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  韓 国(December 2002)



スリランカの垢を韓国で落とす。 (2002/12/19)


 スリランカからバンコック経由でソウルに来ました。アジア方面へ出張の時は、いつも成田経由で帰ることにしていましたが、今回はソウル経由にしてみました。今日韓国は、大統領選挙の投票日だったんです。現在開票が行われています。ソウル経由にしたのは、大統領選挙という歴史的瞬間を、肌で感じてみようかなという目論みも少しはありました。さて、どちらが勝ちますか。

 ソウルの新インチョン国際空港は、とても綺麗で立派でした。でも、入国審査は大混雑、おまけに空港から都心のホテルまで車で2時間以上もかかってしまい、ちょっと印象悪し。何か、まるで成田空港だなあ、と思ってしまいました。以前ソウルに来た時は、確かキムポ空港を利用しましたが、もっと都心に近かったのを覚えています。

 さて、そのインチョン国際空港でもらった観光マップに、「韓国アカスリ」というのが紹介されていたので、早速今日行ってみました。スリランカでたまった「垢」を落としていこうと思ったのです。で、感想ですが、はっきり言って痛いだけで全然良くなかった。ニンニク臭いお兄さんによる、乱暴な「垢すり」だったのです。あれなら、故郷の八戸にある新八温泉の「韓国アカスリ」の方が百倍気持ちいいです。明日の朝早くホテルを出て、倒産したユナイテッド航空に乗って、シカゴ経由でワシントンまで帰ります。



韓国新大統領は信念の人 (2002/12/22)


 ソウルからシカゴまでの機内では、「ジョーンアン・デイリー」や「コリアン・タイムズ」という韓国の英字新聞を読み漁っていました。当然、前日に行われた大統領選挙や、新大統領に当選を決めたばかりのノ・ムヒョン氏(56歳)に関する記事ばかりでした。そういった記事を読んでいて、「僕がもし韓国人であったら、やっぱりこのノ・ムヒョン氏に投票しただろうなあ」と強く思いました。それは、彼が「信念の人」と呼ぶに相応しいからです。

 ノ・ムヒョン氏は、釜山郊外のかなり貧しい家庭で育ち、そのため大学進学はならず、最終学歴は高卒となっています。しかしその後独学で勉強し、見事に韓国の弁護士国家試験に合格。弁護士となってからは、一貫して労働者や弱者の人権擁護のために戦っていました。政治家に転身してからも、自分の信念を守り続けています。所属する民主党が決めた自分に有利な選挙区からの立候補を潔しとせず、敵対するハンナラ党の地盤である地元選挙区から立候補し続け、何度も落選しています。どうですか?何か、応援したくなるでしょ。

 このノ・ムヒョン氏は、今回の大統領選の前までは、全くの無名だったそうです。しかし、民主党の予備選挙を闘ううちに、徐々に頭角を現してきたのです。彼は、若者に圧倒的な指示を受け、インターネット上のファン・クラブまであるんだそうです。政策的には、北朝鮮への太陽政策の継承、在留米軍の縮小や米軍との地位協定の改定、ソウルから行政首都の移転、韓国内の地域分断の解消などなどが公約です。米軍基地や地位協定の問題では、日本と同じような事情を抱えており、アメリカに対して日韓で共闘すべきこともありそうです。

 さて、世代交代と職業政治の終焉を果たした今回の韓国大統領選挙から、我々は何を学ぶべきでしょうか。韓国は、今回の大統領選挙から、アメリカ式の予備選挙を導入しました。テレビでの候補者同士の公開討論会も、数回行われました。僕は、この予備選挙と公開討論会が、「リーダーの資質と政策」で選ぶ選挙の実現に貢献しているのは疑う余地がないと思っています。言い換えれば、予備選挙期間と公開討論会において、「リーダーの資質と政策」を有権者にアピールできれば、それまでは無名の候補者でも当選できるんだということです。そういう意味において、クリントン前大統領の一期目と、今回のノ・ムヒョン氏の当選は、どこか似ています。

 「信念の人」ノ・ムヒョン氏が当選したことで、これから韓国の政治が大きく変わるような気がします。ひとり日本の政治だけが、全く変わる気配がない。サッカーでは、韓国はW杯で4位になりました。サッカーだけでなく政治でも、残念ながら日本は韓国に大きく遅れをとっているようです。



日本の箸、中国の箸、韓国の箸 (2002/12/25)


 今回のスリランカ出張中、中華料理を食べることが結構多かったんです。辛いスリランカ料理よりは、中華の方が僕の口に合うので、それはそれで満足でした。さて、そういった中華料理のレストランで気づいたのが、日本との箸の違いです。中華の箸は、ことごとくプラスチックでできていて、しかも日本の箸よりかなり長いです。日本の箸より5センチから10センチは長いと感じました。まるで、菜箸のような長さです。この、プラスチック製の長い箸は、何もスリランカの中華料理店だけではなく、アメリカの中華料理店でも見受けられるので、きっと本場中国の箸もそうなんでしょう。

 帰途に立ち寄った韓国では、焼き肉屋さんで金属製の細い箸を使いました。韓国の箸は、長さは中国の箸よりは短いけれど、日本の箸よりは長いような気がしました。アメリカの韓国料理屋さんでも、やっぱり金属でできた箸が出てきます。

 このように、同じ東アジアの「箸を使う文化圏」でも、国によって箸の材質と長さに違いがあるようです。この違いはどこから来るのでしょうか。ちょっと興味をそそられました。ちなみに、ワシントンの我が家にいる時は、僕は津軽塗りの木の箸を使っています。やっぱり、慣れ親しんだ日本の箸が、一番しっくりきます。



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