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  スリランカ(July 2002)



スリランカで見た「八戸」と象の行く街 (2002/07/23)


 先週コロンボに到着してホテルに一泊した後、すぐにフィールドへと発ちました。スリランカ北西州のクルネガラ、中央州のキャンディ、北東州のトリンコマリなどの州都とその周辺の農村部を巡ってきました。先ほど約一週間ぶりにコロンボに戻ってきたので、ようやくこうしてインターネットにアクセスしています。

 コロンボからクルネガラに向かう途中、車体に大きく「八戸東洋(株)」と書いてあるマイクロバスを見かけました。スリランカで僕の故郷「八戸」という文字を目にするとは思ってもいませんでした。この「八戸東洋」という会社は存じ上げませんが、おそらく八戸にある会社だと思います。そこの会社で使われなくなった古いマイクロバスが、スリランカに送られてきたのでしょう。誰かこの会社をご存知の人がいたら、このマイクロバスがスリランカに送られた経緯を聞いてみてくれませんか。

 それからキャンディの街では、時々、象が道路を歩いていました。今までいろんな途上国に行き、ロバやラクダや牛が荷物を引いて道を行く光景には驚きもしませんが、突如目の前に象が現れると、やっぱりびっくりします。コンクリートの街を行く象は、何か元気がなく不健康に見えました。大自然に戻してやりたいです。



スリランカで出会った日本人僧 (2002/07/24)


 スリランカは仏教徒が多いだけあって、あちこちにお寺や大小の仏像が建っています。先週キャンディからヌアラエリヤという町に行く途中、「Japan Peace Temple」と呼ばれるお寺があったので、立ち寄ってみました。そこには、熊本出身のTさんという日本人のお坊さんがいたのです。Tさんは、このお寺にもう28年もいるそうです。僕が訪ねた時、ラジオの短波放送で相撲中継を聞いていたそうで、最新の相撲情報を僕に教えてくれました。その日はTさんの断食の日だったのですが、今度、断食の日以外に来たら、お茶をご馳走してくださるそうです。是非お茶をいただきにまたいつか行きたいです。Tさん、その時はよろしくお願いします。



最後の弾丸を待っていたのでは遅すぎる。 (2002/07/25)


 数日前に訪れたスリランカ北東州は、1980年代からずうっと、「タミールの虎」と呼ばれるLTTEとスリランカ政府軍が紛争を繰り返していた場所です。スリランカはいわば内戦状態にあったのです。この内戦で、実に6万人の命が失われたと言われています。しかしながら、今年2月にスリランカ政府とLTTEとの間で停戦合意が締結されました。そのため、北東州を訪れることが可能になったのです。スリランカに来たのは4年ぶりくらいですが、前に来た時はコロンボのホテルでも警備がかなり厳重だったのを覚えています。今回はこの停戦合意のおかげで、以前のような厳重な警備は見られません。時折小さな衝突はあるものの、今のところ概ねこの停戦合意が守られているということです。平和が持続し、二度と内戦状態に逆戻りしないことを願っています。

 今回スリランカに来る前は、この北東州を訪れる予定はありませんでした。しかし、停戦合意を側面から支え、平和の配当をもたらすために何ができるかを模索しようと、急遽行くことになりました。州都トリンコマリで州政府との会合を持ちましたが、ある州政府高官の次の言葉がとても印象に残りました。「停戦状態とは言え、小さな衝突はなおも起こりえる。しかし、最後の弾丸が放たれるのを待っていて(完全な平和が訪れるのを待っていて)、それまで何もしないのでは遅すぎる。」



孔雀はオスがアピールし、メスが相手を選ぶ。 (2002/07/26)


 スリランカ北東州の州都トリンコマリからコロンボに戻る途中、野生の孔雀を何度も目にしました。残念ながら羽を広げてはくれませんでしたが、それでも長い尾はとても綺麗でした。長い尾を持たないひと回り小さい孔雀もいました。運転手のガミニさんによると、綺麗な羽を持つ方がオスで、綺麗な羽を持たない小さい方がメスなんだそうです。孔雀はオスの方が綺麗で、羽を広げてメスの気を引こうと必死にアピールするというわけです。孔雀の世界では、どうやら最終的にパートナーを選ぶ権利はメスの方にあるらしく、この辺はとても面白いです。男性がアピールし女性が選ぶというのは、以前やっていた、あの「ねるとん」の構図に似ています。まあ、人間界では、女性ばかりが相手を選ぶ権利を持つとは限りませんが...。

 今晩コロンボを発って、次の目的地バングラデシュの首都ダッカに向かいます。



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