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  ニュージーランド(July 2004)



オークランドの深い困難 (2004/07/14)


シドニーで買った「Deep Trouble」というパズル 先週までの三週間の夏休みを、シドニー、オークランド、そして日本で過ごしたと書きました。ニュージーランドのオークランドについては、現地から記事を更新する機会がありませんでしたので、今日から何回かに分けて書きます。オークランドへは、僕がブリスベンに赴任していた時も含めて今までに何度か訪れています。でも、いつも雨ばかりという印象なのです。今回も三泊したうち、初日を除けばやはり雨でした。「長崎は今日も雨だった」という古い歌がありますが、オークランド滞在中、あの歌が僕の脳みその中で鳴り響いていたのです。

 そんなオークランドでの雨の日も、我が家族は時間をもてあますことはありませんでした。もてあますどころか、「深い困難」に直面していたのです。思えば、妻がシドニーの「Australian Geographic」というお店で、娘たちにと、あるパズルを買ったのが間違いの元でした。僕の娘たちはパズルが得意なので、大抵のパズルは自分たちだけでやり遂げてしまうのですが、今回だけは話が違いました。そのパズルが全然できないのです。仕方がないので、僕や妻がそのパズルに挑戦しましたが、やっぱりできない。結局、雨のオークランドで何時間も何時間もパズルと格闘するはめになってしまいました。それでも、まだできない。ワシントンに戻った今でも、まだできません。かなり悔しいです。

 ちなみにそのパズルは、オーストラリアの「Blue Opal」という会社が製造している「Deep Trouble」というジグゾー・パズルです。このパズルを手にした人は、文字通り、「深い困難」に陥りますよ。もし誰か、このパズルを完成させたことのある人がいたら、是非連絡をください。オーストラリア方面の方、よろしくお願いします。



ペンギンは飛べる。 (2004/07/15)


オークランド オークランドでの初日は、まず市内中心部にある「スカイ・タワー」に行きました。328メートルを誇るこのスカイ・タワーは、シドニー・タワーより数メートル高く、南半球では一番高いタワーだそうです。2時間半かけて梯子で登るツアーもありましたが、僕たち家族は当然エレベーターで登りました。このスカイ・タワーでは、地上192メートルの位置から地上まで飛び降りる「スカイ・ジャンプ」なども体験できます。オーストラリアといい、ニュージーランドといい、どうして南半球の人たちはバンジー・ジャンプのように高いところから飛び降りるのが好きなのでしょうか。僕はいくらお金をもらっても、絶対にあんな恐いジャンプはしたくありません。

 それから市内中心部から車で15分くらいのところにある「Kelly Tarlton's」という水族館に行きました。ここには「Antarctic Encounter(南極との遭遇)」というミニ南極のような一角があって、中は雪と氷に覆われていました。そこに、何十羽もの本物のペンギンが住んでいたのです。このミニ南極の周りを、小さなコンテナ車のようなものに乗って見物しました。この車が水面に潜るように高度を下げるところもあって、水中を泳いでいるペンギンを真横に見ることもできたのです。

 その水中にもぐったペンギンを見ていた3歳の次女が突然、「Papa, that penguin is flying in the water(パパ、あのペンギン、水中を飛んでいるよ)」と叫んだのです。僕はすかさず、「flying じゃなくて、swimming でしょ」と言いましたが、頑固な次女は「No, No, he is flying. Look! (違うよ。飛んでるでしょ。よく見てよ)」と言い張るのです。僕は、「まあ、次女はまだ3歳だから flying と swimming を間違えてもしょうがないな」と思いつつ、その水中のペンギンをもう一度見つめてみました。すると驚いたことに、そのペンギンが水中を進む様子は、まるで鳥が空を飛ぶ姿にそっくりだったのです。空を飛ぶ鳥が羽ばたくように、翼を上下に動かしながらペンギンが水中を移動していました。子供の観察力は何て鋭いんでしょう。「ペンギンは空を飛べないけど、水の中を飛べる」と、オークランドで次女に教わりました。



眠れぬ夜は羊を数える。 (2004/07/16)


 ニュージーランドと言えば、羊。あの国の人口は400万人くらいですが、羊は5000万頭もいるといいます。ニュージーランドの二日目は、雨模様の中、その羊を見るために「Coast to Coast Tours」という羊牧場のツアーに参加しました。ホテルでたまたま前日に申し込んだのですが、羊牧場を直接経営するハミルトンさんご夫妻による心温まる手作りツアーでした。ハミルトンさんご夫妻との触れ合いや他のツアー客との交流も、少人数のこのツアーならではの良さだと思います。羊牧場の他にも、ニュージーランド産ワインの試飲や、蜂蜜生産の現場見学、マオリ族の工芸館などにも立ち寄り、かなりおススメのツアーですよ。

 羊牧場では、生後まだ四ヶ月の子羊にミルクを与えるという体験をさせてもらいました。恐いもの知らずの3歳の次女は、面白がって哺乳瓶を何度も何度も子羊に差し出していましたが、5歳の長女は子羊を恐がって逃げてばかりいました。

 さて、夏休みから帰って丁度一週間が経ちますが、まだ時差ボケでなかなか寝付けない夜があります。昨夜もそうでした。そんな夜は、あのニュージーランドの羊牧場を思い出して、羊を数えてみます。羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹、羊が五匹、羊が六匹、......。おっと、書いているうちに本当に眠くなってきたので今晩はこのくらいでやめときます。もしかしたら、いつもあんなに沢山の羊を目にしているニュージーランドの人たちは、不眠症とは無縁かもしれませんね。

子羊にミルクを与える次女ラム



黄金のキーウィ・フルーツ (2004/07/17)


黄金のキーウィ・フルーツ 昨日書いたハミルトンさんの牧場で羊たちと遊んだあと、ハミルトンさんのお宅で奥様の手作りケーキをいただきました。そのケーキと一緒にでてきたのが、ニュージーランド特産の「黄金キーウィ」です。この黄金キーウィは初めて食べましたが、普通の緑色をしたキーウィより甘いような気がしました。個人的には、よく熟す前の酸っぱめのキーウィが好きなんですけど。

 果物のキーウィと鳥のキーウィについては、以前も書きました。ニュージーランドが、中国原産のこの果物を自分たちの特産物にしようと、「キーウィ」と名づけて世界中に売り出したのは1960年代のことだそうです。その後、「キーウィ」という名前が世界に定着したのです。ところが、名前のマーケティングには成功したのですが、肝心のキーウィ・フルーツの生産の方は、現在では他国に追い抜かれてしまったそうです。

 そこで、ニュージーランドのキーウィ産業の起死回生を狙って最近開発されたのが、「黄金のキーウィ」なのです。緑色のキーウィはいろんな国で生産されていますが、この「黄金のキーウィ」を生産しているのはニュージーランドだけですよ。切り口が金メダルのようなこのキーウィ、日本も輸入しているはずですので一度お試しあれ。



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