、去年の4月を5勝20敗と大きく負け越したのに比べたら、大躍進と言えるでしょう。 さて昨晩、その新生「ナショナルズ」をワシントンの「RFKスタジアム」で見てきました。走者を出しながらも踏ん張るヘルナンデスの気迫のピッチングに、肌寒い4月のナイトゲームながら、こちらも熱くなりました。メッツの松井稼頭央のヒットも見られたし、満足のゲームでした。このRFKスタジアムは、我が家から地下鉄一本で30分くらいのところにあるので、また行きたいですね。今度は、大家が投げるときに見に行こう。GO ナショナルズ! ![]() ![]() ( http://www.keicho.com ) |